2005年11月6日(日)

LKMの修理 − ハンダの付け直し

E34ではLKM(Lampen Kontroll Modul; ライトコントロールモジュール)の不良によって、ヘッドライトが点いたり消えたりすることがよくあるようだ。この原因はLKM内部基板のハンダにクラックが入って接触が悪くなるらしい。

そのため、不良になったLKMはリレー部分のハンダを付け直すことによって復活することが多いようだ。DDはたまたま不良になったLKMをいただいたので修理してみることにした。

LKMはエンジンルーム左側にあるヒューズボックスに格納されている。写真1にヒューズボックスの位置を示す。


写真1 ヒューズボックスの位置

このヒューズボックスは、写真2のように手で簡単に開けることができる。


写真2 ヒューズボックスを開けているところ

ヒューズボックスを開けると、写真3のようにLKMが見える。


写真3 LKMの位置

LKMはそのまま上に引き上げれば外すことができる。

今回、修理したLKMは写真4のようなものである。


写真4 修理したLKM

部品番号は、61 35 8 350 375 (LKM ECE-B)である。これは普通機能(低機能?)タイプのものだ。

LKMの内部については、以前に「LKMの解析(DIP BEAM警告回避!) − 岩野師匠より」や「LKMの改造 − DIP BEAM警告対策」で紹介しているので参考にしてほしい。

LKMの基盤を見てみると、写真5のようにリレーが4個付いている。これらは、左右のハイビーム、ロービームのものだろう(たぶん)。


写真5 LKM基板上のリレー

基本的には、これらのリレーの足に付いているハンダを一旦ハンダ吸い取り器で吸い取り、新たにハンダを付け直せばいい。

裏面から見た基板上のハンダを付け直す場所を写真6、写真7に示す。


写真6 ハンダを付け直す場所(右)


写真7 ハンダを付け直す場所(左)

なお、ハンダを吸い取っているところを写真8に、ハンダを付け直しているところを写真9に示す。


写真8 ハンダを吸い取っているところ(実際にはハンダごてでハンダを溶かしながら吸い取る)


写真9 ハンドを付けているところ

LKMに元から付いているハンダは鉛フリーのためか、結構高温にならないと溶けない。少し大きい目のワット数のハンダごてを使ったほうが良さそうである。

なお、ハンダを付け直した後は、問題なく動作した。やっぱり、ハンダの付け直しで修理できるようだ。



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