2009年9月2日(水)

イカリングヘッドライトの入れ替え − ライトのレンズを外す

最近、ヘッドライトを点灯させると、

ポーン! 「BRAKE LIGHT」 「TAIL LIGHT」

とエラーが表示されるようになってしまった。

ブレーキライトやテールライトを見ても、ちゃんと点灯している。 おまけに、ヘッドライトを点灯させると、レーダー探知機やETCまで誤動作する始末だ。ヘッドライトに妖怪でも住み着いたか!?

どうやら、これは光軸モーターの仕業のようだ。その証拠に、運転席側の光軸モーターのコネクタを外すとエラーが出なくなる。近いうちに、光軸モーターを交換しないといけないなぁ・・・。

光軸モーターを交換しようとすると、ヘッドライトユニットを外さないといけない。そういえば、以前にCCFLで作成したイカリングも少し暗くなってきたように気がするし、この際、イカリングを再製作してヘッドライトユニットごと入れ替えることにした。

DD号はCCFLのイカリングを入れる前に、写真1に示すEC仕様の髭ライトと呼ばれるヘッドライトを付けていた。


写真1 髭ライト

これを倉庫から引っ張り出してきて、これをブラックライト仕様にするとともに、CCFLのイカリングを新たに入れて、現在付いているヘッドライトユニットを交換することにした。

さて、今日のところは、イカリング製作の最難関とも言えるヘッドライトのレンズ外しだ。

まずは、写真1のライトユニットから、写真2のように化粧リングを外す。


写真2 化粧リングを外しているところ

ヘッドライトフレームからヘッドライトを外すには、写真3に示すプラスチックのブッシュを外さないといけない。


写真3 ヘッドライトを固定しているブッシュ

このブッシュは、頑張れば壊さずに外すことができるらしいが、不器用で根気のない(苦笑)DDは、写真4のように、ニッパーで気持ちよく壊していく。


写真4 ニッパーでブッシュを壊しているところ

このようにしてブッシュをすべて壊すと、写真5のようにヘッドライトをフレームから外すことができる。ここまでは簡単だ。


写真5 フレームから外したヘッドライト

ハイビームの下側を見ると、写真6のように錆びているのがわかる。


写真6 ハイビームの錆び

ここは、レンズを外した後、紙ヤスリで磨いて錆止めのペイントをしておこう。

レンズを外す前には、まず、写真7のようにロービームからリフレクタを外しておこう。リフレクタは、3本のネジで固定されている。


写真7 リフレクタを固定しているネジを外しているところ

3本のネジを外すと、写真8のようにリフレクタを外すことができる。


写真8 リフレクタを外したところ

ロービームはこれで準備OKだ。一方、ハイビームは、写真9に示すハイビーム上部の部分を、写真10のようにプライヤーで曲げて、写真11のようにする。


写真9 ハイビームの上部


写真10 上部をプライヤーで曲げているところ


写真11 曲がったハイビームの上部

これでハイビームも準備OKだ。

ライトのレンズを外すためには、ライトを暖めてシール材を柔らかくする必要がある。今回も、boven7さん方式を採用して石油ファンヒーターを使う。

写真12のように、石油ファンヒーターの前に段ボール箱を置く。


写真12 石油ファンヒーターの前に段ボール箱を置く

そして、写真13のように、その段ボール箱の中にライトを入れて、スイッチON!


写真13 段ボール箱の中に入れたライト

ちなみに、この石油ファンヒーターの使い方は間違っていて、非常に危険である。マネをしてはいけない!

DDは少しでも安全を確保するため、庭に石油ファンヒーターを持ち出して作業した。しかし、9月とはいえまだ暑いので、設定温度を最高の30℃に上げても、写真14のように、「設定温度30℃、室内(外)気温36℃」になってしまい、石油ファンヒーターのスイッチを入れても数分で止まってしまう・・・。


写真14 石油ファンヒーターの温度表示

仕方がないので、何度かスイッチを切ったり入れたりしながら、10分ほどライトを加熱した。

加熱後、ロービームは、写真15のように細い精密ドライバーの先で、柔らかくなったシール材をできるだけ掻き出しておく。この作業を3度ほど繰り返してから、マイナスドライバーでレンズをこじってやると、ロービームのレンズを外すことができる。


写真15 シール材を掻き出しているところ

一方、ハイビームは10分ほど加熱してから、写真11で曲げたハイビームの上部にマイナスドライバーを押し込んでやると、写真16のようにレンズを外すことができる。


写真16 レンズを外したハイビーム

レンズが外れにくいときは無理をせず、写真17のようにライトを段ボール箱に戻して十分に加熱しよう。


写真17 ライトを加熱しているところ

十分にライトが暖まっていると、シール材が柔らかくなってレンズを外すことができるはずだ。

なお、外したレンズのリフレクタ(内側の鏡面部分)には、くれぐれも触ってはいけない。柔らかい布で擦っただけで、簡単に傷が付いてしまうからだ。もし、リフレクタが汚れているときは、水で薄めた洗剤を流し込んで洗い、その後、水ですすいで十分乾燥させればいい。

ライトのレンズさえ外せれば、後は簡単な作業だ。たぶん・・・。



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