2010年10月24日(日)

LHD(左ハンドル車)のブレーキスイッチ交換 − たにやんさんより

今回は「北の代表」こと、たにやんさんから左ハンドル車のブレーキスイッチスイッチ交換のレポートをいただいたので紹介しよう。


全国数百人(もいるのかしら?)のE34オ-ナーの皆様こんにちは。北の大地で「残念な大人達」の末席を汚させて頂いている、たにやんと申します。以後お見知りおきの程、ヨロシクお願い致します。

北の大地に生息しておりますが、「小さな事すら出来ない」しがないオーナーでございますことを先にお断りしておきます。以前プラグ交換を行おうとして、四十肩のためにプラグレンチを回せなかったという物凄い経歴も持ち合わせております。ちなみに得意技は「いじりぶっ壊し」であります。

さて、我が愛車も車令19年となり、自動車税は増税されるわ、重量税の減税対象からも外れるわ、家族からはボロいと言われるわ、と一体いつまでこの車に乗っているのか? と時々自問自答しながらも、宵越しの金は持たない性格が災いして、給料から車両購入費を捻出することが出来ずに今に至っております。

と前置きが長くなってしまいましたが、数年前からごくごくたまに「BRAKE LT CIRCUIT」なる警告が出ることがありました。諸先輩方の報告から、「そんな表示は誤作動のことが多い!」なんてことを伺っておりましたので、さほど気にすることもありませんでしたが、それでも「いつかは壊れるはず」と思い、部品だけは購入しておりました。この「いつかは壊れるはず」と思いながら車に乗ってるってのもやっぱり何か間違ってますか?

先日、運転席下回りをバラす機会に恵まれ、その際に丁度タイミング良く「BRAKE LT CIRCUIT」の表示が出ましたので、これはきっと神のお告げに違いないと勝手に思い込み、交換の儀に相成った訳であります。

用意する道具は、柔軟な体と強靱な指先、プラスドライバー程度です。それでは参りましょう。

その前に「どうやって外すんだっけ?」って事になり、参考文献をあさってみましたが、RHD(右ハンドル車)での記載は見つかるものの、LHD(左ハンドル車)での方法が見つかりません。これに関しては「今更こんなスイッチの交換なんか特段何でも無いんだから、今更記事にすることでもない」と言う事からかも知れません。

でも知らない人は知らないのが世の常。自分の常識、他人の非常識であります。よって、しょーもないかな? とも思いつつ投稿させて頂きます。だって、小さな事すら出来ないしがないオーナーですから。

でも、今更E34の左ハンドル車に乗ってる様な人でこの作業のなんたるかを知らない人が一体どの位いるのか? と言う事も正直ある訳で。と言うか、LHDのオーナーさんがどれほどいるのか? って事もちょっと疑問に思ったりする訳で。

え? 前置きは良いからさっさと始めろ? ネタ的に直ぐに終わっちゃうんで、この前振りでも書かなければ記事にならないかな? ってレベルなもんですから(^◇^;)

ブレーキスイッチはRHDは助手席の足下のようですが、LHDの場合はブレーキペダルの根本に付いています。そこへのアプローチですが、取り敢えず運転席下のパネルを外していきます。ただひたすらに外していくのです。何の難しい事もありません。私にも出来る位ですから、きっと皆様なら朝飯前の早朝メンテメニューだと思います。

写真中央に見えるドア側にあるネジを外します。ここは作業の隙間がないので、柄の短いドライバー等を用いると便利です。

続いて化粧ぶたが付いている部分のネジを外します。

下に回ってこの辺のネジも外していきます。都合3本ほどあると思います。

センターコンソールの先のこの部分のカバーも外します。

取り敢えず、この辺にあるネジを片っ端から外していきます。

私の車のフットレストは、関東のオーディオ分科会の匠によるワンオフものが装着されている関係上、下回りのカバーは一部無造作に切り取られておりますが、普通の車両であればこの辺にもネジがあると思います。写真中央にもプラスチックネジが2個ありますが、これを90度回して外します。ネジの様に何回も回しても外れませんのでお気を付け下さい。

