2002年7月19日(金)

ガングリップシフトノブ装着 − 金鋸で挑戦?

先日、Yahoo オークションを見ていたら「ガングリップシフトノブ(ウッド)新品」なるものが出品されていた。出品者のYahoo IDを見ると、どこかで見たようなハンドルと同じである。これはもしやと思い、その方に直接メールで問い合わせてみたら、やはり知っている方の出品であった。E34への取り付け方などを質問した後、図々しくも開始価格(10,000円)で譲って欲しいとお願いしたら、快く承諾していただいた。

譲ってもらったガングリップシフトノブのP/Nは、2516 1423 259 "ウッドセレクターレバー"である。これはE34のものではないので、私の車に取り付けるためには若干の加工が必要である。加工箇所は、

の2点である。シフトレバーのシャフトは少し太い目の鉄パイプだが、まぁなんとかなるだろうと思い、とりあえず取り付けてみることにした。

用意するものは、

である。私のD.I.Y.では必ず「根性と気合い」が必要である(?)。


ガングリップシフトノブ装着方法(E34用でない場合)

いつものように大層なタイトルを付けてしまった。これも一種の病気であろうか(笑)。

はじめに、もとから付いているシフトノブを外す。私の車はラグジュアリーパッケージなので、写真1のようなウッド調のT型シフトノブが付いている。


写真1 もとから付いていたT型シフトノブ

このシフトノブの前側(車両前方側)に六角ネジが付いており、シフトノブはこのネジで固定されている。これを写真2のように2.5mmの六角レンチで外す。前側にネジが付いているため、ネジの頭を直接見ることができないので注意が必要である。


写真2 六角ネジを外すところ

六角ネジを外すとシフトノブを上に引き抜くことができる。外したシフトノブを写真3に示す。


写真3 シフトノブを外したところ

また、写真4にもとから付いていたT型シフトノブと今回装着するガングリップシフトノブの比較を示す。ガングリップシフトノブの下に付いているプラスチックの棒はなぜか一部太くなっている。


写真4 T型シフトノブ(左)とガングリップシフトノブ(右)

次に、センターコンソールにあるウッドの板を外して中の機構が見えるようにする。まず、シフトレバーの横にある「P R N D 4 3 2」と書いてあるインジケータパネルをこじって外す(写真5 緑矢印)。するとその下に2本のネジがあるので、これも外す。


写真5 インジケーターパネルを外したところ

そして、シフトゲートの部分をこじって外す。その際、写真6のようにATモードスイッチの下に黄色のコネクタがあるのでこれを外しておく。


写真6 黄色のコネクタ

次に、センターコンソールのウッドの板を外す。これは、手前側にツメがあるので、奥側(車両前方側)から持ち上げるようにして外せばよい。ウッドの板を外したところを写真7に示す。


写真7 ウッドの板を外したところ

これで、中のシフト機構が見えるようになった。ここで、交換するシフトノブを仮に差し込んでみてどれぐらいシャフトをカットするかを決める。私は、精密な目分量計測で「1センチちょっと」と判断した。そこで、この計測結果からシャフトを切断する位置を正確に定め、金鋸で切断する。写真8に金鋸で切断しているところを示す。


写真8 シャフトを切断しているところ

はっきり言って、さすがに金鋸ではつらい。これを切断するのに20分ぐらいかかってしまったが、何とか根性でやり遂げた。ディスクグラインダー? 何それ?

写真9に「根性の結果」を示す。あ〜〜、肩が痛い・・・。


写真9 根性の結果

次に、シャフトに縦の切れ込みを入れる。切れ込みの幅は6mmぐらいは欲しいので、金鋸で縦に2カ所を切ることにする。写真10に切れ込みを入れているところを示す。


写真10 縦に切れ込みを入れているところ

これもなかなかつらい(苦笑)。休憩を入れながら、30分ほどかかってしまったが、これも根性でやり遂げた。「根性の結晶」を写真11に示す。


写真11 根性の結晶(2カ所に切れ込みを入れたところ)

切れ込みの間は、ラジオペンチなどで無理矢理むしり取る。すると、幅6mmほどの縦の切れ込みができあがる。

なお、切断した部分は、角が尖っているので金属用のヤスリで角を丸くしておく。そうしておかないと、後でガングリップシフトノブをうまく差し込めない。写真12にヤスリで角を丸くしているところを示す。


写真12 ヤスリで角を丸くしているところ

これで、シャフトの加工は完了である。掃除機で金属粉等を掃除してから、センターコンソールにあるウッドの板やシフトインジケーターパネルをもとに戻す。写真4で示したように、ガングリップシフトノブの下に出ている灰色のプラスチック棒は、一部太くなっている部分があるので、これもヤスリで削っておく。

そして、最後に、ガングリップシフトノブを上から差し込み、写真13のようにその上に軍手などをおいて上から金槌でたたいて固定する。シフトノブは木製のため、あまりたたきすぎると傷を付けてしまうことがあるので注意が必要だ。


写真13 金槌でたたいて固定しているところ

これでできあがりである。ガングリップシフトノブ装着後を写真14に示す。なかなかいい感じである(嬉)。


写真14 ガングリップシフトノブ装着後

今回は、はっきり言って大変であった。翌日の筋肉痛は必至である。やはりE34用のシフトノブを取り付けた方が簡単でいいようだ。

ちなみに、まだガングリップシフトノブに慣れていないのでシフトフィーリングはよくわからない。というか、私は運転中ほとんどシフトしないので、シフトフィーリングはあまり関係ない(笑)。では、どうして交換したかって? それは、「そこにガングリップシフトノブがあるからだ」(意味不明?)。


その後、しばらくガングリップシフトノブを使ってみた。使用した感想は「意外といい!」である。持つところもしっくりくるし、シフトチェンジもしやすくなった。ガングリップシフトノブを取り付けた動機は「かっこよさそうだから」というのが本音であったが、使ってみるととても使いやすいことがわかった。



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