2013年4月30日(火)

足回りのアーム「これってどうすれば外れる?」 − Skymoverさんより

今回は沖縄にお住いのskymoverさんより、スラストアームの外し方についての格闘レポート(?)をいただいたので紹介しよう。


ベントレーマニュアルは、時々作業を簡単に書きすぎると思いませんか?

いつもお世話になっている、沖縄のSkymoverでございます。1月ころからブレーキを踏むとガクガクするいわゆるJudder状態が発生し、このサイトにも色々書き込ませていただき、スラストアームのブッシュのへたりを発見して、ついに連休利用(家族からは白い目で睨まれつつ)にて交換いたしました。今回も、このサイトの情報を元に、自分で作業することに決断(BMWでは、新品アームにブッシュ入れる工賃だけで、10500円と言われて怒り心頭の末の行動)して作業を行いました。サイト内を見たところ、皆様良い工具等をお持ちのようでして、私のような中国製の粗悪工具で作業をするとこのような苦労をするというところを参考までにご紹介いたします。

まずは、ジャッキで前を持ち上げジャッキスタンドをしっかりかませて、さらに外したタイヤをお腹の下に入れます。

ベントレーによると、この先ボールジョイント部のナットを外して、プラーでパキン!と外して、ブッシュ側を外すとあります。ここで、プラーの出番ですが、私のアストロプロダクツで購入した1600円の商品は、なぜかジョイントのボルトまで顎の部分が届かず、アゴ部分を削ったり、もっと奥まで入るようにヒンジ部分を削りましたが、やはりどうしてもまともに押し出せませんでした。従って、例の、ステアリングアームごと外すことにしました。

ご存知のとおりあそこの3本のボルトの恐怖は以前ショック交換で体験済で「また、これと格闘か?」と開き直って作業を開始しました。

例のボルトは、以前外していこともあり、以外にすんなり外れ、前の作業のプラーとの格闘を考えたら、早くこの方法でやっておけば良かった! と思うほどすんなり、ステアリングアームにスラストアームとコントロールアームがついた状態で外れました。

早速、この状態でスラストアームとコントロールアームがこの工具で外れるのか? いささか心配でしたが、なぜかこの状態では、すんなり適正な位置まで入りました。

でも、喜ぶのは、まだ早かったです。最初のステアリングアームは、力を振り絞りどうにかパキン!と外れたのですが、次のコントロールアームがなかなか手ごわい状況で30分以上格闘しました。それは、写真にもあるとおり、プラーの品質が悪くボールジョイントを外すために、工具のボルトを締め込んで行くのですが、なんと、ボルトの先端が偏心して外れそうになりました。

これでは、押し出しの力も集中できないため、プラーとしての役目を果たしません。そこで、バイスで外れ止めをして、締め込んで行きました。だが、しかしです、今度は、そのボルトのネジが舐め始めました!これでGAME OVERか?と諦めかけたときひらめいたのです! 「この、一番締め込んだ状態で、ショックを与えたらどうか?」と。そこで、いちかばちかで、ハンマーを振り下ろすこと数回「パキン!」と外れました。その後は、あの苦労は何だったんだ?という感じでスイスイ作業が進み、無事MISSION COMPLETEでした。

恒例の新旧比較ですが、写真のとおり、隙間ができてヘタっていましたし、コントロールアームのボールジョイント部は腐食が発生しており、最悪破断する可能性もあったのか?と怖くなりました。

今回は、コントロールアームまで交換するつもりはなかったのですが、もしかすると?と考え同時にイエローマジックさんで、「SALE 2本SETで19,800円」であったので購入していました。両方外して良かった!これも粗悪工具のおかげ?

18年も経過した車を運転するということは、それなりの点検検査が重要であるということを実感した作業となりました。交換後のTEST RUNで、ガクガク感覚は発生しませんでした。

いつも情報を提供していただいている皆様への感謝の気持ちを込めて投稿した次第でございます。


近所にお仲間のいないところでは作業中に困っても助けてくれる方がいないので、なかなか苦しいところだが、何とか交換できたようで何よりだ。このように、苦労したレポートって、初めて作業される方にとっては、どこが難しくてどのように解決したらいいかがよく分かって、かなり有用だろう。

末尾ではあるが、今回も有用なレポートをいただいたskymoverさんに感謝する。



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