備忘録 DIYでミラー格納機能回復 2019年7月23日
E39 530i M-Sports  登録 2002年 走行距離 72,000q
備忘録レベルの粗い表現で申し訳ありませんが、対処方法の判断材料になれば幸いです。
ミラーの開閉トラブルに悩まされている方、多いかと思います。 
オークションで単純交換、業者さんに現品修理依頼、新品購入・・・の選択肢があるかと思いますが
どの選択肢もサイフに優しく無く魅力薄です。
今回、自身でパーツを手配しDIYにチャレンジしてみたところ、意外と簡単で財布に優しかったです。
焦らず、落ち着いてやれば問題は起きません。 特殊な工具も不要で基本的な初級の知識でOKです。
只、パーツの紛失だけは注意して下さい。 私は紛失したので一部、自作しました。
パーツは発注から商品到着まで10日程度。
作業時間は1時間ちょっとで屋内・屋外どちらでもOKです。
モーターとかギャ以外はホームセンターとかカーショップで入手出来ます。
初めて海外通販(ebay)で購入しましたが英語力基本不要です。
作業手順も検索すると YouTube とか フォーラムで先人の方々が紹介されています。 
YouTUbeは何回も見ていると伝えたいことが理解できると思います。
フォーラムの投稿内容は無料の翻訳サイトを利用すれば理解できるかと思います。
参考にしたサイト
投稿 ttp://bimmerboard.com/forums/posts/819508/
YouTube ttps://www.youtube.com/watch?v=hmX7y-a-2GU
参考となる部分は冒頭からギャ交換に必要となる所までです。
ミラー本体にグラつきがある方のみ最後まで見て下さい。
パーツは海外サイトで購入出来、「ギャのみセット」または「ギャ + モータ」の2種類が見つかるかと
思います。  発注〜決済までの手順は色々なサイトで紹介されていますので安心して下さい。
参考
google とか ebayで検索時に使ったキーワード(一部)
E39 Mirror Folding Motor Gear
今回発注パーツ
DSC_0001 届いたパーツ.JPG
前回はギャのみ交換で対応出来ましたが、今回はトラブル再発+モータ衰弱状態でしたので
モータ付きの商品を発注しました。 発注から約10日でトルコから到着です。
接続端子は自作対応となります。 素材は電流が流れれば何でもOKです。
但し、リード線は0.5seqが限界と思います。
作業時注意事項
作業を行うときはウォームギャと手配したピニオンギャ両方の交換をお薦めします。
純正のピニオンギャは柔らかく手配したウォームギャと接触すると簡単に摩耗する見たいです。
ウオームギャのみ交換した時は10数回のミラー開閉で再発しました。
元々のウォームギャはプラスチック製ですから当然かも知れません。
ピニオンギャを交換される方向け大切なお知らせです。 (図はイメージで、サイズは目安です。)
約21mm
ピニオンギヤ
約14mm
9mm
約4mm  約4mm
※モータ側ピンとギャの隙間は「ミニ四駆補強プレート」の厚み(約2mm)に相当します。
モータ側のピンは2分割構造で比較的容易に抜くことが出来ます。
ピニオンギャの抜取はピニオンプーラーが無くても問題ありませんが強引に抜かないでください。
モータピンのセンターがズレて最悪、モータ使用不可になります。
ピニオンギャは真鍮製と思えるほど柔らかくヤスリor金ノコなどで容易に削れ、モータから取り外せます。
ピニオンギャ交換時、必要に応じて0.5seq迄の太さの線でモーター配線を延長して下さい。
0.5seqの配線は容易に調達できます。 ハンダ処理は好みで。
モータ先端側ピンを紛失時は直径2mmの真鍮または銅のクギで作成できます。 私は紛失しました。
パーツは海外サイトで購入できます。
パーツは「ウォームギャ+ピニオンギャ」または「ウォームギャ + モータ組込済ピニオンギャ」の
2種類が見つかるかと思います。  発注〜決済までの手順は色々なサイトで紹介されています。
参考
