2009年6月13日(土)

ルームランプ残光回路 − その2

かなり昔に「ルームランプ残光回路」として、ルームランプが消える際に残光する回路を製作したのだが、今回はその第2弾だ。

今回は回路にPICを搭載してパルス幅制御(PWM)を行うことで、消える際に残光するだけでなく、点灯する際にもゆっくりと点くようになっている。PICのプログラムでは、点灯時には約1.3秒かけて点灯し、消灯時には約4秒かけて消灯するようにしている。

図1に制御回路の回路図を示す。手持ちの部品を使って設計したので、いつもながら回路は適当・・・(笑)。難しいことはPICのプログラムに任そう。


図1 ルームランプ残光回路

DD号のルームランプはLEDではなく電球のままだが、残光の制御をパルス幅制御としたので、電球の代わりにLEDを入れても同じように残光するはずだ。

ちなみに、今回はFETとしてFS100SMJ-03を用いた。これはゲート電圧4VでもON抵抗がわずか4.7mΩのすぐれモノだ。すなわち、これに5A流れたとしても、その発熱量は0.1W程度である。アツクナラナ〜イ!

さて、図1に基づいて回路を製作しよう。用意した部品は写真1の通りである(さらにFETや配線が必要)。


写真1 用意した部品

FETはほとんど発熱しないはずだが、念のためルームランプ裏側の反射板を放熱板代わりに用いることにして、FETを基板上には搭載しない。ユニバーサル基板の上に製作した回路を写真2に示す。


写真2 製作した回路

製作した基板にプログラムしたPICを搭載して、ルームランプの裏側に取り付ける。取り付け方については、図1の回路図のA〜Dの部分を「ルームランプ残光回路」のレポート中のA〜Dにハンダ付けすればいい。なお、FETは反射板にネジ止めしておいた。製作した基板をルームランプの裏側に取り付けたところを写真3に示す。


写真3 基板をルームランプ裏側に取り付けたところ

最後に、このルームランプを車両に戻してやれば完成だ。

実際にルームランプを点灯させてみると、設計通りに約1.3秒かかってゆっくりと点灯する。同様に、消灯するときには、約4秒かかって消灯する。思った通り、点灯時でもFETはほとんど発熱しない。

点灯および消灯時の動画はこちら(190KB、WMV形式)。

ちなみに、どうしてこんな回路を作ったかというと、先日つばめさんにいいモノをもらった交換条件として製作することを約束していたのだ。

ルームランプ残光回路、今度のオフ会の時に持って行きますね〜〜。



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