2004年11月5日(金)

スピーカーのエッジ修理 その1 − yamakawaさんより

先日、yamakawaさんよりスピーカー(以下、SP)のエッジ修理のレポートをいただいたので紹介しよう。


最近、自分の92M−525よりも古いBMWを入手しました。

で、前オーナー?前々オーナーさんの趣味で、パナソニックのCD/MDの1DINユニットとインフィニティのフロントSP+ツィーター+リア側にボストン?のSPユニットを装着してありました。

ヘッドユニットも、カタログ価格で10万近い仕様の物なので、早速、ソニーロリンズのCDをぶち込んだら、低域で割れる割れる・・・。

SPカバーを外したら、見事にエッジ無し・・・。(海外メーカーはハイエンドの家庭用SPにも平気でスポンジ状のエッジを使うんだよな・・・。耐久性ゼロで数百万がお釈迦、、、。)


写真1 エッジの破れたSP

買い換える根性も無いので、使い古したセーム革でエッジの修理を試みました(直しただけで、耐久性は保障しません)。

家に硬いウレタン(?)シートがあったので、それをSPの外周、内周に合わせてカットします。そして、エッジに相当する部分をリング状に切り出し、その断面を可能な限り半円に近い形状にナイフでカットして成形します。自分でも作れるとは思っていなかったので作業は雑です。後悔・・・。ウレタンシートは以前にホームセンターで購入していたものです。購入する場合には、エッジ相当の厚さを選んでください。


写真2 成型に使った固めのウレタン板?

で、カチンカチンの合皮(?)のセーム革を濡らして、柔らかくします。硬く搾って下さい。

これが、ウレタンの型枠で固定したセーム革です。写真の物は、外周部がテープで固定されてますが、ある程度乾燥しないとテープを貼れないので注意してください。


写真3 セーム革を型で固定して成型中(表)


写真4 セーム革を型で固定して成型中(裏)

乾燥後は断面がお山状になるはずです。そして、外の型を外して、SP外周部に付いていた硬い紙製?の枠をゴム系接着剤で貼り付けます。


写真5 成型完了して外側の型を外した状態


写真6 SPの外周部にある固定リングを接着。

これで、内周部分をカットしてコーンとSPボディに接着(これも、ゴム系接着剤です)。 それと、カバーもパンチングカバー部が外れたので接着固定中です。
コーン部分は若干反るので、爪楊枝なのでチマチマと密着するように押えます。


写真7 中央をカットして内外周を接着&パンチングカバーを接着固定中

これで、完成です・・・。というのは、嘘です。ものすごく重要な作業があります。

セーム革ですが、乾燥するとカチカチになるので、エッジには使えません。オイル等で柔らかくすると形状は保持できないし、、、。で、家の中を物色した結果ですが、セーム革表面にはシリコンシーラントを可能な限り薄く塗りました。弾力性が維持されやすいはず??
(均一の厚さには塗れないと考えてください。ものすごく難しいです。水性の木工用ボンドも考えましたが、最終的には硬くなるはずなので却下、、、。 他に何かよいものがあれば提案ください。)

見苦しくなったので写真は取りませんでした、、、(センス無いな・・・。)

乾燥後に、SP裏側から、靴用の液体に近いクリーム状のクリーナーを筆を使って染み込ませてみました(柔らかくなるまで、時間かかるので、半日近く放置しました)。

で、装着しての感想です。まあ、音割れは無くなりましたが、かなりダンピングされた感じの音です。エージング完了すると良くなるかな?もしかしたら、接着部が取れちゃうかな?

耐久性もわかりません。もう片側のSPのエッジが破れるのも時間の問題なので、接着剤、シーラントに代わるもの、柔らかさを保つ方法は考えたいです。

純正か、あるいは安物であれば買い換えた方が良い気がします。でも、他に費用をかけなくてはいけないものがあるので、今回はこれで我慢です。家の中にあるもので済ませたので、費用ゼロです。

家庭用のSPでもスポンジ状のエッジはボロボロになるのがあります。今回、ボロボロになる前であれば、薄いセーム革で再生可能なエッジがあるのを思い出したのでトライしました。

 

 

その他:
作業の合間に邪魔に来る来る、我が家の猫です。

 

 

その他第2弾:
高速での燃費です。満タンにして試してみてください。速度も道なりに調整してください。でも、渋滞に嵌るとガックリと落ちます。

え〜、BMWには関係しない事柄です。御馬鹿な奴と言う事で記載価値あるでしょうか?(その後の補修SPの結末は・・・・? 続編が出なければ、使えていると推測してください)


実は、しばらくしてもう片方のスピーカーのエッジも破れたらしい。その様子のレポートもいただいているので、近いうちに「スピーカーのエッジ修理 その2 − yamakawaさんより」として紹介しよう。

末尾ではあるが、いつも面白いメンテネタを提供いただいているyamakawaさんに感謝する。



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