google とか ebayで検索時に使ったキーワード(一部)
E39 Mirror Folding Motor Gear
本題に入ります。自己責任で下記を参照してください。
ギャ & モーター交換編 (目新しさありません。 既知の手順です。)
DSC_0035 手順-1.JPG
@ ミラーを上に向けます。 
電動or手動で上向きにしてください。
A マイナスドライバーを差し込んで矢印方向へ
スライドさせるとロック外れます。
ハメ込み式のタイプの方はハメ込み式の
脱着方法でお願いします。
B ミラー外します。
曇り止め、防眩用の配線外します。
防眩用の配線は矢印のようにカプラーを
下方向へを押し下げて引っ張ると外しやすい
かも知れません。
C プラスネジを外しインナー側カバー外します。
D マイナスドライバーを使って優しくツメを外し
アウター側カバー外します。
ツメを折らないよう注意してください。
E プラスネジを外しミラー角度調整ユニットを
外します。車体に傷が付かないよう養生を
してください。。
養生例
タオルをドアに挟みパーツ接触部分の
ダメージを軽減させる。
DSC_0048 手順-6.JPG
F ミラー取付フレームのみの状態になります。
G プラスネジを外しモーターカバーを外します。
ネジの頭を痛めないようネジ頭サイズに注意。
DSC_0055 手順-8.JPG
H モーターカバーが外れた状態。
DSC_0057 手順-9.JPG
I マイナスドライバーを割り込ませ気持ち
知恵の輪感覚でカバーを外します。
DSC_0058 手順-10.JPG
J 上手く行けば簡単にこんな状態になります。
DSC_0062 手順-11.JPG
K カバーが外れるとギャーorモーターの交換が
出来るようになります。
注意
ウォームギヤの両サイドには直径数ミリの
マグネットタイプの円盤があります。
紛失しないようにしてウォームギャを
交換してください。
モータ側交換時も同様でモータ先端部に
あるピンガイドも紛失しないでください。
ピンガイドが無い状態で開閉動作をさせるとモータピンのセンターがズレて
正常動作しません。 動いたり動かなかったりします。
〇印部分です。
パーツの自作は出来ますが少々、難儀します。
「おゆまる」 & 「UVレジン」で作れます。 穴開けは2.2ミリのドリル。
ウォームギャ右廻で閉じる。 左廻りで開くです。
最終、組立時に上手く戻せない時は少し、ウォームギャを操作してください。
ミラーが気持ちガタつく位に。
グリスは必要に応じて塗布してください。
L 〇印部分はフォームギャ側の球体ベアリングが
当たる部分なので少し窪んでいます。
仮組み立てが終わったら、シガーライター又は
グローブボックス内にあるヒューズボックスから
電源を取って正常動作するか確認してください。
ブランクのヒューズ差し込み口でも上部に端子が
付いていたらイグニッション位置で通電と思います。
パーツの交換が済んだら分解と逆の手順で組み立てて終了です。
Q&A こんな時どうすれば・・・? 実体験で書いてます。
1. モータが動かない 配線を確認してください。
2. 意に反した動作をする 配線の極性に間違いは無いですか。
3. 開閉時、金属音 ピニオンギャの圧入長さは適切ですか。 
ピン先端部の突出長さは3mmになっていますか。
モータピンガイドは正しくセットされていますか。
4. モータ動作不安定 無負荷状態であればモータの寿命またはギャ抜きorピン圧入に失敗。
モータ交換しかありません。
5. パーツを紛失した モータピン先端側、ピンガイドは自作対応出来ます。
6. ウォームギャのスペーサを紛失した
ギャ動作時、左右にズレ過ぎないようにする為のものなので0.5mm位の
アルミ板を使ってポンチで打抜けば代用可能かも知れません。
7. グリスは必要ですか? 気になるようであれば薄目の塗布で問題ないかと思います。
8. ウォームギャのみの交換はダメですか?
標準のピニオンギャは柔らかいので短期で再発すると思います。
9. ピニオンギヤの交換方法は?
