2009年9月4日(金)

イカリングヘッドライトの入れ替え − CCFL管を入れる

さて、ブラックライト化もできたので、CCFL管を入れてみよう。

今回、用意したのは、写真1に示すような、外形120mmの透明プラスチックカバー無しのCCFL管である。インバータ付き2本で1,980円のものを3セット、計6本用意した。何故、6本用意したかって? それは、不器用なDDのことだから、作業中に割ってしまうかもしれないからだ(笑)。 このCCFL管は、Yahooオークションや楽天市場で見つけることができる。


写真1 用意したCCFL管

このCCFL管は、写真1のように配線が上向きに出ており、配線とCCFL管の接続部にはシリコンゴムのカバーが付いている。

配線が上向きに出ているとうまくヘッドライトの中に入れられないので、写真2のようにして指で配線が横向きになるように、慎重に配線とシリコンゴムをぐりぐりと回してやる。


写真2 配線とシリコンゴムを回しているところ

うまく回すことができたら、写真3のように配線が横向きになるはずだ。


写真3 横向きになった配線部分

配線を横向きにすると、CCFL管は写真4のようになるはずだ。


写真4 配線が横向きになったCCFL管

ここで配線が断線していないかどうかを確かめるため、CCFL管にインバータを接続して写真5のように点灯することを確認しておこう。


写真5 CCFL管を点灯させたところ

この点灯確認ぐらいなら、9Vの電池をインバータにつなげばいい。あまり明るくは点灯しないけど・・・。

点灯確認ができたら、今度はCCFL管の裏面にあたる部分にアルミテープを貼っておく。以前、イカリングを製作したときには、ハイビームとロービームでイカリングの明るさが異なっていた。これは、ハイビームの場合、CCFL管の裏側に反射板があって裏面から放射される光も前面に反射されたのだが、ロービーム側は反射板を黒く塗っているために裏側に放射された光が前面に反射されなかったことが原因と考えられる。

そこで今回は、写真6のように、CCFL管の裏面に5mmほどの幅に切ったアルミテープを貼り付けてみることにした。


写真6 アルミテープを貼り付けているところ

貼り付ける面は裏面になるので、アルミテープに少しぐらい皺がよっても気にしない、気にしない(笑)。うまくアルミテープを貼り付けられれば、写真7のように、前面からはアルミテープが見えず、裏面にはアルミテープが貼り付けられた状態になる。


写真7 アルミテープを貼ったCCFL管 (左:前面、右:裏面)

さて、このCCFL管をライトに入れていこう。まずは、ハイビームから。

ハイビームにCCFL管を入れるためには、CCFL管の配線をハイビームに空けた配線穴に通さないといけないが、そのためにはCCFL管の配線に付いているコネクタが邪魔である。そこで、写真8のように 潔くCCFL管の配線をニッパーで切断する。


写真8 CCFL管の配線をニッパーで切断しているところ

そして、写真9のように、CCFL管の配線をハイビームに空けた配線穴に通す。


写真9 配線を配線穴に通しているところ

切断した配線は、後でハンダ付けして再接続しておこう。

うまく配線を通すことができたら、写真10のようにCCFL管をハイビームにセットする。


写真10 CCFL管をハイビームにセットしたところ

ここで、CCFL管を乗せるための仕切り板の部分の曲げ方を調整して、CCFL管がきちんと水平(レンズと平行)になるようにしておく。きちんと調整できたら、写真11のような透明のシリコンシーラントを使って、CCFL管を仕切り板に接着する。このとき、CCFL管がハイビームのちょうど真ん中に来るように、きちんと調整しておく。


写真11 透明のシリコンシーラント

CCFL管がうまく固定できたら、シリコンシーラントを使ってハイビームのレンズを接着しよう。ハイビームの場合は、シリコンシーラントの量を少なめにして接着する。シリコンシーラントは均一に塗るのが難しいので、一旦、ハイビームの周囲に塗ってから、ヘラ等でシリコンシーラントの量が均一になるように調整する。

写真12にレンズを接着したハイビームを示す。


写真12 レンズを接着したハイビーム

ちなみに、ハイビームにレンズを接着する前には、ハイビームの上部を曲げた部分を元に戻しておくのを忘れないようにしよう。また、ガラスレンズは事前にアルコール等で綺麗に洗っておこう。

一方、ロービームは、写真13のようにポジションランプの穴にCCFL管の配線を通して、写真13のようにCCFL管をセットする。


写真13 CCFL管をロービームにセットしたところ

黒く塗った反射板とロービームが当たる部分にシリコンシーラントを塗り、これでCCFL管を接着する。このとき、ポジションランプの穴の裏側をビニールテープで塞いでおき、写真14の赤矢印で示す部分にもシリコンシーラントを充填して、ポジションランプの穴も塞いでおく。


写真14 ポジションランプの穴

その後、ハイビームの場合と同様に、ロービームもシリコンシーラントでレンズを接着する。写真15にロービームの周囲にシリコンシーラントを塗っているところを示す。


写真15 シリコンシーラントを塗っているところ

ロービームの場合は、ロービームの周囲に溝があるので、そこにたっぷりとシリコンシーラントを塗っておこう。

このようにしてCCFL管を入れてレンズを接着したライトを写真16に示す。


写真16 CCFL管を入れてレンズを接着したライト

ここまでできれば、後は配線とフレームへの取り付けだけだ。



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