2016年3月12日(土)

DD2号 ブレーキからの異音 − ブレーキシムグリス

ブレーキのガイドボルトにグリスを塗らなくなって「フォーン」という音がなくなったが、その代わりブレーキペダルを踏んだ時に「キーッ」というブレーキ鳴きがするようになってしまった。一難去ってまた一難?

そこで、ブレーキ鳴きを抑えるために、ブレーキシムグリスを塗りなおしてみることにした。以前、ブレーキパッドを交換したときにブレーキシムグリスを塗っていたのだが、結構適当に塗っていたからだ。今回は、4輪全部のブレーキのシムグリスを塗りなおすのだが、以下では左リアブレーキのシムグリス塗り直しの手順を詳しく報告しよう。

まず、写真1のように、ジャッキアップする左リアの対角にある右フロントのタイヤに輪留めする。


写真1 右前タイヤに輪留めしたところ

そして、ジャッキアップ前に、写真2のようにホイールボルトをちょっとだけ緩めておく。


写真2 ホイールボルトを緩めているところ

その後、写真3のように左リアのジャッキポイントをジャッキアップする。


写真3 左リアをジャッキアップしているところ

タイヤが浮くまでジャッキアップしたら、写真4のように緩めたホイールボルトを外す。DDは充電インパクトレンチで外している。これは楽チンだ。


写真4 ホイールボルトを外しているところ

ホイールを外したら、写真5のようにマイナスドライバーを使ってブレーキキャリパーの固定スプリング(クリップ)を外す。


写真5 固定スプリングを外しているところ

キャリパーの裏側には、写真6のようにガイドボルトキャップがあるので、これを手で外す。ガイドボルトは上下に2本あるので、キャップも2つある。


写真6 ガイドボルトキャップ(上から見たところ)

ガイドボルトキャップを外したら、写真7のように7mmの六角ソケットを使ってガイドボルトを緩める。


写真7 ガイドボルトを緩めているところ

ガイドボルトを緩めてスリーブから抜き取るか、少なくとも写真8の位置ぐらいまで引き出しておく。


写真8 ガイドボルトを引き出したところ

そして、写真9のようにキャリパーを持って体重を後ろにかけながらゆっくりと手前に引く。30秒も引っ張ると、キャリパーのピストンが戻されてブレーキパッドとローターの間に隙間ができる。あまり戻し過ぎると、ブレーキフルードタンクからブレークフルードが溢れてくるので、そこそこにしておこう。


写真9 キャリパーを引いているところ

ブレーキパッドとローターの間に隙間ができたら、写真10のようにブレーキパッドごとキャリパーを外すことができる。キャリパーを外したら、ブレーキホースにテンションがかからないように裏返したバケツの上に置く。


写真10 キャリパーを外したところ

キャリパーからブレーキパッドを外し、写真11の赤矢印のところにあるピストンやキャリパーの内側にパーツクリーナーをかけながら歯ブラシで古いシムグリスを落としていく。


写真11 歯ブラシで掃除しているところ

写真12のように、キャリパーガイドも赤矢印の部分を重点的にパーツクリーナーをかけながら歯ブラシで掃除していく。ローターの裏側にある該当部分も掃除しておこう。


写真12 キャリパーガイドの掃除

ブレーキパッドの裏側や横側も写真13のように掃除しておく。ここには、ブレーキシムグリスがたっぷりと塗られている。


写真13 ブレーキパッドの裏側を掃除しているところ

写真14のように完全にグリスが落ちるまで掃除しておこう。


写真14 綺麗にしたブレーキパッド

古いシムグリスを完全に落としたら、今度は写真15のシムグリスを塗っていく。「鳴き防止専用」と書いてあるので期待できそうだ。


写真15 シムグリス

シムグリスを指に付けて、写真16のようにキャリパーガイドにグリスを塗っていく。このときローターにグリスを付けてはいけない。ローターにグリスが付いてしまったら、パーツクリーナーとウェスでグリスを拭き取っておこう。


写真16 キャリパーガイドにグリスを付けているところ

次に、写真17のキャリパーピストンにもグリスを塗る。ピストンブーツにグリスが付かないように注意しよう。


写真17 ピストンにグリスを塗っているところ

写真18のように、キャリパーのピストンと反対側の内側にもグリスを塗る。ここは、ブレーキパッドの裏側が当たるところだ。


写真18 キャリパーの内側にグリスを塗っているところ

これまでDDは、ベントレーのマニュアルに従ってブレーキパッドの裏側にシムグリスを塗っていたのだが、今回はTISに従ってキャリパーやピストン側にグリスを塗った。その後、写真19のようにキャリパーにブレーキパッドをセットする。


写真19 ブレーキパッドをセットしたところ

そして、写真20のようにキャリパーをキャリパーガイドに戻す。


写真20 キャリパーガイドに戻したところ

写真21のように、キャリパーの裏側にある2本のガイドボルトを7mmの六角ソケットで取り付ける。締め付けトルクは30-5Nmだ。「30-5Nm」って変わった表記だが、おそらく「締め付けトルクは25Nm〜30Nmだけど、基本的に30Nmで締めろ」という意味なんだろう。


写真21 ガイドボルトを取り付けているところ

2本のガイドボルトを取り付けたら、写真22のようガイドボルトキャップも忘れずに取り付ける。


写真22 ガイドボルトキャップ

最後に、写真23のように固定スプリングを取り付ければ、ブレーキ回りの作業終了だ。


写真23 固定スプリングの取り付け

ブレーキ回りの作業が終わったら、写真24のようにタイヤを取り付け、ホイールボルトを締める。


写真24 ホイールボルトの取り付け

そして、ジャッキを降ろした後、写真25のようにトルクレンチを使ってホイールボルトを締める。締め付けトルクは、120±10Nmだ。


写真25 ホイールボルトをトルクレンチで締めているところ

これで作業完了だ。左リア以外のブレーキも同様にブレーキシムグリスを塗りなおす。写真26に4輪全部のブレーキシムグリスを塗りなおしたDD2号を示す。いつものように、外見は何も変わらない。


写真26 ブレーキシムグリスを塗りなおしたDD2号

なお、ブレーキグリスを塗りなおした後は、「キーッ」という音は全くなくなった。さすが「鳴き防止専用」グリス、恐るべし!


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