2002年2月2日(土)

E32へのキーレス取り付け − 純正セキュリティ機能付き車両

今回の報告は、私の車に関することではなく、さらにE34に関するものでもない。ご注意いただきたい。

以前よりキーレス取り付けの件で、E32にお乗りのゆっけさんから相談を受けていた。ゆっけさんは現在アメリカ在住で、愛車のE32には純正のセキュリティ機能が付いている。そのため、普通にキーレスを取り付けると、アンロック時にセキュリティが解除されすに、ドアを開けるとともに大音響が鳴り響くことになる(ゆっけさん談)。

今回、ゆっけさんとともに、この純正セキュリティ機能を生かしたままキーレスを取り付ける方法を見つけたので以下に報告する。ちなみに、ゆっけさんとはインターネット上での友人であり、実際にお会いしたことはない。


E32(セキュリティ付き)へのキーレス取り付け方法

取り付けるキーレスエントリーは、いつものごとくTo-Fit製のものである。

1.リアシートを取り外す。

キーレス受信機は、E34の場合と同様にリアシートの下に取り付ける。そのため、まず、リアシートの座面を取り外す。リアシートの外し方はよくわからないが、ゆっけさんによるとプラスチックナットを外す必要があるらしい。外したナットはちゃんと管理しておかないとなくしてしまうことがあるらしい(ゆっけさん談)。ちなみに私が調べたところによると、このナットのP/Nは、51 16 1 943 122と思う。

2.キーレスの受信機の配線と車両側の配線を接続する。

ゆっけさんの車は左ハンドルであり、この場合は、キーレス受信機をリアシートの右下にある配線に接続する。

接続する配線は表1の通りである。なお、今回の配線方法はセキュリティ機能に関連するため、防犯上の理由から詳細な解説は割愛させていただく。

表1 キーレスの受信機の配線と車両側の配線の接続

キーレス受信機側の配線 車両側の配線への接続方法
常時+12V(赤線)へ割り込み接続
紫/白 常時+12V(赤線)へ割り込み接続
できれば、キーレス赤線のヒューズより受信機側に接続
青/白 接続しない
緑/白 ジェネラルモジュールの白/赤/黄に割り込み接続
ジェネラルモジュールの青/茶/黄に割り込み接続
ジェネラルモジュールに来ている青/紫/黄を切断して、
ジェネラルモジュール側に接続
ジェネラルモジュールに来ている青/紫/黄を切断して、
ジェネラルモジュールと逆側に接続
車体アース(茶色)へ接続
ダイオードを2つ介して、それぞれ左右のウィンカー線に接続

表中のジェネラルモジュールは、リアシートの下にあるので確認されたい。

また、ダブルロックをかけるには、ダイオードを、キーレス受信機の緑/白から紫に電流が流れるように接続すればよい。

3.キーレス受信機を固定する。

両面テープ等を使って、適当な場所にキーレス受信機を固定する。

4.リアシートを元に戻す。

取り外したときの逆手順で元に戻す。


上記の取り付け方法では、非常に簡単に書いてしまったが、基本的にはE34の取り付け方法と同様である。わからないことがあれば、私かゆっけさんに連絡して欲しい。

余談

私のHPを見てキーレスを取り付けようという気になり、To-Fitさんからキーレスシステムを購入した人はたくさんいると思う。To-Fitさんのキーレスは、メルセデス純正のような折り畳み式のキーで格好いいというメリットがある。ただし、折り畳み式キーの工作精度はあまりよくなく、うまく飛び出ないことやキー本体がぐらつくこと等の不具合の話も聞いたことがある。私のものもメルセデス純正のものに比べて工作精度はよくないが、現在のところ問題なく使うことができている。また、折り畳み式のキーにするとキー本体を彫ってもらわなくてはいけないため、BMWのような特殊な鍵を使っている場合には、その手数料が高額になるというデメリットもある。

折り畳み式のキーでなくてもいいという人には、例えば、国内ではカリフォルニアサンさんのキーレスシステム(2002年2月現在で6,500円、送料別)や、海外ではJC Whitneyさんが販売しているValiantキーレスシステム(2002年2月現在で$29.99、送料別)等が安くてお勧めである。

カリフォルニアサンさんのキーレスシステムは、友人の車(マークUとセルボ)に取り付けた経験があるが、取り付けから1年以上経った現在でも問題なく動作している。なお、カリフォルニアサンさんは一度だけ注文の際に手違いがあったが、そのときの対応は非常によかったと記憶している。



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