2017年3月12日(日)

DD2号 バッテリーチェック − CCAメーターで

先日、エンジンが始動しなくなりバッテリーが怪しいことを報告した。3月とはいえ、まだ寒い日が続きそうなのでバッテリーが不安だ。そこで、思い切って以前から欲しかったバッテリーのCCAメーターを購入してバッテリーをチェックしてみることにした。「そうじゃなくて、新しいバッテリーを買えよ!」っていうツッコミは無しの方向で・・・。

写真1に購入したCCAメーターを示す。いつものように中国からの直輸入で価格は2,739円(送料込み)であった。


写真1 CCAメーター

CCAメーターというのはバッテリーの健全性を示す指標であるCCA(Cold Cranking Ampere)を簡易的に計測するための装置である。ちなみに、CCAとは-18℃(華氏0度)温度で放電したとき、30秒後の電圧が7.2V以上になる放電電流のことだ。要するに、寒い冬にセルを回すときのバッテリーの瞬発力のことだ。CCAメーターは実際に電流を流すのではなく、バッテリーの内部抵抗を計測して、それをCCAに変換して表示している。

さて、このCCAメーターを使って写真2に示すDD2号のバッテリーをチェックしてみよう。といっても、CCAメーターはバッテリーの内部抵抗を測るので、車両にバッテリーを付けたままだと測れない。かといって、DD2号からバッテリーを外してしまうと、各種の設定がリセットされてしまう。なんてメンドクサイ車!


写真2 DD2号のバッテリー

しかたがないので、嫁さんのNOTEに使おうと思っていたバッテリーを一時的にDD2号に接続し、その間にDD2号に付いていたバッテリーを外してCCAを測定してみることにした。まずは写真3のようにトランクにNOTE用のバッテリーを入れる。


写真3 NOTE用のバッテリー

そして、写真4のようにDD2号のバッテリーのプラス端子とNOTE用バッテリーのプラス端子をブースターケーブルで接続する。


写真4 プラス端子を接続したところ

同様にして、NOTE用のマイナス端子にブースターケーブルを接続し、写真5のように反対側をボディーアースされているバッテリーの固定ボルトの頭に接続した。


写真5 マイナス端子の接続

この状態ではNOTE用のバッテリーによりDD2号に電源が供給されているので、写真6のようにDD2号のバッテリーのマイナス端子を外す。


写真6 DD2号のバッテリーのマイナス端子を外したところ

マイナス端子を外しても必要な電気は供給されている。さて、これでDD2号のバッテリーのCCAを測定することができる。早速、写真7のようにCCAメーターをDD2号のバッテリーに接続してみた。


写真7 CCAメーターを接続したところ

右下のONのボタンを押すと、バッテリーサイズによる仕様CCA値の入力画面になる。DD2号のバッテリーの仕様CCA値は、写真8のように850Aだ。


写真8 仕様CCA値

そこで、SELボタンと上下矢印ボタンを使って、写真9のようにCCA値を850に設定する。


写真9 仕様CCA値を設定したところ

設定した後、OKボタンを押すと写真10のように測定が始まる。


写真10 測定中

数秒で測定が終了し、写真11のように電圧と内部抵抗が表示される。


写真11 電圧と内部抵抗の測定結果

バッテリー電圧は12.46V、内部抵抗は389mΩであった。ここでSELボタンを押すと、写真12のように設定した仕様CCA値と内部抵抗から換算したCCA値が表示される。


写真12 CCA値の測定結果

測定したCCA値は664.8Aであり、仕様CCA値に比べると80%弱ぐらいだ。う〜ん、ちょっと弱ってきているのかな? 今回、せっかくバッテリーを外したので、写真13のようにバッテリー復活装置を接続するとともに、直流電源を接続して充電しておいた。


写真13 バッテリー復活装置(赤矢印)と直流電源を接続したところ

直流電源の電圧は約14.7Vに設定し、写真14のように1.5Aの電流制限をかけてゆっくりと充電する。


写真14 直流電源の設定

写真15のようにトランクの開口部分をビニールで覆って、このまま一晩おいておいた。


写真15 トランクをビニールで覆ったところ

さて、次の日、直流電源は写真16のように14.67V、0.14Aを指している。おおよそ充電できたようだ。


写真16 直流電源の指示

直流電源とバッテリー復活装置を外してからバッテリーの電圧を測ってみると、写真17のように約13.5Vであった。ほぼ満充電状態だ。


写真17 バッテリーの電圧

ここでもう一度CCA値を測ってみよう。CCAメーターを接続すると、写真18のように855.2Aであった。ほぼ、仕様通りだ。満充電になったからか、バッテリー復活装置が効いたのかはわからないが、とりあえずバッテリーは問題なくなったのか?


写真18 CCA値の測定結果

バッテリーの健全性を示すインジケータを見てみると、写真19のように少し暗い緑色をしている。


写真19 バッテリーのインジケータ

う〜ん、これも微妙だな・・・。まぁ、しばらく様子を見てみよう。



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