2020年3月1日(日)

光軸調整モーターの構造 − medama1goさんより

今回はmedama1goさんより、E34の光軸調整モーターを分解したレポートをいただいたので紹介しよう。 


E34な皆様、お久しブリブリなmedama1goでございます。

我が535iですが、実は先代に引き続きこいつもオーバーヒート(爆)しまして、ヘッドガスケットに至ったところ、見事にヘッドが歪んでおりまして、長らく押し入れにて眠っていた予備ヘッドが、ようやく日の目を見ると言ったことがあったりなかったり(笑)。しかも予備ヘッドのバルブがなぜか曲がっていたりと、ええ、そりゃもうキチ○イな人種には堪らない、とっても楽しい体験をさせてもらったりしておりました。

それはさておき、ここにきてイカリングを今更ながら入れてみたくなり、DD様や諸先輩方のレポートを参考に、無事インストールすることができました。で、手元を見ると、余った光軸調整モーターが。

CCMやらLKMにエラーを出す原因の一つでもあるこいつが、一体どうなってそのようなエラーを出すのか、気になって分解してみました。

油やら埃やらで随分と汚れているので、まずは石鹸できれいに洗いまして、サイドにある合わせ目に沿ってマイナスドライバーやハンマーを駆使してカチ割っていきます。無事に割れるとこんな基板が出てきます。

さらに四隅の黒い丸部分、これは樹脂の足が溶着してある部分ですが、これをニッパーやカッターで削ぎ取ってやると、この基板も外すことができます。基板単体がこちら。

一番目立つのがシーメンス製モータードライブIC、型番はTLE4201A1。隣の白いのはMKT?MKH?コンデンサー。「.1 J」の表記から
0.1uFと思われます。その横はダイオードでしょうか。手前側の電解コンデンサーは33uF。
ひっくり返すとパターン面に表面実装タイプの部品がつけられています。

主に抵抗で、コンデンサーが2個、V4 17と書かれたダイオード?が1個ですね。コンデンサーの容量は不明です。基板奥側と右端の方に見える穴は、モーターと位置検出用の可変抵抗が接続されるポイントになります。

戻りまして、基板を外すとさらに下の仕切り板が外れます。

この上に見える3本のピンが先ほどの基板の3つ穴が並んだところに接続されます。ひっくり返してみましょう。

この丸で囲んだ部分ですね。こちらがポテンショメーター(可変抵抗器)。見づらいですが、たちあがった部分の左側にスライダー部があり、光軸調整軸と一緒に前後(写真では上下)するようになっています。

で、ここまでやったなら安定化電源等で動かしたり、基板を追って回路を解析すればノイズ源もはっきりすると思うのですが、回路を追おうとすると、いつの間にか違う世界に行ってしまうという謎の勢力からの妨害を受け、ついにできませんでした(爆)。まぁ多分ですが、表についているMKTや電解コンデンサの劣化(刀と同じですね。)辺りではないかと睨んでおります。

現在、車両の方は光軸モーターのコネクタを外しておりますので、エラーが出るかどうかは覚えておりませんが、そのうちに一度つないでみて、エラーが出るようならばコンデンサ周りで改善がみられるかどうか、試してみようと思います。


ちなみに、medama1goさんから届いたメールも曝しておこう。

========== ここから ============

DDさま、ご報告です。

大変ご無沙汰しております、medama1goです。
この度、あまりのボロさと毎年いじめのごとく請求される重加算税に耐え兼ね、
ついにE34を降りることに

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なりませんでした(爆)

むしろ外装をリフレッシュするという暴挙に出ました。(爆)


============= ここまで =================

ナニコレ! めっちゃカッコイイんですけど! 久しぶりに衝撃的なレポートをいただいたmedama1goさんに感謝する。



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