2005年2月7日(月)

エアコンコントロールパネルの修理 − ミッチョさんより

先日、掲示板に「誰かエアコンコントロールパネル持ってる人いませんか〜?」というミッチョさんからの書き込みがあった。運良くDDは予備のエアコンコントロールパネルを持っていたので、ミッチョさんにあげたのだが、その見返りとして労働奉仕(レポート投稿)をお願いしておいた。

そんなわけで、ミッチョさんの労働奉仕(?)を紹介しよう。


購入したM5は、オートエアコンの温度調節に問題があった。

問題点1:
夏のクーラー動作時に、温度を一番低くしても運転席側は冷たい風が出るのに、助手席側からはややぬるい風が出る。

問題点2:
暖房時に左右を同じ温度に設定しても、足元はどちらも温風が出るのだが、オーディオ上のエアコン吹き出し口から出る風に左右の温度差があり、助手席側は温かい風が出ない。

これらは、温度調節のフラップが正常に動いていないのが原因と思われる。

まずは、フラップの動作を確認してみた。ダッシュボード上のフレッシュエアグリルを取り外すと、ダクトの奥に風量をコントロールするフラップと、奥に温度調節のため温風と冷風の量をコントロールするフラップが見える(写真1〜4)。


写真1 左風量調節フラップ「閉」


写真2 左風量調節・温度調節フラップともに「開」


写真3 右風量調節フラップ「開」・温度調節フラップ「閉」


写真4 右風量調節&温度調節フラップともに「開」

コントロールパネルの温度調節をいろいろに動かしてみると、風量調整のフラップは左右どちらも正常に動いている。ところが、助手席側のみ奥の温度調節のためのフラップが、冷風側から全く動いていないことが分かった。

考えられる故障は、次の2点と思われる。

(1) コントロールパネルの助手席側温度調節回路の不良
(2) 噴出し口の風量や温度を調節するフラップの動作不良

とりあえずは冷房・暖房とも効いているので、そのうち直してやろうと思っていた。ところが、最近になって深刻な症状が加わった。

問題点3:
エンジン始動直後から30分ほどは暖房できるのだが、やがて温風が出なくなる。

激寒の時期にはつらい症状となったので、修理を試みることとした。

フラップの確認には、ダッシュボードを外すなどの大変な作業が必要と聞いたので、まずはヒーターバルブの確認だ。DDさんの記事を見ながら作業したところ、ヒーターバルブの内部はピカピカで最近交換されているようであった。安定化電源で動作確認をしても、バルブ・ポンプともに正常に動いている。元通りに組み付けた。新品ヒーターバルブを庭師さんに無理を言って都合していただいたのに、空振りに終わった。

次はACコントロールパネルの確認だ。

<コントロールパネルの取り外し方>

  1. 左側の化粧パネルを引き抜く(写真5)。
  2. コントロールパネルの側面側にある小さな穴に、細いドライバーなどを差し込み、押しながら手前にこじる(写真6・7)。
  3. 3個のカプラーを外す。メインのカプラーは、黒いロックを引き上げれば簡単に抜くことができる(写真8)。


写真5 サイドパネル取り外し


写真6 ACコントロールパネルの取り外し


写真7 ACコントロールパネルのロッククリップ


写真8 カプラーの取り外し

構造と要領が分かっていれば、取り外しは簡単だ。慣れれば1分もあれば、取り外すことができる。

<コントロールパネルの分解>

  1. 室内テンプセンサーブロアモーターのカプラを外す。
  2. 裏の4つのビスを外して、裏カバーを外す(写真9)。
  3. 基板を固定している6個のビスを抜き取る。
  4. ロータリースイッチの心棒である「プラグタイプアクセル」を抜き取る(写真10)。


写真9 リアパネル取り外し


写真10 プラグタイプアクセルを抜く

これでプリント基板を外すことができる(写真11)。


写真11 基板を外したところ

室内温度センサーには埃がしっかりついているので、きれいに掃除をする(写真12・13)。


写真12 埃の溜まった温度センサー


写真13 清掃後の温度センサー

基板には、半田の不良などは見つからなかったが、酸化皮膜が多数あったのできれいに取り除いた。これだけで直ればいいのだが・・・・。

噴出し口切り替えスイッチの動きが渋かったので、スイッチの分解もしてみたところ、思ったより凝った構造である。スイッチのロック部分にグリスを少量つけたところ、動きがよくなった(写真14)。


写真14 噴出し口切り替えスイッチの裏側

後日、DDさんからいただいたコントロールパネルのスイッチを見てみると、ロック・解除するプラスチックプレート(写真15・16)が磨耗していて、スイッチが正常にロックできないものであった。


写真15 噴出し口切り替えスイッチのロックプレート1


写真16 噴出し口切り替えスイッチのロックプレート2

この小さな部品の不良だけでも、単独では部品が出ず、ディーラーではアッシー交換(基板だけで5万円、アッシーで8万円くらい)するらしい。何ともったいないことだろう。スイッチ内部には照明用と動作表示用のLEDが入っているので、これを交換することで、色を変えることもできる。


写真17 スイッチの分解

元通りに組み立てて、車両に戻してみたが、症状には変化が無かった。DDさんからいただいた部品に交換しても、最終型の解体部品と交換しても左のフラップが動く気配はない。どうやら問題点1・2に関しては、ブロアモーターケースの修理・交換が必要なようである。

しかし、ユニットを何度も交換しているときに、元から付いていたユニットの室内テンプセンサーブロアモーターが回転していないことに気がついた。このブロアは、室内の空気を温度センサに吸い込むのと同時に、ユニット内部の冷却の役目をしているはずである。

となると、車全体が冷えているときは正常に暖房ができるが、30分ほどの走行後にユニット内の温度上昇を温度センサーが拾ってしまい、室温が高いと判断して温風を止めるということが想像できる。

早速、ブロアモーターの移植をし、問題点3に関しては修理完了となった。ついでに、動きの渋かったスイッチ類も、良好なものを寄せ集め、いわゆるニコイチならぬサンコイチにしてちょっぴり気持ちよくすることができた。

問題点1・2は、部品集めをして、夏までに修理をしたい。ダッシュボードも熱で少したわんでいるので、ついでに交換できるといいなぁ・・・・。

今回のメンテでは、庭師さん、DDさんに部品提供のご協力をいただいた。古い車を安くメンテしていくためには、いい仲間のネットワークがとてもありがたい。ここに深く感謝の意を表したい。年々、自分も中古部品のストックが増えていく。互いに助け合って、できるだけ長く維持していきたいと思う。


完全に復活までは至らなかったようだが、かなり原因を特定できたようだ。また、ACコントロールパネル部分に限って言えば、とりあえず修理できたようだ。

今回も丁寧なレポートを投稿いただいた(無理矢理投稿させたのだが・・・、笑)ミッチョさんに感謝する。


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