2017年8月14日(月)

DD2号 OBC裏コマンド − 電圧表示

E34では「OBCの設定コマンド − 裏コマンド?」で報告したように、OBCの裏コマンドで、様々な情報を表示させることができた。実は、E63のDD2号でもOBCの裏コマンドを使って、例えばバッテリーの電圧を表示させたりすることができる。今回は、その方法を紹介しよう。

まずは、写真1のように車両をONにする。このとき、エンジンはかけていてもかけていなくてもいいが、シートベルト警告を表示させないためにシートベルトはしておいたほうがいいだろう。


写真1 車をONにしたところ

ディスプレイの表示が落ち着いたら、写真2のように左側のボタンを押し続ける。


写真2 左側のボタンを押し続けているところ

しばらく押していると、トリップメーターが0にリセットされるが、それも無視して押し続けると写真3のような表示になる。


写真3 OBCの表示

ここで、ボタンを放してすぐに再び1回押して放すと、写真4のようなシリアル番号が表示される。このシリアル番号の下5桁の数字を一つずつ足した数を覚えておこう。例えば、12345なら、1+2+3+4+5=15なので15を覚えておく。


写真4 シリアル番号表示

しばらくすると、写真2の状態に戻るので、再び写真2のようボタンを押し続けて写真3の表示にする。写真3の表示になったら、一旦ボタンを放し、すぐに18回ボタンを押す。すると、ボタンを押すごとに写真5のように上段左側の数字が増えていき、18回目にボタンを押したときに写真6の表示になる。


写真5 ボタンを押している途中


写真6 18回ボタンを押した後

写真6のような表示になったら、2秒ほど時間を空けてから再びボタンを押し始めると、写真7のように一番下のCODEの数字がボタンを押すごとに増えていく。この時のボタンを押す回数は、シリアル番号の各桁を足した数である。


写真7 ボタンを押している途中

DD2号の場合は、シリアル番号の各桁の合計数は37なので、写真8のようにCODE37になるようにボタンを押す。


写真8 37までボタンを押したところ

これでボタンを押すのを止めると、OBCのロックが解除され写真9のような表示に戻る。E34の場合は、一度ロックを解除してしまうと、それ以降は勝手にロックされないが、E63の場合は車両をOFFにするごとにロックされてしまうので、毎回ロック解除操作をしなければならない。


写真9 OBCのロックを解除したところ

ロックを解除するとOBCを使って様々な情報が表示できるようになる。例えば、写真10のように最上段の数字が09.00になるようにボタンを押していくと、最下段にバッテリーの電圧が表示されるようになる。


写真10 バッテリー電圧を表示させているところ

これはエンジンをかけていない状態なので、おおよそ12Vぐらいだ。一方、エンジンをかけると発電機が回るので、写真11のようにバッテリー電圧が上昇する。


写真11 エンジンをかけたところ

実際にはどのような種類の情報が表示できるのかは調べていないが、E34と同じぐらいの情報は表示できるのかもしれない。



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