2010年9月22日(水)

ラジエターの交換 − レイバンHROさんより

前回、「ラジエターサブタンクの交換 − レイバンHROさんより」のレポートをいただいたレイバンHROさんより、ラジエター交換のレポートをいただいたので紹介しよう。


何より怖い奥方のご機嫌伺いの為に桜を見に出かける事になり、メンテで大事な(?)日曜日にお出かけとなりました。家を出て20分ほど経っただろうか?

ポーン!! エッ!!? オーバーヒート! サーモは交換済みだし! ひょっとしたら大事かも!

急いで路肩に寄せ、ほんの1、2秒思案の末、エンジンを止めた。止めた瞬間、もうもうの水蒸気! まるで火事場の煙。 恥ずかしいー! なんて思いましたが、この時にはもう原因がほぼ分かっていたのです。

多分あそこだ! そうなんです。原因はE34特有(?)の例のアッパーホースを取付けるラジエター接続部の折損でした。いやー、見事に折れてるなー! さすがE34! なんて思いません!

接続部の半分ほどがポッキリ折れ、エンジンルームは大洪水!?水浸しの有様でした。恥ずかしいので早々にボンネットを閉めてしまいました(本当はこれは夢! ボンネットを閉めれば直っているかもしれない! なんて事は絶対ありませんよねー!)。


(ラジエター大洪水)

これが高速走行中でしたら即座にエンジンブロー! 通常のオーバーヒートでしたらしばらくのアイドリングですが、冷却水ジャジャ漏れだと一瞬の判断の迷いが後々大きな後遺症を残すことがあるようです。

幸い市街地走行中のうえ、先週2,000km走行でオイル交換をしたばかりでしたので、いやー、帰れるかなー!? JAFを呼んだ方が良いかなー?と思いつつ。レイバンのお気楽な希望的観測では 「まー大丈夫だろう」 と判断。

こんな事もあるかと思い(こんな事が普通あると思うでしょうか?)、常に携行の折りたたみウォーターバッグ(by百円ショップ 発売元:株式会社マコト大阪府)をトランクに入れたBOXから取り出しながら、携帯のカメラでジャジャ漏れ洪水状態のエンジンルームを撮影開始!

このとき奥方(人間ナビゲーター:ドライバーはナビの言うとおりにあっちに行きこっちに行きです)は助手席に置いたまま? この時点でまたまたDDさんへのご報告が出来るなー!と思っておりました。


(応急ポリタン1)


(応急ポリタン2)

幸い15mmほど根元が残っていたのでなんとかホースを接続し、300mほど離れたお宅で水道水を分けてもらい(何回も往復しました)、十分エンジンを冷やした後冷却水を補充(補充ってレベルではありませんが)して事なきを得たようです(極めて楽観的な性格ですので)が?


(なんとかホースを接続)

その後、人間ナビゲーターの指示通り、眞原(さねはら)桜並木などあちらこちら桜見物をしながら100kmほどの走行をしましたが、なんとか帰宅できました。

この時点ではこんな事もあろうかと思い(こんな事はそうそうありませんよねー!)、既にラジエターは購入済みで、いつでも交換は出来る状態でした。その後、またまた、お気楽レイバンの楽天的な性格で一週間以上も経ってからラジエターの交換となりました。


(眞原桜並木1):奥に見えるのが3000m級の南アルプスです


(眞原桜並木2):南アルプス側からの風景です 

 

まず、ラジエター固定の部品を外します。これって古くなると必ずボキッ!と折れるんですよね。出来れば事前に買っておいた方が安全です。

ファンの取り外し用工具は例によっていつかは使うだろうと思い、沖縄の会社からまたまた事前に購入してありました。

ファンのナットは逆ネジですので、通常とは反対方向に回して取り外します。ナットが緩んだら少しずつ回して、いきなりドンと外れないようにして最後にソーッと外さないとファンが落ちた時にラジエターに当たって凹んだり傷になったりしますので十分注意してください。

ATFクーラーを8mmのソケットで、ホースバンドは6mmのソケットで外しました。


(ATFクーラーを外します)


(ホースバンドは6mmのソケットで)

取り外したラジエターは永年のゴミが溜まっていました。これくらいでは冷却上は全く問題ありませんが、当然新しいラジエターは綺麗ですねー!


(永年のゴミが溜まったラジエターです)


(新しいラジエターです)

アッパーホース部分は哀れポッキリの状態でした。この画像ではサブタンク押さえ部分の傾きがはっきり分かると思います。


(哀れ折れたホース取付部です)

この辺りは皆様ご存知の作業ですが、ホースの固定用ベルトは必要最小限で締めておき、水漏れがあったらその都度増し締めする方が耐久性を考えると良いようです。これはディーラーの関係者からもお聞きしました。

冷却水は勿体無いので、画像のように台所にあったお茶用パックの濾紙で濾しながら再利用です。


(これで冷却水をろ過)


(取付終了です)

最後にオチが! やはり穴が合わず、固定用のピンが刺さりませんでした。仕方が無いので、固定はロックタイ固定でお茶をにごす事になりました。細いテーパーリーマーがありますから、これでやろうかとも考えましたが、やはり丸ヤスリで修正しながらの方が良いと思い、後日修正とします。


(固定穴が合いません)

先月はサブタンク交換の憂き目に会い、今月はラジエター交換となり、どうも水難の相が出ているようです! まさか?ひょっとしたら? これも先月のメンテでレイバンが馬鹿力にまかせてサブタンクの上を叩いたのが原因で、衝撃がラジエターに加わった?のではないと思う(思いたい?)。またまたE34な皆様もお気をつけあれ!

最後に、今回使用した折りたたみウォーターバッグはレジャー・災害時に非常に威力を発揮するのではないかと思います。非常持ち出し袋に一つ入れておいてもかさ張らず、コックも付いているので飲料水の確保に有効ではないかと思います。皆様も非常用にいかがでしょうか?

この折りたたみウォーターバッグを使用時に気が付かない位のわずかな亀裂による水漏れがありましたので、勿体無いので改善をしていただきたく発売元にメールをしましたら、なんと!新品と交換してくれましたし、今後は検査もしっかりして対応していただけるとの好意的な回答もいただきました。100円で非常時に役立つ商品が手に入るなんて良いですよ!

最後に、E34な皆様への挑発行動?


(ジョークです。こんなに出ません)


前回に続いて今回も水回りとは・・・? 次はウォーターポンプかサーモスタットか?

末尾ではあるが、有用なレポートをいただいたレイバンHROさんに感謝する。



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