2015年3月30日(月)

E39 ラジエターのアッパーホース交換(と悲劇) − ずーしみさんより

初登場のずーしみさんより、E39(525i M54エンジン)のアッパーホース交換のレポートをいただいたので紹介しよう。 なにやら、タイトルからして嫌な予感が・・・(笑)。


はじめまして、こんにちは。ずーしみです。今回は、しばらく見て見ぬふりをしてたアッパーホースからのLLC漏れを修理しようと思います。本当はDでやったほうがいいのでしょうが学生で金ないし・・・・(だったらBMW乗るな(笑))

まず、 ど田舎すぎて最寄りのディーラーが150km先とかなので皆さんみたく自分で部品手配して修理することにしました。 部品の方は毎回お世話になってるユーロオート(http://www.euroauto.jp/ )さんで購入。

自分のは部品番号11531705223。部品代+送料で5500円ほどでした。

ここではOEM品みたいなものも取り扱っておられますが、ここは安定の純正品をなけなしの財布から・・・・。待つこと2日で自宅に届きました。

ちょうどいい天気だったので作業をしてしまおうと張り切って、張り切りすぎて写真撮るの忘れ気味で枚数少ないです(笑)。なので作業終了後にあわてて撮った写真を流用させてくださいm(__)m

なお、今回の修理は「ジャッキアップしない」「無駄な部品ははずさない」「なるべくケチく」をモットーに作業しているのでよろしくお願いします。

配線の保護チューブが朽ちてるのは気にしないでください(^^; おそらく漏れでた高温の蒸気で劣化しました。

まず、アッパーホースのラジエータ側にLLCがこぼれても大丈夫なようにコンビニ袋で「受け皿」を作っておきます。そしてホースをロックしている金属のフックを取り外します。そしてホースをこぜないように引き抜きます。E39もご老体です。むやみにこぜると他の部品を潰して修理代がかさみます。それだけは死んでも避けたいです!!!!

で、慎重に抜くとLLCがドバーーーーーーッと出てきます。あらかたホースから抜けたらエンジン側のコネクティング部も同じように抜きます。どっちから抜いても大丈夫だと思いますが、ラジエータ側のほうが袋を引っ掛けるスペースもあるので、ラジエーター側から外すのをおすすめします。エンジン側から抜いたら、下にベルトやらオルタやらがおるんでこぼした時大変ですからね(笑)。

外したらあとはフツーに新しいホースをカプラーのように差しこむだけです。はい、これで交換終了!!!

続いてエア抜きを行います。

エア抜きはちょっと自信ないので、先輩方の記録を参考にされたほうがいいかもしれません。エア抜き場所ですがアッパーホースに1箇所、エキスパンションタンクに1箇所あります。

まず、サブタンク側は何もふれないで、アッパーホースのエア抜きボルトを外し、漏斗などであふれるまで充填します。ちなみに、自分は割り箸を孔にあててペットボトルに入れたLLCを割り箸につたらせて入れました。そしてボルトを締めます。ここで注意で締めすぎると新品でも折れます。あー思い出す・・・・(意味深)

次に、ラジエーターキャップとその横のエア抜きボルトを外し、エア抜き孔からあふれるまでラジエーターキャップ側(エア抜き孔じゃないですよ)からLLCを充填します。

そしていよいよここでエンジンを始動します。もちろん、ヒーターMAX32℃で全開です(この時外気温21℃)。この状態で、エア抜きボルトをゆるめてエアが出てこなくなったらボルトを締め終了です。

【悲劇開始】

やっと終わったー! 意外と簡単だったなー、と思い工具を片付けてたらエンジンルームから変な音がするんです・・・・・。「ジョボーーーーー」って感じで、しかもなんか甘い匂いするし・・・・・。おもむろにエンジン下見ると・・・・・

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工


なんでや! ホースの継ぎ手部分は漏れてへんのにどこや・・・・・。とボンネット開けたらエキスパンション側のエア抜きボルトがこの様に・・・・。

ざっくり折れてました。どうやら経年劣化でキテたのに、締めたことで逝ってしまったみたいです。しかもネジ部分はまだエキスパンションタンクに刺さったまま・・・・。どうするよ、と5分悩んだ挙句、ドライバーの先をライターで炙ってそれを押し付けて新しく+溝作ってやりました!!

さて、なんとかボルトを取ることが出来ましたが、代わりに何をつけるかな・・・・・。ちょっとまたひらめきました。

「もしかしてアッパーホースのエア抜きボルトといっしょだったりして(汗」

RealOEMで部品番号調べると、両方共奇跡的に同じでした!! ラッキー!ということで今回は廃棄予定のホースからボルトを流用して事なきを得ました(笑)。

いろいろな方がおっしゃるようにここの周りの部品、対策部品出たら売れるのになー・・・・。 あぁ、、、、、、またエア抜きしないと・・・・・・。

エア抜きの結果、水温は90℃付近で安定してたので大丈夫そうです。

これにてレポートを終わります。写真が少なく説明不足でわかりづらくなってしまいましたが少しでも誰かのお役に立てばと思います。


〜おまけ〜

悪夢、再び・・・・



プラスチック部品は脆くなっているので割れたりしやすいが、まぁ、高圧になったら割れて減圧することで安全を確保しているのかもしれない。

末尾ではあるが、面白く有用なレポートをいただいた ずーしみさんに感謝する。



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