2017年10月21日(土)

DD2号 ホイールアラインメント計測 − リアのみ

DD2号のホイールを補修してから、一度ホイールアライメントを計測してみたいと思っていたが、寒くなる前にリア側だけでも計測してみることにした。詳しい計測方法はこのレポートに譲るとして、おおまかな手順と計測結果だけ報告する。

まずは、写真1のように車体を水平に置く。


写真1 車体を水平にしたところ

事前にレーザー水準器で駐車場の傾きを計測しておき、車体が水平になるように各タイヤの下に高さを調整するものを置いている。例えば、右前タイヤの下には、写真2のように板とスロープを置いて、右後ろタイヤと同じ高さになるように調整している。


写真2 右前タイヤ

車体を水平にしたら、写真3のように長いアルミ棒の中心が車体の中心になる位置に養生テープで貼り付ける。


写真3 車体前側にアルミ棒を貼り付けたところ

同様に、写真4のように車体後ろ側にもアルミ棒を貼り付ける。


写真4 車体後ろ側にアルミ棒を貼り付けたところ

そして、レーザー水準器を使って、写真5のように車体の中心面に平行なレーザー面を車体の左側に作り出す。これは、レーザー水準器により作り出される垂直面が車体の中心面に平行になるようにレーザー水準器の向きを調整すればいい。平行になったかどうかは、前後に貼り付けた同じ長さのアルミ棒に当たるレーザー垂直面が前後のアルミ棒の同じ場所に当たるように調整すればいい。


写真5 レーザー面を作ったところ

そして、写真6のように、ホイールの中心と上下左右が垂直なレーザー面からどれぐらいの距離にあるかを計測すれば、ホイールの傾きがわかる。

 
写真6 レーザー面からの距離を計測しているところ

今回は、車体の前方をスロープにより上げている。スロープの幅はタイヤの幅よりも小さいため、タイヤがスロープのどの位置に乗っているかによってホイールの傾きが異なることが考えられる。そのため、この方法ではリア側しか正確に測れない。フロント側のホイールアライメントを正確に測るには、車体を反転させてリア側をスロープに乗せればいいのだが、それは次回にしよう。

リア側のホイールアライメント計測した結果を表1に示す。この表には、過去の計測結果も載せている。太字の結果はある程度信用できるが、それ以外は参考値である。

表1 計測の結果

フロント

リア

測定日

左キャンバー

右キャンバー 

トータルトー

左キャンバー

右キャンバー

左トー

右トー

トータルトー

2016年11月13日(フロント上げ)

-1.19°

-1.93°

23.1'

-1.98°

-1.93°

16.5'

19.8'

36.3'

2016年11月15日(フロント上げ)

-1.05°

-0.73°

38'

-1.86°

-1.69°

-3.5'

24'

20.5'

2016年11月16日1回目(フロント上げ)

-0.99°

-0.76°

7'

-1.80°

-1.92°

3.5'

17.5'

21'

2016年11月16日2回目(フロント上げ)

-1.11°

-0.76°

17.5'

-1.86°

-1.80°

7'

17.5'

24.5'

2016年11月17日(リア上げ)

-0.93°

-0.82°

7'

-1.69°

-1.80°

7'

17.5'

24.5'

2016年11月26日(フロント上げ)

-0.99°

-0.76°

14'

-1.80°

-1.74°

7'

10.5'

17.5'

2016年11月26日(リア上げ)

-0.87°

-0.70°

0'

-1.57°

-1.69°

7'

0'

7'

2017年10月21日(フロント上げ)

-

-

-

-0.74°

-1.69°

2.1'

10.8'

12.9'

規定値

-32'〜+8' 

 0'〜20'

-2.33°〜-1.67°

-

0'〜20'

今回の計測結果を見てみると、リア左タイヤのキャンバー角が規定から外れていることがわかる。これについては、もう一度計測してみて同じ結果が出るようなら調整してみよう。



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