2011年6月8日(水)

E38 ポータブルナビの取り付け(純正風味) − アンピンさんより

今回は、E38にお乗りのアンピンさんより、ポータブルナビの取り付けレポートをいただいたので紹介しよう。「純正風味」というところがそそられる。


こんにちは。99年登録E38のアンピンです。ご無沙汰しています。今回はポータブルナビ(以下PND)の設置をしてみました。 E39も同じだと思いますので参考にしてください。

うちの車は 未だに、ナローモニタ(約5.25インチ)+DVDナビ(2003年マップ)、そしてアナログTVです。

流石に、8年前の地図だと、どこを走っても地図に無い新しい道を発見します。「8年前のこの辺は道すら無かったのかー!?」と、昔と対比するために、敢えて更新せずに古い地図を使っているのですが、「ナビ」としては少々役不足になってきました。TVもご存知の通り、地デジカくんに迫られています。

そこで、今流行のタブレット端末であるギャラクシーtab(7インチ)をナビに、とも考えたのですが、ナビとしては機能的にまだ少し早そうで、ワンセグも付いていません(そしてまだ高い! これが一番の理由?)。 あと2〜3年もすればナビ専用機を凌駕するとは思うのですが、、、。

仕方がないので、タブレット端末がナビとして充分使えるまでの2〜3年のツナギとして、7インチのPNDであるA.I.DのJM-HT700NEを2万チョットで買ってみました。韓国製(アジアンナビ)ですが、結構評価が高くてコストパフォーマンスは良いです。もし関心あれば、詳しくは価格.com辺りのインプレを参照ください。

 

1.取付条件

取り付けに際しては、以下の条件で検討しました。

基本方針 : 純正風味 
  →PNDの有無に関わらず純正の雰囲気を壊さず、後付けを意識させないこと(クオリティも)

具体的には、、、、、

@フロントガラスの視野にPNDがかからないこと(運転視界を遮らない)
A操作時、前方から目線を外さない範囲 (純正ナビ程度が下限)
BPNDを外した状態で、概ね純正状態を保つこと
   →外した時にスタンドなどの残骸を残さない(スタンドだけだとチョット虚しい)
C純正ナビも使えること
   →純正ナビの撤去はしない。 PNDを常に持ち込むとは限らない。
D助手席からでもTV視聴・操作可能
E持ち込んだ時にポン付け(取付固定に時間をかけない)の上、しっかり固定されること
   →7インチで重いのと振動あり、タッチ操作で動かないこと
Fタブレット端末導入時もあまり変更がないこと

これだけの条件を設定すると専用スタンドは使えず、また設置できる範囲も殆ど決まってしまいます。その範囲で、取付方法+場所を探します。

・付属のスタンド

普通の付属スタンドはPNDを外すとこんな感じです。

常に装着していればまだ良いかもしれませが、盗難のターゲットになったり、温度環境からも使わない時は外します(盗まれても安物PNDなので大した損害もないですが、ガラスを割られたり、鍵を壊されるのが痛いです)。

試しに置いてみましたが、何かなー 寂しい、虚しい、忘れ物 という感じがします。  私だけ? (なお、今回の製作物は特許出願中なので企業スパイ対策としてフロントガラスにカバーがしてあります。気持ち暗いので写りが少し悪いのは勘弁ください)

条件からエリア的にはこの辺ですね(メジャーで測っている写真です)。

 

2.解決策

イロイロ検討した結果、

2−1)
エアコン吹出し口下の隙間(モニタユニットとの間)に引き出しできる台をワンオフ製作して設置し、その上に設置する。(この「ワンオフ製作」というのが何かプロに依頼しているみたいで うれしい♪ 「単なる自作」とは言わせないクオリティを目指します!)