力技でも出来ますがモータが壊れる可能性があるのでギャ抜きは
プーラの利用を推奨します。 自作、出来ます。
ミラーの固定具合とか開閉動作に違和感がある方はこちらも必要かも。
ミラー折りたたみ機構に不具合が発生すると「ミラーが固定されない」、
「波打った音がする」、「動作が途中で止まる」、「動作しない」等々の
症状が発生します。
作業の前にスプリングを圧縮するコンプレッサーを自作します。
注) パーツ名称は適当に付けています。
DSC_0021 コンプレッサー構成パーツ.JPG
完全分解に挑戦してみたい方は画像にあるような
パーツを用意してスプリングのコンプレッサーを
作成をすると分解が出来るようになります。
コンプレッサーを使うときはミラーの根元の下側に
フタを外します。
フタはプラスネジで止まっています。
DSC_0026 コンプレッサー完成形.JPG.JPG
@ Pipe 内径 : 12mm
外径 : 14mm
A Washer
外径 : 25mm
B Spring
外径 : 25 - n mm
見えにくいですがメインギャと台座ベースを
画像のように合わせて下さい。
ミラーフレームを動かして台座ベースも
動けば合わせ位置OKです。
C メインギャ
D 台座ベース
ボルト
圧縮時
パーツ構成 スペーサ
本体側
水道用VP/HI・VPパイプ スプリング圧縮時の配線破損防止
スペーサを水道用パイプを流用し
上部用、下部用で2ヶ作成。
@ パイプのカットは約20mm程度。
  上下で必要なので 2本用意。
  上部用は要確認で長さ調整。
A パイプに配線を逃がすスリットを
  入れる。 巾 : 約1p
ホーム・センターで調達できます。
 ワッシャー
       
 パイプ
13 18 13 2.5  スプリング
16 22 16 3
E スペー
スペーサ
ナット
圧縮用締め付けボルト
作成したスペーサの長さを含めた状態で必要とするボルト&ナット&座金をホーム・センターより調達。
ボルト径は 6mm。 ボルト長さは 100mm 〜 130mm位になると思います。
座金サイズは圧縮用スペーサが隠れる大きさのもの。
六角ボルトには全ネジタイプと部分ネジタイプがあります。  部分ネジタイプがお薦めです。
参考:スプリング・コンプレッサー作成部材一覧 調達先 : ホームセンター(コーナン)
品  名 規  格 入数 税抜 JANコード
@ ユニクロ六角ボルト(全ねじ) M6×120 1 78 4 935646 397138
A TSソケット 13 呼径13mmパイプ接続 1 27 4 547204 094511
B ステンレス六角ナット M6 # 4 4 935646 394038
C 高ナット 6×30 M6×ナット長さ 30mm 1 40 4 979874 000965
D ステンス 丸座金 6×13×1.0 # 8 4 935646 393536
E ステンス 丸座金 8×18×1.0 4 58 4 935646 393543
F ステンス 丸座金 10×22×1.5 4 58 4 935646 393550
G ステンス 丸座金 12×26×2.0 4 80 4 935646 393567
341
8% 27
合計 368
開閉モジュールお掃除編 (単純作業なのに検索しても中々、ヒットしない。)
ワイヤーカット方式と作業空間確保の目的でモータ線のみカットの方法があります。
今回はモーター線のみカットで対応します。
添付画像が「助手席側」とか「室内撮影画像」になったりしますがお許し下さい。
DSC_0062 手順-11.JPG
此処までの手順は割愛します。
ウォームギャ交換手順@〜Lを参照して下さい。
300 スプリングストッパー外す.JPG
M スプリングを止めているストッパーリングの爪に
マイナスドライバーを突っ込んでハンマーで
打込み爪を外します。 2〜3ケ所位でOK
人力作業では簡単に外れません。
ドライバーは先端細めが良いです。
ストッパー機能が無効になるとスプングワッシャー
が外れます。
屋外作業時はボディー側へ力が入らないように
車体と平行になるようなイメージで打込み。
N ストッパーリングはパイプピンの溝に爪が引っ掛かって止まって
いるだけの単純構造です。
外れたストッパーリングの変形した爪はペンチ等を使って元の
状態に戻しておいて下さい。
爪を2〜3ケ所外してもストッパーリングが外れない時は
リングの底部をマイナスドライバーでこじると外れる時があります。
O ミラー底部にあるプラスネジを外して
フタを取り外します。
P スイッチを外します。
Q 折りたたみ機構の各、パーツにアクセス
出来るようになりますので綺麗に掃除し
グリスの適量塗布をします。
私は薄目で塗布しました。
305 組立-1.JPG
R 清掃したパーツを組み立てます。
306 組立 セット.JPG
S 自作したスプリングコンプレッサーを
折りたたみ機構へセットします。
屋外作業時、『必ずボルトの頭は下』で
お願いします。
締付時、ボルトがボディに接触します。
