2020年9月12日(土)

DD2号 O2センサーの交換 − 下流側その2

前回のレポートで下流側のO2センサーの片側だけを交換して、もう片側は勘弁しておいてやった(?)ことを報告したが、今回はその未交換の片側を交換したので報告する。前回、O2センサーが交換できなかったのは、O2センサーレンチ、エクステンションバー、ユニバーサルジョイントをどう組み合わせてもO2センサーにうまくレンチがかからず、O2センサーを緩められなかったからだ。

そいうえば、take-MさんでE34のDD号のO2センサーの交換をお願いした時は、マフラーを少し下げてスペースを作って交換していたなぁ。そこで、今回は少しマフラーを下げてチャレンジしてみることにした。まずは、写真1のように、ジャッキアップしてウマをかけ、アンダーパネルやレインフォースプレートを外す。


写真1 アンダーパネル類を外したところ

そして、写真2のようにセンターマフラーのタイコの部分にジャッキをかけて支える。ジャッキとタイコの間に木材を挟んでおこう。


写真2 センターマフラーの支え

同様に、写真3、写真4のように、左右にあるリアマフラーのタイコ部分もジャッキで支える。ジャッキが3つあってよかった・・・。


写真3 右リアマフラーの支え


写真4 左リアマフラーの支え

マフラーを支えたところで、マフラーの固定を外していこう。まずは、写真5のようにセンサーマフラーの前の部分のナットを外す。これは4箇所ある。高温で錆びているので、外す前に十分に潤滑剤をかけておこう。このナットの締め付けトルクは45Nmだ。


写真5 センターマフラーのナット

ナットは2本ある排気管のそれぞれ上下に付いている。上側が外しにくそうに思えるが、写真6のように長いエクステンションバーがあれば、意外とまっすぐにアクセスできるところがある。ちなみに、このナットは15mmなので、15mmのディープソケットを用意しておこう。一般の工具セットには入っていないと思う。


写真6 上側のナットを緩めているところ

次はこのナットの少し後ろにある、写真7の排気管ホルダだ。ここには赤矢印の2つのトルクスボルトがあり、これを外せばいい。


写真7 排気管ホルダのボルト

このボルトの締め付けトルクは21Nmである。写真8に外した排気管ホルダとボルトを示す。


写真8 外した排気管ホルダとボルト

次は、写真9のところにあるセンターマフラーの後部を吊っているゴムの固定を外す。このナットは左右一か所ずつあるので、それを外す。締め付けトルクは30Nmだ。


写真9 センターマフラー後部の固定

写真10は左側を吊っているゴムの固定ナットだ。


写真10 左側センターマフラー後部のナット

両方のナットが外せたら、さらに後ろに行って、写真11のリアマフラー前部を吊っているゴムの固定ナットを外す。写真11は左側のリアマフラーだが、右側にも同じものがある。締め付けトルクは21Nmだ。


写真11 リアマフラー前部の固定ナット(左側)

さらに後ろに行って、写真12に示すリアマフラーのタイコ部分を吊っているゴムの固定ナットを外す。これも左右にそれぞれある。締め付けトルクは21Nmだ。


写真12 リアマフラータイコ部分の固定ナット(左側)

そして最後に、写真13に示す小さなレインフォースプレートを外す。これはセンターマフラーのタイコ部分の少し前にあり、赤矢印の4か所のボルトを外せば外れる。ここも締め付けトルクは21Nmだ。


写真13 レインフォースプレート

これでマフラーの固定が外れたので、少し下げることができる。下げるときには、最初に写真14のようにセンターマフラー部分のジャッキを少しだけ降ろす。


写真14 センターマフラーを支えるジャッキを下げたところ

そして、写真15のようにリアマフラー部分も下げていく。


写真15 リアマフラーを支えるジャッキを下げたところ

センターマフラーを支えるジャッキとリアマフラーを支えるジャッキを交互に少しずつ下げて、最終的には写真15ぐらいの位置まで下げる。これでO2センサーにアクセスできるだろう。

目標のO2センサーは写真16の緑矢印のところにあり、この部分を緩める前に赤矢印のコネクタとケーブルホルダを外しておく。


写真16 O2センサーとコネクタ

O2センサーを外すためには、写真17のO2センサーレンチを使う。


写真17 O2センサーレンチ

マフラーを少し下げたことで、前回の作業時よりも少し作業スペースができたのだが、それでもなんかうまくレンチがかからない。30分ほど知恵の輪のように格闘した結果、O2センサーレンチを上下逆に使い、さらに写真18のようにエクステンションバー2本とユニバーサルジョイント1個を使うことで、O2センサーを外すことができた。


写真18 O2センサーへのアクセス

これはなかなか難易度が高いなぁ。O2センサーはセンターマフラーの前、すなわち触媒の後ろに付いているので、もしかしたら写真18のアクセスルートでマフラーを下げなくても外せるかもしれない。写真19、20に新旧のO2センサーの比較を示す。


写真19 新旧O2センサーの比較(上:新、下:旧)


写真20 新旧O2センサーの比較(左:旧、右:新)

古いO2センサーは先端部が黒くなっているが、それほどスス等で汚れているわけではない。新しいO2センサーには固着防止のためのスレッドペーストが塗られており、そのまま取り付ければいい。締め付けトルクは50Nmだ。これでO2センサーが交換できたので、マフラーを上げて固定を元に戻せばいい。その際、触媒とセンターマフラーを接続するボルトナット部分は熱で錆びて固着する可能性があるので、写真21に示すスレッドペーストを使っておこう。


写真21 スレッドペースト

これを写真22のようにボルト側に塗ってからナットを締めつける。締め付けトルクは45Nmだ。


写真22 スレッドペーストを塗っているところ

最後にアンダーパネル類を元に戻せば作業完了だ。今回の作業では、もしかするとマフラーを下げる必要がなかったのかもしれない。前回、O2センサーを交換しようと思ったときはO2センサーレンチを上下逆に使うという発想がなかったので、アクセスできなかったのかもしれない。もし機会があれば、マフラーを下げずにO2センサーレンチがかかるかどうかを確かめておこう。

現在の走行距離:約11万キロ



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