さてここまで外しますと、漸くブレーキペダルの上に目的のスイッチが見えて参ります。写真はコネクタを外した状態です。

コネクタは上下を摘んでロックを外せば抜けます。きっと抜けます。固着しているかも知れないので、頑張って抜きます。

これがどのように装着されているか、取り外したで確認しますと、この様に赤いカバーがスイッチ内部に格納されています。

それをこの様にグイッと引っ張り出します。

スイッチは丸で囲んだ部分で車両に留まってるだけです。外すにはこの部分を摘めば外れる訳です。

が、そうは問屋が卸さないのがBMWであります。この赤いカバーがくせ者なのであります。カバーを白い部分が隠れるこの状態にまで引き出さなければ、この爪は内側に入りません。中途半端な状態では爪は動かないのです。

カバーを完全に外に出すにはどうしたら良いか? その為には「ブレーキを思い切り踏む」が正解です。

ブレーキスイッチとブレーキペダルの関係を写真に撮りました。これはブレーキペダルの右側から撮影した映像です。たぶんちょっとブレーキを踏んだ状態だったと思います。全く踏まない状態だと白い部分は引っ込んでいるはずです。

ブレーキを踏むと以下の様に隙間が出来ます。



この状態をキープして、赤いカバー部分をめいっぱい外に出してきます。この時ブレーキペダルは踏んだままにしなければなりません。ブレーキペダルを踏んだまま、赤いスイッチを外に押し出し、そして爪を外すのです。文章にしてたった1行か2行の作業ではありますが、言うは易し、されど行うは難しであります。

実際ブレーキを踏むと言っても、通常の方の柔軟性では足でブレーキを踏んだ状態でこのコネクタにアプローチすることは恐らく出来ません。もし仮に出来たとしたら、きっと翌日には整形外科のベッドの上に寝ているか、中国雑伎団からのスカウトが来ていると思います。

片手でブレーキペダルを押しつつ、そして手には状況確認のために手鏡を持ちつつ、暗がりのために照明をどこかに固定しつつ、残りの片手でスイッチの爪を摘むのです。

作業中にモタモタして腕の力が尽きてしまい、ちょっとでもブレーキペダルを押している力を緩めれば、オーナーの頑張り虚しく、非情にも赤いカバーはスイッチの奥に引っ込んでしまいます。かくいう私もその繰り返しを何度行ったことでしょう。

車から体を出し、手元に持っていた新品スイッチをジーッと眺め、どの位赤いカバーがでれば爪が内側に入れるか、それだけをイメージトレーニングして頑張りました。その時の脳内BGMは、ドラマ「Dr.コトー」に使われていた手術場面の音楽でした。

何度かの挑戦の後、漸く爪は外れ、スイッチを取り外すことが出来ました。取り付けは新品スイッチの赤いカバーを引き出し、パチンとはめ込むだけです。配線コネクタを取り付け、取り外したカバーを元に戻して作業は終了となります。

これで15年は大丈夫でしょう。心地よい達成感を感じたときには、脳内では医龍のテーマソングが流れていました。

このスイッチ交換ですが、作業者がもう一人いれば楽だったかも知れませんが、ブレーキスイッチとブレーキペダルがほぼ同一部位にあるため、運転席に人が2名存在するってのは大変困難な状況かと思われ、その場合は助手席側からブレーキペダルを押して貰うなどの対応が必要となるでしょう。

そう言った意味ではこのスイッチが助手席にあるRHDの方が交換作業が楽であると感じました。次回交換作業を行うときは(って一体いつまで乗るつもりだ?)、お仲間が仕事中だろうが何だろうが、招集の電話を使用と心に誓った休日の朝でした。


確かに、これまで左ハンドル車のブレーキスイッチ交換レポートはなかった。右ハンドル車では、交換作業にどうしても二人必要だが、左ハンドル車では一人でもなんとかできてしまう分、難しいのかもしれない。

末尾ではあるが、面白いレポートをいただいた たにやんさんに感謝する。


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