2−2)
通常は台を収納しおき、設置時引き出して置くだけで、ある程度固定できる(ゴムシートなどで挟む構造で、隙間をギリギリにする)。

2−3)
台巾は250mm程度確保し、ナビの設置できる範囲を左右に巾を持たせる(助手席操作可能、温風噴出し時に片方を閉じて避ける)。

2−4)
電源はACCより取る(ヒューズ3A入れ)。

としました。

 

3.設計・試作

3−1)厚紙で試行

まずは隙間、設置状況、操作感覚などを確認してみました。平たい厚紙を隙間に差し込んでいます。PNDが倒れないように指で押さえています。PNDを台上で左右に振っても充分視認でき高さも良さそうです。♪

3−2)モニタのワクを外す

モニタおよびエアコン操作部などを外してワクを外します(ワクの外し方はのちほど)。赤い部分に「ワンオフ製作」の台を作りスライドさせます。

3−3)設計図

ワクを採寸して設計図(もどき)を起こします。黒い太い線が製作するナビ台です。

できたのは、チョットいい加減な見取り図レベルなので、あとは現物合わせです。また、素人板金なので寸法精度も出ないので、作りながらの調整となりました。

3−4)試作

ブリキ(お菓子の缶のフタ)で試作してみました。

仮に取り付けてみます(紫色の部分が台、既に黒い溝ゴムも付けて、雰囲気を見ました)。引き出し状況、内部の固定状況、構造確認などをします。

なお、ここで ワクのはずし方を。ワクは黄色の「○」と下の「→」の4箇所で固定されています。○のところは見ればわかりますが、下側は覗かないとわかりません。左はカップホルダーを引き出して、隙間から、右はOBDコネクタ脇から、いずれもプラスネジです。ネジを取ったら、赤い矢印のように内装を少し押し広げれてやれば出てきます(本当は内装も外すのかも? そんな面倒なことはしてられません、といつも力づくです)。

さて、概ねの確認ができて、出来上がりのイメージ(完成確認、動作確認)ができたのですが、悩みは 板の厚さです。加工、切断のし易さからアルミ板には決定していたのですが、問題は厚みを1.0、1.5、2.0mmのどれにするかです。

最初は一番簡単な1.0mmと考えていたのですが、ブリキでテストした際、板厚が薄く結構上下にあたって、安っぽい音がします。いくら純正風に作っても、引き出す時、毎回安っぽい音がしては台無しです。

ここは、やはり純正風味に拘って2.0mmに挑戦してみます。ま〜安い板なので失敗したら薄くすれば良いだけの話なのですが、なぜか、2日間悩みました。悩み過ぎです。女房とレストランへ行った時の注文時と同じです。 なんで、女性は注文する時、あんなに悩むんですかねー??? 今回は人のこと言えませんが(笑)。

 

4.製作・取付

4−1)アルミ板

アルミ板を買って来ました。採寸して切り出して、後は曲げの工夫です。2.0mm厚は結構手強いです!

]

曲げ器などがないので カッターで0.5mmほどの溝を入れてプライヤーで無理やり曲げます! 少しク、ク、ク、クオリティが、、、、、、でもここは見えないので(笑)。

黄色のアール部がミソ(ノウハウ)です。板金(特に手曲げ加工)では精度が出ないので、このアールの開き方(巾)を調整して引き出した時の止まる位置を出しています。またこれがうまく「ワク」にハマってPNDを保持してくれます。

写真だと見えにくいですが、アールの中(トップ部分)にゴムを詰めてあります。引き出した時のクッション(音がしないように)とナビをセットした時にここのゴムの弾力で挟み込むようにです。 イヤー、こんなノウハウまで公開していいのだろうか!?(特許出願中)

なお、正面の直角(黒い溝ゴムが付いている)は、玄関の戸のエッジである程度曲げて、最後は公園の排水溝で曲げました。 家中や近所の公園などを回って、うまく利用できそうなところを探しました。物色中は挙動不審者に見えるので、「曲げる場所を探していまーす」と大きな声で言いながらしましょう(笑)。

写真は ワクに乗せて、一番引き出した状態です。きれいにスライドします。

車に取り付けてみたところ、どうも入り(押込み)が芳しくありません(少し引っかかり抵抗が大きい)。台の安定のためにわざわざ出しておいた「超ハイテク・スライド安定翼」(黄色部分、特許出願中)をカットしました。これを残しながら加工するのは面倒だったのですが、結局カットです、、、、下手の考え休みに似たり!

