2006年3月8日(水)

E39 ウインドウォッシャーの詰まり修理 − ミッチョさんより

今回はE34のレポートではなく、E39のものである。ご存じのようにE39に乗り換えられたミッチョさんより、ウィンドウォッシャーの詰まり修理のレポートが届いたので紹介しよう。


最近、ウインドウォッシャーが勢いよく出なくなった。まずノズルの詰まりが疑われる。工具店に入った際に、ノズルクリーニングツール(写真1)を購入したので、これで掃除をしてみたが変化がなかった。


写真1 ノズルクリーナー

このツール(アストロプロダクツで450円)、今回は効果なしだったが、いろいろな太さに対応でき、しかもギザギザが切ってあるので、他にも用途はありそうだ。

ディーラーで相談したら、「ウォッシャーノズル内部には圧力調整の弁があり、その不良だろう。交換するしかない。」と言われた。

P/N 6166 9361 039 ヒーターバルブ ¥5,229×2=\10,458

凍結防止ヒーターつきのせいか、随分と高い部品である。痛い出費だがウインドウォッシャーが出ないのは困るので、早速ノズルを発注し交換することにした。

ボンネット裏側のインシュレーターをめくると、ウォッシャーノズルにアクセスできる。


写真2 ウォッシャーノズル ボンネット裏側から見たところ

ヒーターの配線カプラを外し、ホースを抜いて裏側から押し出すことで外すことができる。写真3の左側が新品のノズルで、右側が取り外したノズルである。


写真3 ウォッシャーノズル

取り外した逆の手順で取り付け、ウォッシャーを出してみると、前よりは勢いよく出るようになった。左右それぞれに2つあるノズルの先端の向きを調整して、交換完了である。1時間弱の簡単な作業だが、ディーラーだと工賃はどのくらいかかるのだろうか?

 

内部の構造が知りたくなり、分解してみることにした。2箇所の爪で留まっているだけなので、精密ドライバーなどでロックを外すと分解できる。(写真4・5)


写真4 ノズルを分解したところ1


写真5 ノズルを分解したところ2

オレンジ色のゴム製の弁をスプリングで押し付けて水路を塞ぎ、ウォッシャー液が下がらないようになっている構造である。この弁がきちんと閉まらないと、液がタンクまで下がって水路に空気が入るため、液がすぐに出てこない。また、きちんと開かないと液の出が悪いということになる。写真5のスプリングに、黒い水垢のようなものが付着しているのが分かる。

内部をきれいに掃除して、もう一度車に取り付けてみると、新品と同じように水が出た。たったこれだけのことで、水の出が悪かったのだろうか? 新品部品を購入せずに、まず分解してみるべきであった。

 

しかーし、数日後には症状が再発してほとんど出なくなってしまった。どうやらポンプ自体の不良か、ホースなどの水路の詰まりが原因のようだ。

ところが、E34と違って、E39にはエンジンルームにウォッシャータンクが見当たらない。ウォッシャー液の注入口はエンジンルーム内にあるのでたどってみると、どうやらタンクはフェンダーの内部に隠れているようだ。(水量を示すインジケーターはエンジンルーム内にある)

ディーラーに聞くと、やはりタンクはフェンダー内にあり、タイヤを外してインナーカバーをめくるとアクセスできるそうだ。

どうしてそんなところに設置してあるのか疑問に思いながら、とにかくバラしてみることにした。ジャッキアップして馬をあてがい、インナーカバーを外す作業にとりかかった。(写真6)ジャッキだけだと危険なので、必ず馬(リジッドラック)をかけて作業をする必要がある。


写真6 フェンダー内の様子

インナーカバーはビスだけでなく、プラスチックのクリップが4箇所ある。そのうち外側3箇所の小さなクリップ(写真7)は中央の棒を内部に押し込まないと外せない。


写真7 要注意のクリップ

取り付けるときは、クリップを差し込んだ後、棒を押し込むことで先端を広げて固定する構造だ。(写真8) この小さな棒は取り外す際に、フェンダー内部に落ちるので無くさないように気をつける必要がある。


写真8 取り外したクリップ

インナーカバーを取り外すと、ウォッシャータンクと対面できる。(写真9)


写真9 こんなところにウォッシャータンク

ホースのみを外してポンプを動作させてみると、ほどんど水が出てこない状態であった。

次にタンクからポンプを取り外してバケツの水を吸わせてみると、勢いよく水が吐出する。(写真10) ポンプは生きているので、原因はポンプ以前の詰まりと特定できた。


写真10 ポンプをテストしているところ

タンクを外してみると、案の定、内部はヘドロのような水垢がいっぱいたまっていた。タンク内部に何か落ちていたので拾い出してみると、ヘドロが詰まったストレーナーだった。(写真11)


写真11 ポンプ吸い込み口のストレーナー

ポンプをタンクから取り外すときに、吸い込み口から外れてタンク内部に落ちたようだ。これでは水が出ない訳だ。部品表(図1)にはストレーナーの記載がないので気づかなかった。これはポンプに付属している部品のようだ。


図1 タンク図

タンクを外して内部を洗浄し、元通りに組み付けた。(写真12)


写真12 洗浄したタンクを組み付けたところ

テストしてみると、非常に勢いよく水が噴射される。ルーフにまで届く勢いにったので、ノズルを再調整して修理完了である。

私がお世話になっているディーラーには2人のフロントマンがいるが、主任の方にはいつも的確なアドバイスをいただいて感謝している。もうひとりの方のアドバイスには、首を傾げたくなることが往々にしてある。今回はその方のアドバイスでノズルを交換してみたが、まずは自分で原因をしっかり特定するべきと反省している。


いかがだろうか? E34ならウォッシャータンクはエンジンルーム内にあるので、そのメンテナンスはもう少し楽だろう。

末尾ではあるが、いつも有益なレポートを送っていただくミッチョさんに感謝する。


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