2007年9月9日(日)

ミッションマウントの交換 − medama1goさんより

今回はメンテレポート常連のmedama1goさんより、ミッションマウントの交換レポートをいただいた。早速紹介しよう。


以前にラムダセンサを交換したのですが、その翌々日を境に、走行時にガラガラと異音が出るようになりました。

その状況は、

といったところが主な症状でした。

そんな状況を抱えていたある日、なにやらマフラーが傾いているのを発見。よく見ると、マフラーの吊りゴムが切れているではないですか! とりあえず、針金で応急処置をするもあっけなく脱落。
今度はステンワイヤーで...脱落。仕方が無いので10番の番線で応急処置を施しました。

これでしばらくは静かにしていたのですが、それから2週間ほどした辺りから再び症状が悪化。どうしたものかと思案していたところ、ふとラムダセンサ交換時に、ミッションマウントが欠損していたのを思い出しました。もしや、と思い発注、交換してみました。

まず、メインマフラーの吊りゴムを外しやすいように、リヤバンパーを外します。

ついで前後ともジャッキアップし、馬をかませます。

アンダーガード、エキマニ下の遮熱板、ラムダセンサーハーネス、排気温センサーハーネスを外します。

エキマニのスタッドに5-56を吹きかけ、浸透するのを待つ間に今回交換する部品を紹介します。

左から、ミッションマウント、サブマフラーの吊りゴム、メインマフラーの吊りゴムです。サブマフラーの吊りゴム、よく見ると2つがまるで別物のようにサイズが違います。随分とアバウトに作られているようです。

スタッドのナットを外し、サブマフラーの番線を取り、メインマフラーの吊りゴムを外し、今回も何とかマフラーが降りました。

外したメインマフラーの吊りゴム、当然左が新品です。これだけ伸びて変形していました。

で、こちらが今回のメインイベント、ミッションマウント。

上部、白飛びしているのが遮熱板、波型になっている黒い部品がミッションサポートです。あれ?矢印部分になにやら変な部品が付いていますが...(笑

ミッションサポートを外すと、ミッションマウントは脆くも分解してしまいました。

こちらはプロペラシャフト。明らかに接触した痕があります。

遮熱板にも、接触した痕が。

ところが、シャフトが接触したのであれば、周期的なガラガラというノイズではなく、キーッとか、シャーッと言ったような連続的なノイズになるはず。

そこで、シャフトをよく調べてみると、ちょうど写真の陰になる部分に、バランス取りの為と思われるウエイトが付いていました。しかも、これが遮熱板の傷の位置にぴったりの場所。明らかに、こいつが異音の発生源でした。

さて、外したサポートに新品のマウントを取り付けます。

新品のマウントに付属のナットは、ナイロン入りのセルフロックナットの為、締め付けトルクはガタが生じない程度でよいようです。

ここで上部に黒い丸い物体が写っていますが、これは私が3週間ほど前に一時凌ぎの為取り付けた、即席ミッションマウントです。

元はトラックのアオリを受けるための当てゴム、それを適当なサイズに切断したものです。これを分解してしまったミッションマウントの下部部品に接着し、上部部品はゴムの上に乗っていただけというものでした。

なかなかダイレクトな感じのドライブフィールで、意外と良かったのですが、今日外してみたら、なんと元の高さの7割ほどにつぶされていました。しかも外周部には細かいクラックが。

改めて排気の熱と駆動部の振動、さらにはミッションの重さから来る過酷な条件と言うのを実感させられました。

このようにサポートに取り付けます。上部の突起は車両後方側へ、ミッションサポートは幅の広いほうが車両前方側です。

なんとか狭いところへ手を突っ込み、ミッションマウントとサポートを固定します。マウントの締め付けトルクは適当。サポートは24Nm、意外とユルユルです。

後は、遮熱板をつけてマフラーを取り付ければ完成です。

懸念していたサブマフラーの吊りゴムも何とか無事に付きました。

さらに今回、グズグズになっていたリアステアリングアームも交換、足回りは危険ですので、しっかりとトルク管理。こちらは127Nmとガチガチでした。

で、交換した結果ですが、全体に非常に振動が少なく上質な車になった感じです。問題の異音は綺麗に消えていました。

またリアステアリングアームを交換したためか、ブレーキ時のリヤが流れる現象が無くなり、走行フィールもしっとりと落ち着いたものに変わりました。

結局、ミッションマウントが破損していた所へ加えて、マフラーの吊りゴムも破損。マフラーはミッションにブラケットで固定されているため、マフラーの重さがミッションを下方へ引っ張り、プロペラシャフト接続部が沈下。

そこへ加速Gや左折時のGが加わり殊更にミッションを下方へ押し付ける形となり、プロペラシャフトが沈下し遮熱板と接触、異音発生。

となっていたようです。

一般にガラガラと言うノイズが走行時に出ると、センターベアリングと言う事が多いようですが、当方の車両はセンターベアリングはまだ大丈夫なようでした。

ただ、ミッションのアウトプットシールからオイルが..._| ̄|○ il||li

見なかった事に...しといてください!!

ちなみにこれは、純正ミッションマウントの残骸です。

こんな程度しか残っていませんでした。


なんか、とんでもない事になっていたようだ。ミッションマウント交換で完治したようだが・・・。でも、センターベアリング以外の原因でガラガラ音がなる場合もあることがよくわかった。

末尾ではあるが、とても有用なレポートをいただいたmedama1goさんに感謝する。



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