2013年3月11日(月)

フロントドアロックアクチュエータの交換 − 右側(運転席側)

最近、運転席側のドアロックの動作が怪しくなってきた。キーレスの施錠ボタンを押してもロックされていないときがある。逆にキーレスの開錠ボタンを押してもアンロックされない。過去のメンテ記録を見てみると、リアドアのロックアクチュエータは両方とも交換しているが、フロント側は交換していない。そろそろ交換する時期だろう。というわけで、新しいドアロックアクチュエータを購入して交換してみることにした。

まずは、写真1に示すように右フロントドアを開け、写真2のように内張りを外す。


写真1 右フロントドア


写真2 内張りを外したところ

内張りの外し方については、「ドア内張りの外し方 − フロントドア編」を参照のこと。内張りを外すときは、特に周囲に付いているプラスチックピンを壊さないように注意しよう。

次に、写真3のようにインシュレータの後部を剥がす。


写真3 インシュレータの後部を剥がしたところ

ドアロック機構は、写真4に示すところにある3本のT-30のトルクスネジで固定されているので、これを外す。写真で一番右にあるものは、ゴムでカバーされているので、カバーを捲ってトルクスネジを外す。


写真4 ドアロック機構の固定ネジ

リアドアのドアロック機構は3本のトルクスネジを外すと外に取り出すことができるが、フロント側は取り出せないので、このままアクチュエータを交換することになる。アクチュエータがなかなか見えないので難しいが、ドアロック機構を少し動かすと、写真5のようにサービスホールからアクチュエータの下側が見える。そこにマイナスドライバーを突っ込んで、少しこじるようにするとアクチュエータが外れる。このレポートの写真14のように、アクチュエータの横側にも爪が付いているので、これを外しながらマイナスドライバーでこじるようにしよう。


写真5 アクチュエータを外しているところ

アクチュエータが外れたら、写真6のように外に取り出す。


写真6 アクチュエータを外したところ

アクチュエータのコネクタは、リアドアのアクチュエータと同じようにスライドして取り外す。

さて、新品のアクチュエータだが、フロント用のものはリア用のものよりちょっと高い。そこで、何か激安品はないかとインターネットを探してみると、怪しい中国製のものを見つけた。価格は送料込みで3,639円だ。ディーラーなら14,000円強、個人輸入でも7,000円ほどすることを考えると激安だ。送付されてきた封筒は写真7のような感じである。


写真7 アクチュエータが送付されてきた封筒

アクチュエータの新旧比較を写真8、9、10に示す。


写真8 アクチュエータの新旧比較(左:旧、右:新)


写真9 アクチュエータの新旧比較(左:旧、右:新)


写真10 アクチュエータの新旧比較(左:旧、右:新)

外見ではあまり違いがないように見える。購入したアクチュエータをコネクタに接続して動作させてみても問題なく動作している。

ドアロックアクチュエータを取り付けるときは、サービスホールから見て、写真11のようにアクチュエータの可動部分とドアロック機構の該当部分が合うように注意しながら、アクチュエータを取り付ける。


写真11 アクチュエータの可動部分とドアロック機構の該当部分

ここの位置がずれていると、アクチュエータを取り付けてもドアロックが動作しない。仮に取り付けてみて動作を確認したほうが良さそうだ。

あとは、取り外した手順を逆にして内張り等を元に戻せば作業完了である。写真12にDD号の右フロントドアを示す。


写真12 右フロントドア

さて、実際にキーレスリモコンでロック・アンロックさせてみると、フロントドアだけ1テンポ遅れてロック・アンロックされる(笑)。動作音も「うぃ〜ん、ガチャ」という感じで1テンポ遅れる。いまのところは動作しているが、耐久性に問題があるかもしれない。やっぱり激安品は・・・・(笑)。



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