2002年8月2日(金)

ゲームボーイにバックライト

DDの子供はゲームボーイ(正確にはゲームボーイアドバンス、以下GBAと略す)が大好きである。しかし、あまり長く遊びすぎると目が悪くなるかもしれないと心配する彼の両親が、「GBAで遊ぶのは1日20分だけ」と遊び時間を制限している。かわいそうな子供である。


GBAの液晶表示画面はバックライトがついておらず、非常に見にくい。せめてもう少し見やすくできないだろうか。少しは子供のことを考えろよ、Nintendo!


文句を言っていても仕方がないので、GBAを改造してバックライトを取り付ける「Afterburner kit」を手に入れた。GBAは反射型液晶を採用しているので、正確にはAfterburner kitはフロントライトである。


キットに含まれているものは、フロントライトパネル、抗反射フィルム、抵抗、電線、特殊なドライバー等である。


まずは、裏蓋を外す。赤丸で示したネジはキットに付いてきた特殊なドライバーで外す。緑丸は普通のプラスドライバーで外す。


裏蓋が外れたら、L/Rボタンや電源ボタンを外しておく。


次に、赤丸で示したネジを外して電子基板を外す。


表示部の液晶と電子基板はフラットケーブルでつながっている。


キットに付属している黒いプラスチックの板を梃子のように使って液晶をケースから外す。液晶は粘着剤のようなものでケースにくっついているので外しにくいが、慎重に作業する。


フロントライトを設置するために、外したケースの赤線の部分をカッターで切り取る。これが意外とやっかいである。


まずは下の部分をカッターで切り取る。


こちらは比較的簡単だ。


上の部分はカッターで削り取るようにして切り取っていく。この作業が難しい。ケースの他の部分を傷つけないように慎重に作業する。


なんとか切り取ったところ。ここは見えない部分なので、多少作業が荒くても良い。


液晶とケースの間に付いていた粘着クッションを赤線の部分で切り取る。下の部分は使わない。


上の部分だけをケースに戻してやる。


次に、液晶に抗反射フィルムを貼り付ける。空気が入らないように貼り付けるのは難しい。車のウィンドウ貼りの要領だ。


なんとか抗反射フィルムを貼り付けたところ。


次にフロントライトパネルの電極に配線する。


キットに付属している赤と黒の電線をフロントライトパネルの電極にハンダ付けする。


そして、黒線を電子基板のGNDへ、赤線を抵抗を介してS2にハンダ付けする。ハンダ付けが得意なら簡単な作業である。


後は、フロントライトパネルを液晶の上に置いて、元に戻すだけである。


フロントライトを取り付けるとこんなに見やすくなる。感動モノだ。


取り付け前後の比較。明らかに見やすくなっている。

なお、フロントライトの電源はGBA本体の電池から供給されているが、それによる電池持続時間は1割程度減るだけだそうだ。確かに電池切れが早くなったような印象は受けない。

このキットはGBAファンには超お勧めアイテムである。ただし、不器用な人には取り付けが少し難しいかもしれない。

DDはまだ余分に2つほどキットを持っているので、希望があれば取り付ける。ただし、「フロントライトの実費+ノルウェーまでの送料(往復)を負担すること」と「GBA本体が壊れても文句を言わないこと」に同意していただけた場合であるが(そんな奇特な人はいないか(笑))。



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