2020年9月5日(土)

アクセルペダルのブッシュ交換 − medama1goさんより

今回はE34乗りのmedama1goさんより、アクセルペダルのブッシュ交換のレポートをいただいたので紹介しよう。


E34な皆様、このところ小ネタづいているmedama1goです。先日PelicanPartsにとある部品を発注したついでに、アクセルペダルのブッシュも発注しましたので、交換してみました。

元はと言えば、以前にアクセルワイヤーを交換したのですが、その際にちょっとワイヤーが長かったみたいなんです。で、アクセルワイヤーのアウタースリーブを止めているブラケットをひん曲げて対処しているのをMゴロー氏に見つかりまして、「アクセルペダルのブッシュを交換すると調整代ができますよ」と言われていたのを放置しておいたものです。

さて、手順ですが、Mゴロー氏のサイトに載っている内容に準じたものになります。

用意するのはこちら。

2個入りの"35-41-1-154-172"と書いてあるのが件のブッシュ。その下の"35-41-1-152-331"と書いてあるのはアクセルワイヤーのブッシュです。あとは組付け時に塗布するシリコングリス。私の愛用品はクレのシリコングリス。どこでも売ってますし、安いですから(笑

作業は運転席のアンダーパネルを外すところから。

すでに右側のブッシュがブラケットから外れているのが見えますね。足元へのヒーターダクトはアンダーパネルに付けたままでも外れますが、だいぶ知恵の輪の様相になりますので、面倒なことが嫌いな方は面倒でもダクトは外したほうが良いと思います。左側のリターンスプリングは、外した時に伸びてしまうと厄介なので、針金などで括っておきます。

この写真をよく見ると、左側のブッシュはすでに跡形もなくなっています(笑) 本来ですと、ブッシュで固定されていますので、引っ張らないとアクセルロッドは取れないはずなのですが、すでにブッシュがありませんので、スプリングのテンションを外しただけでポロっと取れてきました。

ワイヤー側は別のブッシュで固定されていますので、ブッシュごと引き抜いて、ワイヤーからロッド側へブッシュを移植しておきます。ペダル側はロッドに出っ張りがありまして、それが通るようにペダル側の穴にも切り欠きがありますので、それを合わせると簡単に抜けます。

ロッドが抜けたら新しいブッシュにシリコングリスを塗布して組付けます。

あ、左側のブッシュのところに、鉄板でできたホルダーみたいなものがありますが、これを取らないと左側は入りません。と言っても、ペンチで引っ張るかドライバーで抉るかすれば取れますけどね。

ブッシュを入れたら左側のブッシュの部分にホルダーを戻し、車両へ取り付けます。ペダル側を戻してワイヤーを突っ込んだらブラケットへ押し込みます。テンションスプリングを戻すのを忘れないように。ブッシュが新しくなるとサイズが太くなりますのでブラケットにはまりにくくなりますが、力で押せばはまりますので頑張ってください。

外したブッシュはこれ一つだけ。

これも硬化していて、新品とはかなりの相違がありました。もう一つは...どこかに消え失せたみたいです(爆

シャフト側にもブラケットと接触していた部分は結構深い摩耗痕がありましたので、やはりあのまま放置では良くなかったみたいです。あとはパネルを戻して完了

アクセルの踏み心地がしっとりとしていい感じになります。踏むたびにキュッキュッと鳴る車両は一度点検してもいいかもしれません。

部品代はロッドのブッシュが1個$2@PelicanParts。前回ワイヤー交換時に交換していたみたいで、今回は使いませんでしたが、
ワイヤー側のブッシュが1個$2.25@PelicanParts。全部頼んでも$6.25。
オイルフィルターやらマイクロフィルターやら頼むついでがあるのでしたら、一緒に頼むと幸せになれるかもしれません。

なお、件のアクセルワイヤーの調整代ですが、なぜか増えました(爆) 10mmほどですので、曲げたブラケットを戻すには至りませんでしたが、増えましたね。ブッシュが砕けて偏心していたのが正規の位置に戻ったためでしょうか? 理由はよくは解りませんが、アクセルワイヤーの調整代がない車両も要チェックな場所のようです。


この部分は徐々に壊れていくと意外と気がつかないかもしれない。一度チェックしておいてはどうだろうか。末尾ではあるが、いつも面白いレポートをいただくmedama1goさんに感謝する。



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