4−2)取付

@PNDを外している状態(台は押し込んであります) 純正風味!???

A引き出して真ん中に設置 通常はこの位置使用です。操作距離は純正とほとんど変わらないので十分届きます。

B左側寄り(助手席の愛人操作用)
噴出し口も片側避けているので、冬場左側の口を閉じればOKです。台からcmほど、はみ出させていますが、後ろの固定があるのでOKです。

C右寄せ
こちらはメーターの出っ張りがあるのであまり寄りません。ライトSWにもかかります。こちらに寄せて使うことは無いと思いますが、、、。これだけ寄せると、もう1台5インチくらいのPNDが乗りそうです。(3台使いも可能!)

D「台」
試しに置いてみましたが、PNDがないと、単なる物置になりそうですが、ちゃぶ台にはなりえません。

4−3)PND後部の固定

置くだけでは不安定ですし、加速の素晴らしい(?)BMWでは落ちる可能性もあります。PNDの背面上部にストラップを付けて、PND固定治具を取り付けます。

これは、ゴルフ場に置いてあるペンシルの芯を取った物ではありません! (クオリティ重視なのでそんな物を使うハズがありませんね!)

PNDを置いたら、これをダッシュボード上のエアコン噴出し口に引っ張り気味に差し込みます。軽く入れても、ガッツリ入って固定されます。 まるで設計されていたかのように!!!!

この差込場所は概ねどこでもOKです。なのでPNDを左右に振っても対応できます。PND回りのゴムとこの治具のプラの弾性でしっかり固定されています。

 

5.電源の接続

最後に電源は、運転席右下のヒューズBOXから ACCラインで取ります(付属品はシガー用電源ですが、予備及び他車用にしました)。

ハンドル下を通して、ここ(ワク横の隙間)へ。

コードは通常ほとんど長さが要りませんが、手元にPNDを引き出して使う(設定・検索)することもあるので50〜60cmほど引き出せるようしておきます。ただ、それ以上引き出さないように赤テープで目印を(2つ目のテープが見えたら限界です)付け、更に、万一を考え、一応ケーブルにストッパーを付けました(コネクタに紐を掛けてケーブルと結んでいます)。

後部座席などで使う場合は、シガー電源に切替です(家族は乗らない車なので、その可能性はありませんが)。

PNDが無い時はこんな状態でケーブルをしまえます。ケーブルは少し固めを選んだので、すんなり押し込めます。中で引っかからないか、何度もテストしましたが、モニタの裏へ丸く収まります(まるで車の設計がそうされているかのように、、、、、純正か!)。

 

6.費用

・アルミ板  100mm×300mm×2.0mm 498円
・前面の溝ゴム  30cm 120円
・電源コネクタ    70円 (線材は2線で余りもの)
・背面固定治具   0円 (やっぱり、、、ゴルフ場のあれか?)
・調査設計費、制作費、取付工賃   2万円!(高!)→ 時給 500円(安!)

 

7.総評・効果

1.視界を妨げず、操作もしやすい(がっちり固定されています)。

2.PNDの無い状態でも純正風味を保っています。PNDがある状態では、、、?

3.5〜6年してからタブレット端末に切替えてもそのまま使用できます。

(4.夏はエアコン風で強制冷却機能付きです)

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クオリティを確認するアップ写真は、、、も、も、もちろんありますが、容量の関係で割愛しました。10年後にタブレット端末を導入したら、写真送ります。でもその時は車がなくなって、この台だけになっているかも、、、?


かなりうまく収まっているなぁ。こんな取り付け方法もあるのか!? 他の車にも応用できそうだ。

末尾ではあるが、面白いレポートをいただいたアンピンさんに感謝する。


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