締付けを行う前にミラーフレームを左右に振り
底部にある台座ベースも一緒に動くか確認
します。 
動かない時は正しくセットされていません。
307 組立 締め付け.JPG
スプリングコンプレッサを締め付けてストッパー
リングの爪がガイドピンの溝に入るまで締付け
ます。
見えにくいですけど爪がピンの溝に
入っている状態。
300 底部スイッチ.JPG
締付けが完了したらスプリングコンプレッサーを
外し、底部にあったスイッチを戻します。
300 フタ外す.JPG
底部のフタをします。
DSC_0062 手順-11.JPG
各、パーツを戻します。
101 手順-07 ミラーフレーム.JPG
ミラーフレーム側にあったパーツを戻す前に
動作確認をします。
DSC_0035 手順-1.JPG
動作確認後、ミラーフレーム側のパーツを
戻して終了です。
その他 ミラーの角度調整ができない。 ミラーがぐらつく。
ミラーアクチュエータのパーツ破損が原因かと思います。
オークションで落札するか海外通販でアクチュエータを購入して付替え対応になるかと思います。
結線部分の仕上げには別途、熱収縮チューブ or テープ or 絶縁塗料・・・が必要かもです。
その他 紛失したパーツを自作する
自作例 : ピンガイド
ピンガイドを紛失した時はもう片方からパーツを取り出し
『おゆまる』で型取りを行い『UVレジン注入』で造形後、
2.2mmのドリルで穴を開けて複製します。
ドリルビットを手で廻して穴を開けます。
必要な物
おゆまる 100均、スーパーの子供向けコーナあたりにあります。
UVレジン 手芸品取扱店で購入出来ます。品質は価格に比例し、
容量は 5gでも多いです。 所要量は数滴。
ドリルビット   ホームセンタで購入出来ます。 2.2mmが無ければ
2.3mmでも可ですが穴あけ難しくなります。
モータのピン径は約2mmですので2.2mmで十分です。
※ UVレジンは紫外線反応で硬化するので晴天時にお願いします。
自作例 :モーターピン先端側
モータ先端ピン ピンが突出しないように長さ調整
 9mm
画像が無くて申し訳ありませんがホームセンターで直径 2mmの真鍮クギ または 銅クギを購入し、
直径2mm部分から約9mmの長さで切り出し、切断面をヤスリ等で削って少し丸みを帯びた状態
にします。 最終的な長さはモータマウントに取り付け後の調整になり、ピンがガイドから突出
することが無いように調整して下さい。
自作例 :ピニオンプーラ
現在作成中なので、ネットで公開されている自作例を見て作成してください。
個人的には ミニ四駆で使う FRP マルチ補強プレートセット を 使った方法が
良いかなって思っています。
理由、『FRP マルチ補強プレートセット』の板厚が約2mmなのでピニオンギャ圧入時に
圧入状況が把握しやすいから。
その他 自室で12V電源を確保する。 前提条件あり。 ショート厳禁。
12V定電圧器が無くても自宅にタワー型のパソコン or 自作等で使用する電源があれば
自室内で12V動作機器の動作確認が出来ます。 電源出力は何ワットでもOKです。
必要となるパーツは自作用パソコン取扱店で調達出来ます。
タワー型パソコンからの電源の取り方
余っている接続コネクターに増設用の
電源接続ケーブルを差し込みます。
増設用コネクタから電源が取れます。
黄色線 12Vプラス
黒色線 マイナス
パソコン電源ユニット単体から電源を取る方法。
図の位置にピンを差し込み短絡させる。
PC電源ユニットの電源をONにする。
機器接続コネクターから電源が
取れます。
黄色線 12Vプラス
黒色線 マイナス
その他 ピニオンギャの脱着でモータが昇天した時は?
日本語圏の通販サイトでモータのみ手配出来ると思います。  現在、手配して検証中。
価格は\200〜\2000位の間で色々ありますが価格差は販売店の利益上乗せ分の違いかも。
発注時の基準価格は安い方がトラブルに遭遇しても精神的に楽です。 最安は\200ですから。
モータ自体は 『マブチ製 FC280 』と思われ色々な形状・サイズ、製品型番があります。
手配時はモータ・サイズ』『ピンの形状(丸形)・長さ(10mm前後)・軸径2mm』に注意
ピニオンギャにセットする先端側のピンは既存ピンの使用または直径2mmの真鍮クギ、
銅のクギを使って自作対応して下さい。 ピニオンギャ+ピン組込後、先端部までの長さに注意。
参考 図はイメージで、サイズは目安です。
約21mm
ピニオンギヤ
約14mm
9mm
約4mm  約4mm
※モータ側ピンとギャの隙間は「ミニ四駆補強プレート」の厚み(約2mm)に相当します。
モータ側のピンは2分割構造で比較的容易に抜くことが出来ます。
参考 (サイトより製品画像を拝借)
最後に
ここまで見てくたさった方、ありがとうございます。
E39は製造から相当な年月を経過した車ですがミラートラブルの発生を機に他モデルへの
乗り換えでは無く『メンテナンス』で大事にして頂けるとありがたいです。