2021年5月29日(土)

DD2号 オイルパンガスケットの交換 − その4

オイルパンのガスケットを交換したのはいいが、ハンドルが左に90度傾いてしまって、おまけにアクティブステアリングエラーが表示されるようになってしまった。ステアリングシャフトの下部を適当に取りつけてしまったのが原因ではあるが、メンテナンスマニュアルを見ると、「ステアリングシャフトの下部は1つの位置でしか入らない」と書いてあったので、適当に入るところが正しい位置だと思い込んでいたのだ。

現状としては、写真1のようにハンドルを水平位置にすると、前輪は写真2のように少し右を向く。


写真1 ハンドル位置


写真2 対応する前輪の向き

一方、前輪を直進方向に向けるとハンドルは左90度の位置になる。直進方向に右前タイヤを向けたときに、タイヤの上方から撮影したところを写真3に示す。


写真3 直進方向に向けたタイヤ

これでかなり正確に直進方向に向いているはずだ。そのときのハンドルの方向は写真4のようになっている。


写真4 タイヤを直進方向に向けた時のハンドルの位置

う〜ん、要するにステアリングシャフトの下部を90度左にして取り付けてしまったというわけか・・・。これを直すためにはもう一度メンバーを下げないといけないのだが、さすがにそれは辛い。どうにかならないかと考えながらメンテナンスマニュアルを見ていたら、どうもステアリングシャフトの上側でも角度調整ができるようだ。これなら再びメンバーを下げなくていい。

ステアリングシャフト上部の調整位置は運転席の足元にある。写真5にある足元パネルの3本のネジを緩めてパネルを外す。


写真5 足元パネルの固定ネジ

パネルを外すとステアリングシャフトの上部が見える。写真6のボルトが、ステアリングシャフトの上部とハンドルのテレスコピック機構を接続しているユニバーサルジョイントを固定している。


写真6 足元パネルを外したところ

ここで、ハンドルを回してタイヤを直進の位置に調整する。その後、写真7のようにボルトを緩める。


写真7 ボルトを緩めているところ

このとき、写真8のようにハンドルが動かないように養生テープで固定しておこう。


写真8 ハンドルを固定しているところ

そして、写真9のようにボルトを外し、ショックハンマーでステアリングシャフト上部を下に軽くたたくと、写真9のようにハンドルのテレスコピック機構とステアリングシャフト上部が切り離される。


写真9 ステアリングシャフト上部を切り離したところ

その後、今後はハンドルを水平にして、切り離したステアリングシャフトを再接続し、ボルトを取り付ける。このボルトの締め付けトルクは22Nmだ。

最後に足元パネルを戻せばいい。エンジンをかけてみたところ、写真10のようにアクティブステアリングのエラーが消えている。


写真10 消えたアクティブステアリングのエラー

どうやら、これで元に戻ったみたいだ。その後、少し走ってみて、ハンドルが水平の時に車が直進することを確認した。これでOKだ。しばらく走ってみて、オイルパンのガスケットからオイルが漏れてないかどうか確認してみよう。

今回のメンテはかなり作業量が多く、外したボルトナットが多いため、きちんと個別にジッパー付きのビニール袋に入れて管理しながら作業していたら丸々二日間もかかってしまった。その上、車の下に潜ったり這い出したりを繰り返して筋肉痛になってしまった。そろそろ年齢を考えてメンテしないといけないなぁ・・・。



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