2013年8月11日(日)

E39 フロントブレーキのブレンボ化(GTキット) − たくみちゃんさんより

今回は、DDが札幌にお邪魔するときにいつもお世話になっている たくみちゃんさんよりレポートをいただいたので紹介しよう。


DD様、皆様はじめまして。蝦夷で細々と生息しています、たくみちゃんと申します。

【はじめに】

最近の蝦夷地方では「ブレンボ化はデフォでしょ? いつやるの? 今でしょ?」と言う掛け声が多く聞かれます。それに影響をモロに受け、ヤフオクでE39用グランツーリスモキット(中古)を手に入れました。

荷物を開封すると、やはりキャリパー部分のクリア塗装の劣化が激しく、本物の証拠とも言えるローターベルハット部分の黒が個人的には地味だな~と思うようになります。

しかもブレーキラインが付属されていない為、ブレーキラインも同時発注しました。届くまでの間にベルハットとキャリパーを塗装に出しました。

キャリパーは黒→黄色、ベルハット部分は耐熱と放熱に優れているガンコート(ゴールド)にしました。

 

【取り付け】

ローターが大きくなるため、ブレンボ(F50)キャリパーは車体へそのまま取り付ける事が出来ないので、専用設計のキャリパーサポートを凄いトルクで締め込みます。

後はブレーキラインです。今回付属されていないブレーキラインは、ブレンボ純正と同じグッドリッジ社へオーダーしました。

ブレーキラインをバイク屋さんへ発注している事の落とし穴に、この時気付いていません。

部品が揃いましたので作業開始です。ホイールを外し、純正(530)ブレーキ一式とご対面です。

ブレンボへの憧れで、なんちゃってブレンボカバーをずっと前から付けていました(笑)。もうこれとも今日でお別れです。

左右逆の画像で申し訳ないのですが、キャリパー裏に居るスライドピンをヘックス7mm2本外すと、キャリパーが簡単に取れます。

このままではローターを外せないので、純正キャリパーサポートの裏にある18mmのボルト×2本を取ります。

表側のアーレンボルト(ヘックス5mm)を外すと、ローターが取れます。 ローターの新旧比較です。

左側は530純正サイズ324mm、右側は2ピースローター355mm。とても大きく、そして軽いのが特徴です。

ハブ部分をワイヤーブラシ等で綺麗にしてから、ローターを組みます。

画像には無いですが、ホイールロックボルトをねじ込みセンター出しをして下さい。アーレンボルトは再利用です。

先程外した純正18mm2本のボルトを使い、キャリパーを組みます。

良い雰囲気です。後はブレーキラインの接続を残すだけとなりましたが、大きな落とし穴が有りました。

車両側のフレアナットの先っちょは、コンベックスDINと言うフレア形状。このままではブレーキラインが接続出来ない事をこの時知ります。

実はバイク屋さんに発注したグッドリッジ製ブレーキライン、車両用とまで説明したのに一つ足りないのです。それはフレアナットアダプター。ブレーキラインと車両側フレアナットを繋ぐ部品。

グッドリッジに問い合わせても、BMW(コンベックスDIN)に合うアダプターが無く、和歌山県のキノクニさんに有りました。

AN3オス ねじサイズM10、ねじピッチ1.0と言う事になります。

アダプター内側もフレア形状と同じなので、きっちり収まります。

ブレーキライン + フレアナットアダプター + 車両側フレアナットを接続します。

フレアナットは11mmですが、必ずフレアナットレンチ使用をお勧めします。

各接続部分を再確認してから、エア抜き作業を開始です。 ボンネットを開けフルード量を確認します。

この時足りなければ、エア抜き作業でフルードが減るため補充します。一人でも出来る作業ですが、このサイトで有名なコロすけさんと一緒に作業をしました。

「行くよ!」、「いいよ!」でブレーキペダルを踏みながらエア抜きです。何度も何度も抜きます。そしてホイールを戻して完成です。

かなり遠回りをしましたが、結果とても勉強になりました。コロすけ様のブレーキ記事 と合わせながら読むと、もっと分かりやすいかと思います。

初投稿で慣れていませんが、誰かのブレンボ化へのきっかけになればと思います。長々とくどい文章すみません。

顔は大きいけど小さい事しか出来ないたくみちゃんより


ブレーキラインのフレア形状に種類があるなんて知らなかった・・・。DDがステンメッシュのブレーキラインに交換したときは、何も考えずにE34用のものを注文していたのだが、もし汎用品を注文していたら同じようにハマッていたかもしれない。DDも勉強になった。

末尾ではあるが、有用なレポートをいただいた たくみちゃんさんに感謝する。



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