2005年4月17日(日)

タイロッドの交換 − siegrさんより

今回は、ALPINA B10乗りのsiegrさんよりタイロッド交換のレポートをいただいたので紹介しよう。siegrさんは、前回のBMW@KANSAIメンテオフより参加されている我々のお仲間である。


皆さん、こんにちは。siegrです。

いつもDDさんはじめ沢山のお仲間のサイトでメンテ情報を仕入れ自分のクルマのメンテに生かしていますが、たまには自分から・・・っということで(^^)

今回は私のE34タイロッドの交換をリポートさせていただきます。

はじめに

ハンドリングの症状としては、ハンドル中央のすわりが悪い、轍にとられる、ブレーキング時などのガタやブレなど、なんとなく運転に緊張を強いられる原因としてよくある症状です。(^_^;)

タイロッドの交換

画像はジャッキアップしてタイアをゆすっているところです、縦方向にはカッチリとした手応えがあってベアリングはまだ大丈夫なようです。

横方向には明らかなガタを感じます、私の場合は、左はまだマシだったのですがややグニャリとした感じ、右はゴトゴトと音が出ていました。センタロッドとの
結合部に指を当ててみるとタイロッド側のガタの大きさが分かりましたので、まずはタイロッドの交換を先行してみます。

タイロッドは画像の中の黒い棒状のもの2本です。右横の道具はエンドプーラで、この作業には不可欠のものです。ヤフオクで2千円ほどで買えます。私が購入したものは台湾か中国のものでした。

ちなみに、タイロッドはこれもヤフオクで2本9,000円、送料も全部込みで14,000円でおつりがきます。個人輸入ならもう少し安いと思いますが、他の部品も買わないと送料と時間がもったいないかも知れません、この辺は計画次第ということで判断してください。

ホイールを外して(もちろんウマをかけてください)、作業する側の反対にハンドルを切り作業スペースを確保します。

まずはナックル側からです、。ロックナットを外してプーラをかけてぐいぐいプーラのボルトを締めこんでいくと「ぱき〜ん!」と音がして・・・

こんなふうに外れます。この手のプーラは工具のたわみがあるようで、締め込ん でやや時間差があっていきなり外れます。わかっていてもビックリします。ガラスのコップを落として割ってしまった時の気持ちが似てるような・・・。私は4度ビックリしました(^^;)

奥のセンタロッド側はこんなふうにプーラをかけて外します。プーラの大きさや 形で使いやすいやりかたで外してください。

外したタイロッドは左右それぞれ新しいタイロッドと長さを合わせます。このとき私はボールジョイントの中心で合わせました。

だいたいの長さが合ったら、ロッドのロックボルトを仮締めして、ボールジョイントの角度をしっかり合わせます。この角度が合っていないとジョイントブーツに ムリな力がかかってジョイントの耐久力に差が出ます。いろんな角度から見て、外したタイロッドを複製するつもりで納得のいくまで調整してください。

あとは複製したタイロッドを元通りに組み付けます。私はセンタロッド側を先に組みました。ナックル側はジョイントのボルトの角度を微調整しないとすんなり入りません。左の組み付けの時にスタビの下を通してやり直してしまいました(*´Д`)=з

ジョイントを指で挟んでロックナットを締め付けます、トルクは3.6kg・mで締めました。

外したタイロッドのジョイントボルトは指で簡単に動きます。新品ではちょっとムリなことです。ナックルアーム側を組み付ける時はロックナットを指でねじ込んでソケットやめがねレンチをかけてジョイントボルトの角度を調整しました・・・むっちゃ固いのです(^_^;)

まとめ

作業の結果、ハンドルのすわりは向上しました、ブレーキング時のブレも無くなりかなり正確なハンドリングになりました。この作業はプーラさえ入手すれば簡単な作業ですので是非DIYしてください。


いかがだろうか? DDは足回りのアーム類を交換したときに一緒に交換してもらったのだ。ハンドルのブレのある人は、ここも疑ってみてはどうだろう(もちろん、他の要因も考えられるが・・・)。部品も比較的安いので、交換しやすいだろう。

末尾ではあるが、今回も有用なレポートをお送りいただいたsiegrさんに感謝する。



<<前の記事へ   次の記事へ>>

ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。

メンテナンス一覧へ