2023年11月11日(土)

DD2号 クーラントの交換 − 車検準備

そろそろDD2号も車検の時期になってきたので、その準備をしておこう。といっても、いつもクーラント(冷却水)とブレーキフルードを交換するだけなんだけど。今日はまず冷却水の交換から。詳しい手順については、このレポートに譲る。最初に、写真1のように車体前側をジャッキアップしてウマをかける。


写真1 ウマをかけたところ

DD2号のクーラントポンプとサーモスタットは電動のため、エンジンをかけなくてもエア抜きができる反面、何度もエア抜きをしようとするとかなりバッテリーの電気を食う。そこで、作業前から写真2のようにバッテリーチャージャーを接続してバッテリーを充電しておく。


写真2 バッテリーを充電しているところ

さて、ウマをかけたらエンジンルーム下にあるアンダーカバーを外す。写真3に外したアンダーカバーを示す。


写真3 外したアンダーカバー

今回、クーラント交換のために用意したのは、写真4のようなものである。


写真4 用意したもの

2リットルのペットボトルはカッターナイフで写真にように切断してある。写真右端のものは長さ20cmぐらいの細めの水道ホースだ。クーラントは写真5の赤矢印で示すラジエターのところから抜くので、そこにホースを接続するために用意した。


写真5 クーラントを抜くところ

写真6のようにして、ここにホースを接続する。


写真6 ホースを接続したところ

別にホースを接続しなくてもいいのだが、ホースを接続しないと抜けたクーラントがすぐ下のホースに当たって飛び散ってしまうのだ。ホースを接続したら、写真7のようにクーラントタンクの蓋を開ける。


写真7 クーランとタンクの蓋を開けたところ

そしてホースを接続したところの上にあるドレインスクリューを左に回すと、写真8のようにクーラントが出てくる。


写真8 クーラントを出しているところ

しばらくしてクーラントが出なくなってきたら、クーラントタンクから息を吹き込むと、もう少しクーラントが出てくる。その後、ドレインスクリューを閉め、写真9のように2つに切ったペットボトルを使ってクーラントタンクに水道水を入れる。


写真9 水道水を入れているところ

おおよそタンクがいっぱいになったら、エア抜きだ。まずはエンジンをかけずにイグニッションをONにして、写真10のようにエアコンの温度を最高にし、風量はAUTOにしてから最小位置に絞る。


写真10 エアコンの設定

そして、写真11のようにアクセルペダルを10秒以上踏む。


写真11 アクセルペダルを踏んでいるところ

すると、電動ウォーターポンプが動作し自動エア抜きプロセスが始まる。これは12分ほどかかるので、その間は見守るしかない。ポンプの動作音とクーラントが流れる音を聞きながら待っておこう。このとき、写真12のように運転席のドアは開けておこう。


写真12 運転席のドアを開けているところ

運転席のドアを閉めてしまうと、エンジンをかけていないのでイグニッションがOFFになってエア抜きが止まってしまうからだ。12分経ってエア抜きが終わったら、先ほどと同じ手順でクーラントを抜く。これを何度か繰り返すことで、DD2号に入っていたクーラントを濯いでいく。

ちなみに、今回はクーラントをラジエターのドレインから抜いたが、ここから抜くとある程度クーラントが車体に残ってしまう。もっと多くのクーラントを抜きたい場合は、例えば、ラジエターのドレインの下にあるホースを外すか、あるいは写真13に示すサーモスタットに接続されているホースを外せばいい。


写真13 サーモスタットに接続されているホース

このホースを外すには、写真14に示すホース上側にあるクランプを引き上げればいい。ちなみにラジエター下のホースを外すときも、同様にしてクランプを引き上げればいい。


写真14 ホース上側のクランプ

これらのホースを外せばより多くのクーラントが抜けるので何度も水道水で濯がなくていいのだが、ホースを外すとクーラントが飛び散ってしまうため、あまり外したくない。そこで時間はかかってしまうが、DDはラジエターのドレインから抜くようにしている。

さて、何度も濯いで出てくるクーラントの色が十分薄くなったら新しいクーラントを入れよう。用意したのは、写真15に示す純正のクーラント2本だ。これはずいぶん昔に1,650円/本で手に入れたものだ。


写真15 用意した純正クーラント

ケチなDDもクーラントだけは純正を使うようにしている。これを写真15のようにして直接クーラントタンクに入れる。


写真16 クーラントを入れているところ

えっ!? 希釈率? なんですか、それ?(笑) 2本ともクーラントを入れたら、写真17のようにタンクが一杯になるまで水道水を入れる。これでいい感じに希釈されるだろう。ちなみに、寒冷地にお住まいの方はもう1本入れておいた方がいいと思う。


写真17 タンクに水道水を入れたところ

そして、一度エア抜きをしたあと、水道水を足しておく。これでクーラント交換完了だ。現在の走行距離は写真18のように132,410kmだ。


写真18 現在の走行距離

車検準備として、次はブレーキフルードを交換しよう。



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