2006年10月19日(木)

フロアマットとシートの清掃 − yamakawaさんより

今回は、yamakawaさんよりフロアマットとファブリックシートの清掃レポートをいただいたので紹介しよう。


今回のレポートはメンテではなく、フロアマットとシートの清掃です。皮シート仕様にお乗りのオーナーは良いのですが、ファブリックシート仕様のオーナーには脅威に思われるかもしれません・・・。

<まずはマットから>

通常は、たたき落とすか? 表面上だけクリーナーをかける程度です。濡らして清掃する場合は乾燥させるのが大変ですが、ウェット&ドライクリーナー(乾湿両用の掃除機)を使うとかなり簡単になります。まあ、2年に1回程度しかやりませんけど。

これがウェット&ドライクリーナーです。水を吸い上げる事ができるので室内のカーペット洗浄ににも使えます(私の主な使用目的は作業部屋から出る木屑とか金属くず吸い上げです)。


写真1 ウェット&ドライクリーナー

ホームセンターで1万円程度でみかけました。これは容量が20L仕様ですが、小型の4L仕様もあるようです。←小さいので収納には便利です。

フロアマットの基本の清掃作業は洗浄後の水の吸い上げ以外同じかと思います。

まず、マットは外した上で水でたっぷりと濡らします。

次に洗濯洗剤をバケツに溶かして、適当に振りかけて漬け置き少々+ブラシでこすります(洗濯用洗剤が泥汚れには一番と思います)。

で、ウエット&ドライクリーナーで水を吸い取ります。


写真2 1回目の汚れ

1回目ですので洗剤もそもまま吸い取ってます。かなり汚いです。写真3は2回目の汚れです。


写真3 2回目の汚れ方

3回目も大差ありません。

2回目以降は水をかけて吸い取りの繰り返しです。繊維の奥からの泥汚れが出てくるのか?水の汚れ方に大きな差はありません。


写真4 4回目

ここで中止。
多少は水か澄んできたので止めました(歳からの疲れが本当の理由です)。

写真5,6は水の吸い取り具合です。


写真5 水の吸い取り具合(1)


写真6 水の吸い取り具合(2)

写真で濃い所はまだ濡れている所です。白っぽい所は吸い上げた部分です。余計な水を強力に吸い上げてくれるので乾燥が楽になります(バケツの中の水もズボズボと吸い上げる能力あります)。

乾燥行程が簡単に済むし、奥までの泥汚れが取れるので良いです。欠点は大きさから収納場所が限られることです。

<次はシートです>

シート洗浄の専門業者もいますが、私は2年に1回程度は自分で掃除しています。最初は怖かったのですが、意外とうまく出来たので継続してます。きっかけは、中古購入初期にリア席で寝ていた子供がダニ?にさされた事です。

作業手順ですが、まず大まかに表面のホコリを吸い取ります。次に、洗濯用洗剤少々をバケツに溶かして、固く絞ったタオルで表面の汚れ、糸ホコリを取ります。

このような糸ほこりが出てくると思いますのでつまみ取るか、クリーナーで吸い取ってください。


写真7シート上の糸ホコリ

今度は、軽く絞ったタオルでシート表皮に洗剤をしみ込ませる程度に湿らします。

で、水をかけながらクリーナーで吸い取って行きます。マットのような作業はできません。水まきホースでシートを塗らしながら、クリーナーのノズルで水を吸い取っていきます。すなわち、水で濡らしながら、そばからクリーナーですばやく吸い取る作業になります。

水まきホースとノズルの位置関係は、ちょうど写真8のような感じです。はじめのうちは、小型水ポンプ、霧吹きスプレー、やかん等を試しましたが、水量を絞った庭の水まきホースでの作業に落ち着きました。


写真8 水まきホースとクリーナーのノズルの位置関係

水を濡らすそばからノズルで吸い上げる動作を繰り返します。また、水は上方から下方に流れながら染込みますので、下から上への作業が基本です。

全体的に作業が終わったら、ノズルを強く当てて、じっくりと動かして余計な水分を吸い上げます。濡れ過ぎも困るので作業は迅速、手短かに行います。吸い上げた水がものすごく汚くてもマットの様に何回も作業を繰り返さない方が良いかと思います。

水の量は写真9の程度です(もう少し水量を少なくしても良いかも)。


写真9 水の量

クリーナーで吸い上げてもまだ湿っていますので、すぐ使いたい場合にはビニールシートとタオルをシートの上にのせて車を使う事になります。2、3日以降はタオル程度で十分だと思います。


写真10 これが2年間の汚れです(1)


写真11 これが2年間の汚れです(2)

写真10は運転シート側で、写真11は運転席以外の汚れです。昔からの汚れも出てくるのでしょうが、すごいです・・・。知りたくなかった人がたくさんいたでしょうね・・・(ごめん)。

私は参考写真を残すため、作業毎に容器を奇麗にしてます。

保証できないのは、薄い色のシート生地だと浮き出てきた汚れでシミが残るかもしれません。また、洗浄時の水分でシート内部の金属への腐食影響もあるかもしれませんので、試すにしても覚悟して行ってください。

汚れが気になる方や小さなお子様がいる方でしたら、車用バルサンでのダニ駆除、子供使うシートへのシートカバーの使用等をした方は良いと思います。

フォーム状のシート、カーペットクリーナーもありますが、写真のような汚れがあるかのような跡は拭き取りタオルにも残りません。これらは表面の汚れ駆除のみで奥までは無理な様です。私も過去に数回使用してますが・・・。


これは「清掃」というより「洗浄」だなぁ。でも、シートやマットがこんなに汚れているとは・・・・。DDも思わず楽天でウェット&ドライクリーナーの値段を調べてしまった(笑)。

末尾ではあるが、いつも面白いレポートをいただくyamakawaさんに感謝する。



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