2013年12月27日(金)

F10 Bremboブレーキキットの取り付け − Shigellaさんより

今回は、久しぶりのご登場、Shigellaさん(たにやんさん)より、F10へのBremboブレーキキットの取り付けレポートをいただいたので紹介しよう。Shigellaさんといえば、「北の代表」様という別名をお持ちの方である。DDも札幌を訪れたときにはいつもお世話になっている。


皆さんこんにちは、元E34乗りのshigellaです。E34を降りて2年ほど経過しましたので、ほとぼりが冷めたかな?と言うことでF10のメンテレポートを送らせて頂きます。

今回ご縁がありまして、ブレーキ交換を行うこととなりました。蝦夷はなぜかしらブレンボがデフォになっております。

まず、車をジャッキアップします。

他のBMW同様、ジャッキアップポイントがありますので、その部分にジャッキをあてがい周りに注意しながら車両をお持ちあげます。

我々の名言として名高い「命賭けずにウマ掛けろ」です。本来であれば、リジットラックに加えて車両下にタイヤを潜り込ませるのが基本となります。

タイヤを外します。純正のしょぼい(失礼)ブレーキが見えます。ガイドプレートがダミーのローター風に見えなくもないと思っていたのですが、蝦夷の地では見事に却下されております。

ローターを固定しているアーレンボルトを外します。ここは6mmの六角ヘックスです。

今回はブレーキ装置全体を交換するので、キャリパーサポートからごそっと外せば良いのですが、メンテ記事って事で、写真撮影のため片側だけキャリパーから一つ一つ外していくことにしました。.

ブレーキパッドを留めている固定スプリングをこじって外します。

固定スプリングが外れました。

キャリパーとブレーキバッププレート(キャリパーサポート?)を留めてるボルトを外します。ここにはプラスチックのカバーが付いているので、それを抜き取ります。

キャップはこの位置に付いています。

キャップを外して7mmのヘックスでキャリパーとサポートを分離します。

分離できました。

キャリパーからパッドセンサーを抜き取ります。ブレンボにはパッドセンサーが取り付けできないので、適当な場所にタイラップで固定しておきます。

純正キャリパーにブレーキホースが繋がっていますので、それを保護するために適当なフックを用いてぶら下げておきます。

ブレーキを裏から見たところです。ねじ穴はキャリパーを留めていたボルトが付いていた部分です。ブレーキをゴッソリ交換する場合はねじ穴の右に写っているボルト2本を取ればサポートごと取り外すことができます。

キャリパーサポートのボルトは18mmです。まだ新しいので色男以外なら楽に外せます。

「ドイツ人が締めたボルトを日本人が緩める!」と言いながら廻すと良いでしょう。ただ、今はドイツ以外でも生産されているので、果たしてどこの国の人が締めたボルトなのかは良く判りませんが。

上が外れてます。下のボルトももう少しです。

無事にサポートも外れました。

次にローターを外します。固着していることがありますので、プラスチックハンマーなどでローターを軽く叩きます。軽く蹴りを入れても良いですが、写真的にはこの様にハンマーを使うと見栄えが良いです。

無事にローターも外れました。

ブラケットをあてがってみます。どうやらアルミのガードプレートと若干干渉するようです。この辺は現物合わせでいきます。

当たる部分をけがいてサンダー、またはやすりで削ります。アルミなのでやすりでも削れます。

削った部分の面取りをします。仕事が丁寧です。

無事にブラケットが取り付けられました。

ローターを取り付けます。今回取り付けるのは380mmのサイズの物です。ちなみに来年小学校に上がるお嬢ちゃんにローターを持って貰いましたが、かなり大きいです。

新旧比較ではこんな感じになります。こんなに大きさが違うのに、軽さは左の方が軽いから驚きです。

今回純正品とそっくり交換しましたが、重量増は約1kgでした。6ポットのモノコックキャリパーに380mmローターが付いて15.45kg、対して純正ブレーキは14.5kgですから、如何に純正品が重たいか判ります。

次にブレーキホースを交換します。

ブレーキホースをクリップから外していきます。

新しいキャリパーをセットします。ここは16mmだったはずです。

新しいブレーキホースの準備が出来てから、11mmのフレアナットレンチをブレーキホースの上に掛けます。

ブレーキホース下側は15mmです。

ブレーキホースが取れました。ブレーキオイルが出てくるので、急いで新しいホースを取り付けます。ブレーキオイルは塗装を傷めるので、注意が必要です。

新しいブレーキホースがつきました。この車は足周りに紫が多用されるようになりました。

ブレーキホースが遊ばないようにクリップに固定します。

ローターのセンターを出すために、ホイールボルトを数本締めてからアレンボルトでローターを固定します。

キャリパーを本締めしていきます。

次はブレーキホース内のエア抜き作業です。

ブレーキのリザーブタンクはF10の場合エンジンルームの向かって左奥(右)にあります。カバーが掛かっていますので、3つのクリップを外してカバーを撤去します。クリップは良くあるタイプの物ですから、この様な作業をされた方には馴染み深いものと思われます。

ブリーダープラグにホースをセットします。

リザーブタンクが空にならないよう、ブレーキオイルを足します。この時も決してオイルをこぼさないよう、細心の注意を払います。

あとはブレーキを踏みむ人とブリーダープラグを空ける人、オイルをつぎ足す人の息を合わせつつ、ヒ、ヒ、フーでも、1、2,3でも良いんで声を掛けながらブリーダープラグを開け閉めしてエアー抜きを確実に行います。幾ら素晴らしいブレーキキットと言っても、ブレーキホース内にエアがかんでいてはどうしようもありません。

今回は前輪だけでしたので、リザーブタンクから遠い左車輪から作業を行いました。

完成です。パーツクリーナーで各所を綺麗にしてからホイールを装着します。

ホイールを付けてみました。クリアランスを危惧していましたが、結構余裕があるので大丈夫のようです。この後、試運転でブレーキの効きを確認しましたが、問題ありませんでした。

ブレーキ交換に関して、E34やE39での経験が充分ある方でしたら、作業に迷うところは一切無いと思います。

今回、ブレーキキットを交換するにあたり、北のメンテ重鎮、コロすけさん、たくみちゃんさん、まめさんには大変お世話になりました。ここにお礼申し上げます。

言うまでも無いことですがブレーキは重要保安部品ですし、この記事を見たから誰でもできるって訳ではありませんので、もしご自身で作業してみようと思う際は、有資格者の専門家や作業に熟練されたの方にアドバイスを受けながら、くれぐれも慎重な作業を行って頂く様お願いいたします。


かなり詳しく手順を解説しているので、E34等で同様の作業した経験のある方なら安心して作業できるだろう。

末尾ではあるが、初めてのF10メンテレポートをいただいたShigellaさんに感謝する。


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