2008年2月15日(金)

オーディオ イルミ色の変更 − 岩本支部長さんより

今回は岩本支部長さんよりオーディオのイルミをアンバー色に変更したレポートをいただいたので紹介しよう。


パイオニア製オーディオイルミのアンバー化

BMW車内のイルミといえばアンバーであるが、現在アンバーカラーのオーディオは少ない。その為だけに買い換える余裕はないので、現在装着しているカロッツェリアのLED交換を思いつく。

このヘッドユニットはカロッツェリアのDEH-P099というモデルだ。

フロントパネルが取り外し可能なデタッチャブル式のものである。現在のカロッツェリアの1DINモデルはほとんどがデタッチャブル式であり、分解方法も同一と思われるので、他の機種の人も参考になるであろう。

で、早速分解。

@フロントパネルをはずして、フロント面を下にして裏のビスを4箇所はずす。
A裏のパネル両サイドの爪を小さいマイナスドライバーで押して、パネルをはずす。
Bフロント面を下にしたまま持ち上げて。2つのボリュームノブを引っ張って外す。

左右のボリューム周辺に米粒のような小さいLEDがあるのが見えるだろうか? この基盤上には全部で17個のチップLEDが付いていた。写真は加工後の物。

多分大きさから推測すると1608というチップLEDのようである。オレンジのチップLEDは20個200円である。

ここで、チップLEDを交換しても良いのだか、チップLEDの表面はエポキシ樹脂で覆われている構造のようである。ならばオレンジ色に塗ればいいのだ!

失敗に終わった「ウェッジ球青マジック作戦」に似ている気がするが、それは気のせいである。LEDの発熱による退色は心配しなくても大丈夫だろう。それより、塗料が放熱を邪魔してLEDの素子自体の劣化が心配だ。でも、もしLEDが切れたら、その時に交換すればいいのだ!

家にあった20年前のタミヤカラークリアーオレンジ(X-26)を先の尖った木製SSTの先に付けてチップLEDの上面に盛る。シンナーが揮発していて、粘度が程良い状態である。

さて次はディスプレイ部である。OELディスプレイなので、ディスプレイの下部にELが入っていると思うが、分解は時に(頻繁に)破壊を伴うので注意が必要だ。

そこでOELの分解はせずに、透明なオレンジ色のOHPシートを手前に挟む事を思いつく。丁度引き出しにオリジナルシールを作った際に余った透明フィルムラベルがあった。

その透明シートを印刷して、フロントケースの内側に貼り付けた。

一回の印刷ではBMW特有のアンバーにならず、透明シートに合計4回同じ色を重ね塗り(重ねプリント)をした。

このデッキにはディスプレイの表示をオリジナルの画像に書き換える事が出来るPC Link3という機能が付いている。ノーマルな状態で白/黒のシンプルな表示にしないと、オレンジ/黒の表示にならないので、真っ黒の画像を作りデッキに転送して装着。

LED部は多少薄い色であるが、室内の雰囲気を壊すほどではない。タミヤカラーではなくランプペンでも良いかもしれない。

おまけ1

私のカロッツェリア製のデッキにはUSB端子やiPod端子が標準では付いていない。iPodはガム型しか持っていないので、新たにアダプターと同時購入となると3諭吉以上必要で財布にやさしくない。

家にあったPowerBook用の2.5インチのHDDを利用したいと思い、CD-UB10(実売1諭吉のUSB接続アダプター)を買った。

HDDを汎用のUSBケース(実売0.1諭吉)に収め、接続。

当初は下の写真のような衝撃吸収BOX(材料費は3ダイソー)を作りグローブボックスに入れて使っていた。

でも、これは場所を取り邪魔なのでグローブボックス上部に薄型ケース(材料費は2ダイソー)を取り付けた。

現在はHDDを2台(12GBと20GB)に増やし、必要に応じて接続している。

CD-UB10にHDDを接続する場合の注意点は以下2点だ。

@ CD-UB10の供給可能電力は500mAまでなので500mAで作動するHDDを選ぶ。
(最近のHDDは1.0A作動なので注意が必要)

A HDDが動作しない場合は電力不足の可能性が高いので、CD-UB10付属の長すぎるケーブルは使用せず、HDDケース付属のケーブルをCD-UB10に直接接続する。

 

おまけ2

オーディオやナビの操作をステアリングリモコン仕様にしたいと思っているのだが、ステアリング自体を加工してボタンを付けたりするのはかなり勇気が必要で、不器用な私には難しい。市販のステアリングリモコンはリムに取付けるタイプの物で不恰好である。

そこで、ソニーのロータリーコマンダーを改造して取り付ける事を思いついたが、検索しているうち素晴らしいものを発見。ステアリング学習リモコンALCONなる物である。

新品のロータリーコマンダーとセットで購入すると1諭吉ほどかかるが、学習リモコンなのでデッキを買い換えても再度学習させれば良いので、壊れない限りずっと使える。デッキとナビのように複数のリモコンの学習もOKである。

接続は(ACCとアース)→ALCON→ロータリーコマンダーと簡単である。

デッキとナビのリモコンからALCONに学習させた後、赤外線発光部の線をデッキが受信しやすい場所に設置すればOK。本体は足元のセンターコンソールカバーの中、発光部はルームランプの中に設置した。ルームランプ放熱用の穴が発光部にピッタリフィットするので無加工で取り付けできる。

業者の回し者ではないが、お勧めだ。改造後半年ほど経過しているが、いずれの改造も不具合はないので大丈夫だと思う。


オーディオのイルミが綺麗なアンバー色になっているのは驚きだ。色を塗るだけなので、失敗も少ないだろう。まさに、「アイデア勝負!」の見本のようなレポートだ。

末尾ではあるが、いつも面白いレポートをいただく 岩本支部長さんに感謝する。



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