2005年4月19日(火)

エンジンマウントとミッションマウントの交換 − ALEXさんより

今回は、ALEX さんからエンジンマウントとミッションマウントの交換レポートをいただいたので紹介しよう。


この度、エンジン&ミッションマウントの交換してみましたのでレポートさせていただきます。

日頃、お世話になっている車屋さんに「一度エンジンマウント交換してみたら?」なんてすすめられてしまったので、中古で購入したALEX号(走行距離96,000q)の普段当たり前にあるエンジンの振動が気になりはじめました。

現代の車のエンジンに比べれれば、E34の6気筒のエンジンは重たいに違いありませんしね。まぁ、セルシオクラスの静粛性やなめらかさまでは期待してませんでしたが、今の状態よりは改善されるはずですしね。

新品のエンジンマウント&ミッションマウントです。エンジンマウントを交換するなら同時にミッションマウントも交換するのが良いとの事らしいです。ディーラーで購入しました。

部品名称 部品番号 必要個数 価格
エンジンマウント 11 81 1 138 879 2 7,720円
ミッションマウント前 24 70 1 138 435 2 3,280円
ミッションマウント後 24 70 1 139 601 1 4,260円


まず、ボンネットを開けてエンジンマウントの上側(左側はエアークリーナの下あたり、右側はエアコンのコンプレッサーの後の下あたり?)のボルト(13ミリ)を緩めておくと良いと思います。

そしてジャッキアップ。馬をかけてオイルパンのあたりにあて木をしてジャッキをあてておきます。

エンジンマウント下側を外さず緩めて一度ジャッキをあげてみて安定した状態でエンジンが上がる事を確認しておくと良いかもしれません。

エンジンマウントの上下のナットを外しただけではマウントは抜けてくれませんでした。もし、取り出せたとしても新品のマウントは入らないはずです。車屋さんに聞いたコツとして、エンジンマウントとエンジンのブロックの間にあるブラッケット?のブロック側の四つのボルトを緩めるとガタができるので外しやすいと聞きました。


左のエンジンマウント


右のエンジンマウント


エンジンマウント前ブラケット

ミッションマウントの前側も外しておくとエンジン本体をさらに上げやすくなります。エンジンマウント、ミッションマウント前側には片面に突起があるので外す際は向きを確認しておきましょう。

ミッションマウント前側は、上下、左右のナット4つで固定されています。取り外し、取り付けも難しい作業ではありません。


前のミッションマウント


前のミッションマウントとブラケット


前のミッションマウントの取り付け部分

ミッションマウント後側は、上下のブラッケットがあります。ブラッケットごと車両から外し新品と入れ替えるだけです。ただ、ここでは6角レンチを使う必要があります。外す際には、結構なトルクが必要なのでしっかりした工具を使用したほうが良いと思います。


後ろのミッションマウント


後ろのミッションマウントとブラケット

作業内容はナットを外し、マウントを入れ替えるだけなのです。ナットはすべて13ミリです。ただ、ナットの位置や場所によってはアクセスが難しい箇所がありますので、レンチ類はストレートのモノ、アングルのついたモノ、ソケット類など、なるべくいろいろな13ミリの工具を用意しておきましょう。エンジンマウントの上側ナットに下から作業する場合などは、頭の大きすぎないソケット面にアングルが付いているモノがあると便利です。

実際の作業に入る前に、マウントの位置、ナットの位置、使える工具などをチェックしておくと良いかもしれません。


外したエンジンマウントとミッションマウント

さて、気になる交換後のインプレッションです。

エンジンの振動については「良くはなったけど、、、期待したほどでは、、、」ぐらいでしたが、ショックのアッパーマウントのようにマウントもゴムなんですね〜、2、3日過ぎたあたりからしっとりと落ち着いてきました。

後は、アクセルの反応が良くなりました。感激するほどではなかったのですが、部品の価格と手間と交換後の効果を考えると「やっておいて損はない」って感じでしょうか。個々の車両の状態にもよるのかもしれませんね。


エンジンマウントやミッションマウントって意外と見落としやすいところなので、走行距離が多い車は一度交換しておくのもいいだろう。作業は思ったより簡単そうだし・・・。

末尾ではあるが、今回も有用なレポートをお送りいただいたALEXさんに感謝する。



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