2002年3月10日(日)  2002年3月15日(金) 図1訂正  2002年3月18日(月) 追記&図1訂正

キーレスのルームランプ連動 − 取り付け&テスト編

前回、「キーレスのルームランプ連動 − 製作編」で、後付キーレスのアンロックに連動させてルームランプが点灯するようにする回路を製作した。今回は、前回の予告通り実際に回路を車両に取り付けて、その動作を確認したので報告する。

まずは、キーレス受信機を取り付けるときのように、リアシートの座面を外す。すると、写真1のように左側にたくさん配線が見えるはずである('95年式 525i 右ハンドルの場合)。


写真1 リアシートの座面を取り外したところ

ここに後付キーレスが取り付けてあるので、この付近に製作した回路を取り付ける。キーレスのロック線、アンロック線、アース線は既にわかっているので、問題は「茶/赤/黄」の線である。「茶/赤/黄」とは、「茶色の電線に赤い細いストライプは入っており、黄色の点々でマーキングされているもの」である。この線は、写真2の付近にあり、車両側のロック線・アンロック線と同様に、一番細い電線である。


写真2 「茶/赤/黄」の電線のありか

この電線のありかがわかれば、後は割り込みコネクタで接続するだけである。ちなみに割り込みコネクタとは、写真3のようなものであり、既にある電線に別の線を割り込ませて接続するために用いるものである。


写真3 割り込みコネクタ

この割り込みコネクタを使って製作した回路を接続したところを写真4に示す。


写真4 製作した回路の接続

写真4の赤矢印で示したものが製作した回路の箱である。接続は4カ所で、
  (1)キーレスのアース線(車両のアースに接続されている)
  (2)キーレスのアンロック線(車両のアンロック線に接続されている)
  (3)キーレスのロック線(車両のロック線に接続されている)
  (4)車体の「茶/赤/黄」の電線
である。

取り付けは至って簡単だが、(4)の電線を割り込みコネクターで接続するときは、電線が細すぎてうまく接触しないかもしれない。そのような場合には、少し電線の被覆を剥いて接続するとよい。

ここまでできれば、後はテストしてみるだけである。キーレスリモコンでドアをアンロックすると、写真5のようにルームランプが点灯した(喜)。バッチリである。

写真5 キーレスリモコンでアンロックしたとき(夜間に撮影)

点灯したルームランプは、しばらくすると消灯する。また、ドアを開けてエンジンをかけても消灯する。

なお、理由はわからないが、短い時間にキーレスリモコンでロック、アンロックをガチャガチャと繰り返すと、なぜかルームランプが点灯しなくなる。しばらく時間をおいたり、一旦ドアを開けたりすると、またアンロック時に点灯するようになる。どうしてだろうか? ドアハンドルのスイッチが壊れた場合のことも想定されているのだろうか? まぁ、普通に使う分には問題ないからいいかぁ・・・・?。

 

ちなみに、キーレスでダブルロックがかかるようになっていない車の場合には、「キーレスのルームランプ連動 − 製作編」で報告したような回路を作成しなくても、車用品店で売っている市販のリレーと割り込みコネクタを使ってキーレスのアンロックとルームランプを連動させることができる

市販のリレーには、4本の電線が出ているはずである。そのうちの2本に+12Vの電圧をかければコイルに電流が流れ、残りの2本が電気的に接続されるようになっている。ここでは、前者の2本をコイル側、後者の2本を接点側と呼ぶことにする。

まず、コイル側の1本と接点側の1本を割り込みコネクタで接続して1本の線にする。そしてその線を割り込みコネクタを使ってアースに接続する。

次に、コイル側のもう一方の線を割り込みコネクタでアンロック線に接続する。そして最後に、接点側のもう一方の線を割り込みコネクタで、「茶/赤/黄」の電線に接続する。回路図で描けば、図1の通りである。


図1 リレーと割り込みコネクタだけで実現する場合(ダブルロックがかからない場合のみ)

なお、上記のものは実際に試したわけではないので、本当にキーレスのアンロックとルームランプが連動するとは断言できないが、おそらく大丈夫なはずである。この回路で問題なく連動できた場合には、連絡をいただきたい。


2002年3月18日(月) 追記

先日、奇しくも二人の方(SさんとTさん)からほぼ同時に上記図1の回路を取り付けたとの連絡をいただいた。どうやらうまく動作するようである。

なお、図1が間違っていたことも、この二人の方からのご指摘であった。ということは、回路図が間違っていたにもかかわらず、お二人とも上記回路を完全に理解して取り付けられたことを意味する。

なお、Sさんはご自分のHP取り付けの様子を掲載されておられるので、参考にしていただきたい。



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