2004年11月29日(月)

E36コントロールアームブッシュ交換 − 修さんより

以前に、「E36オートクルーズ取り付けTips − 修さんより」で、E36にオートクルーズを取り付ける際の注意事項等をレポートしていただいた修さんより、コントロールアームブッシュの交換レポートをいただいたので紹介しよう。

もちろん、車種は違うが、最近は油圧プレスも安くなってきたので、E34でもスラストアームブッシュの交換作業等の参考になるだろう。


この内容は10年13万`達成記念に弱った足腰をシャキッとさせるために、私がフロントのコントロールアームブッシュ交換を実施したときのものです(写真1参照。この写真では既にボディー側とハブ側のブッシュが外されています)。


写真1 取り外したアーム

E36のコントロールアームはボディー側とハブ側とメンバー側の3カ所にブッシュで固定されており、いずれも専用工具がないと交換できないようになっていました(できないことはないですが)。ボディー側のブッシュは比較的容易に交換できそうだったのですが、メンバー側のブッシュをメンバーから外すのが困難なのと、ハブ側のブッシュ交換は間違いなく専用工具がないとできないようになっていました。しかし、愛車が子供のように可愛いので、自分で編んだ洋服を子供に着せるかのような気持ちで時間を掛けて工具を組むか(写真2)、削りだして(写真3)ブッシュ交換を実施してみました。


写真2


写真3 糸鋸で作ったあてコマ修1号

そこでまず、車からコントロールアームを完全に脱着することにして、下記の[作業1]の作業後にジャッキアップして[作業2]、[作業3]を経てコントロールアームを外しました。

 

[作業1]

メンバーと接続しているコントロールアームの中心に位置するブッシュ(写真4)


写真4 メンバーコントロールアームジョイント

メンバー(ボディー)との結合(写真4の左下が結合部)を外すのにかなり苦労しました。整備書によると、ブッシュとメンバーを結合しているナットを外した後に、ボンネットを開けて上部側からブッシュのボルト先端を長い鉄パイプでエンジンの隙間からバンバン叩くとメンバーから外れるような書き方がしてあったのですが、日曜の長閑な昼下がりにバンバンボンネット内を叩いていると、近所からは狂ったようにエンジンをハンマーで叩いている異様な姿にしか見えず、小心者の私はすぐに方針変更しました。

試行錯誤した結果、新たな方法としてはボディー側ブッシュとハブ側ブッシュを接続したまま、メンバー側ブッシュのナットをボルト頭と面一になるまで緩めた状態で、1〜2メートル位前後させて強いブレーキングのショックで発生する応力で無理矢理外すことにしました(内緒の話ですが、実は車の位置を変えようとして、メンバー側ブッシュを締め忘れて前後に車を動かしているときにバッチンと音がして、真っ青になりながら確認したところ、あら不思議!!偶然綺麗にブッシュが外れていました)。

結果は片方しか外れず。もう片方はいろいろ考えて、10センチくらいの枕木をタイヤの前に置き、ゆっくり草iし乗り越え、乗り越えたショックがブッシュに架かる応力でブッシュを外しました。どうしてナットを外さず、緩めた状態でやったかというと、一挙にメンバーからブッシュが外れた場合、残ったボディー側ブッシュとハブ側ブッシュが応力で負担が大きいかも?と考えたからです。結果は恐らく破断することはないかもしれませんが(こんな乱暴な方法でも一応少しは気を遣っているのです)。

[作業2]

ボディー側コントロールアームブッシュ(写真5)


写真5 ボディー側

ここは2本のボルトでボディーに結合されており、ここを緩めればボディー側は問題なく脱着できました。交換作業は大きさの合うソケットをアーム軸に当てて、油圧プレスでゆっくり抜きました(写真6参照)。


写真6 ソケットを使ったブッシュ抜き

その後新しいブッシュを古いブッシュの上に乗せて油圧プレスで押し出しながら一石二鳥でブッシュをはめ込みました(写真7)。


写真7 ボディー側ブッシュのブッシュ交換

そしてアームにブッシュを差し込むために油圧プレスで圧入しました(写真8)。


写真8 ボディー側ブッシュ圧入中

 

[作業3]

ハブ側コントロールアームブッシュ(写真9)


写真9 ハブ側

[作業1]と[作業2]の順番で徐々にブッシュをボディーから外し、ハブに接続するブッシュをジョイントプーラーを使用して外しました。これでコントロールアームが見事車両から外れたことになります。

外されたコントロールアームの状態を確認ししたところ、コントロールアームに圧入されているそれぞれのブッシュのうち、今回はハブ側とボディー側のブッシュを交換することにしました。

ハブ側のブッシュを外すのはホームセンターで売っていた径の合うパイプを噛まして油圧プレスでブッシュを外しました(写真10)。


写真10 抜けかかったハブ側ブッシュ

新しいブッシュを当ててマーキングをして、次は圧ニュウですが、このブッシュは後端に、コの字型のブラケット金具がありこれがコマあてを邪魔しているため特殊工具を必要とする部位になってます(ディーラー伝)。


写真11 新しいブッシュを入れる前

このためやはりホームセンターで売っていたやや厚みのある鉄パイプを購入し、コツコツ、NASA開発のなんでも切れる糸鋸でブラケットにスッポリはまるように同じような形に仕上げました。それをあててコマとしてブッシュを油圧プレスで圧入しました(写真12)。


写真12 コマ修1号で圧入しているところ

このDIYのために油圧プレスを購入したのですが購入代金で工賃を大幅に節約でき大満足でした(写真13)。


写真13 保護眼鏡をして作業中

特に注意した点は、油圧プレスを使ったり、下に潜ったりしたときに目に異物が飛び込んでくるのを防ぐため防塵めがねを使用し、作業中は手の保護に気を付けました。それとジャッキアップ中はウマの他にタイヤを下に置いたりしてアーム脱着の際の揺れによる落車に注意しました。

私は特に整備士でもなんでもないですが、DIY好きであればこのくらいの作業は難なくできるのではないかと思います。でもコマを作るのは余程ヒマじゃないと無理かも(^_^;)


いかがだろうか。いくら油圧プレスが安くなったからといって、実際に買う人はなかなかいないだろう。置いておくスペースも必要になるし・・・。

修さん曰く> 「DIY好きであればこのくらいの作業は難なくできるのではないかと思います。」

いや、そんなことはないだろう(笑)。ここまでできる人はなかなかいない。

末尾ではあるが、なんか凄いネタを提供いただいている修さんに感謝する。次回はどんなネタだろう・・?(と、プレッシャーをかけておく(笑))



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