2012年5月27日(日)

カーナビのFM-VICSアンテナ − 車両FMアンテナより分岐

先日、カーナビを見ているときに気づいたのだが、カーナビのFM-VICSが受信されていないようだ。光ビーコンや電波ビーコンが入っていたのでFM-VICSが受信されていないことに気付かなかったのだ。しかし、FM-VICSが受信できないと広域の交通情報がわからない。

FM-VICSが受信できない原因は、カーステレオかカーナビを入れ替えたときにアンテナの接続を切ってしまったからだろうか? とりあえずFM-VICSを受信しない原因を調べてみることにした。

まずは、写真1のようにリアシートの座面を外す。


写真1 リアシートの座面を外したところ

なぜなら、TVアンテナは写真2の位置にあり、そのブースターがリアシートの下にあるからだ。


写真2 TVアンテナ

TVアンテナからの配線はTVアンテナブースターに接続されていて、その出力はトランクにあるカーナビのハイダウェイユニットに繋がっている。また、TVアンテナブースターにも問題なく電源が接続されている。あれっ? 配線は問題ないはずなんだが・・・? TVアンテナかブースターの不具合か?

カーナビにはTV受信機が付いているが、アナログのため既に役に立たない。そこで、この際、動作不良のTVアンテナ一式を撤去することにした。写真3のようにリアトレイを外し、写真4に示すアンテナを撤去した。


写真3 リアトレイを取り去ったところ


写真4 撤去したアンテナ

さて、TVアンテナを撤去したらカーナビのFM-VICSのアンテナをどこに接続するかが問題となる。そこで、車両のFMアンテナを利用することにした。車両のFMアンテナの端子はフロントコンソールのカーステレオのところへ来ている。しかし、残念ながらカーナビのハイダウェイユニットはトランクにあるので接続できない。

そこで、車両のFMアンテナを分岐させてトランクまで持っていき、カーナビのハイダウェイユニットに接続することにした。車両のFMアンテナのブースターは写真5の右後ろのCピラーの内装の裏にある。


写真5 右後ろのCピラー

ここならトランクまでアンテナ線を配線するのは簡単だ。Cピラーの内装を外すと写真6の赤矢印の位置にアンテナのブースターが見える。


写真6 アンテナブースター

このアンテナブースターの出力を分岐させてトランクまで配線する。アンテナブースターは写真7の赤矢印で示した2本のネジを外せば車両から取り外すことができる。


写真7 アンテナブースターを固定しているネジ

写真8に外したアンテナブースターを示す。


写真8 アンテナブースター

アンテナブースターの裏側を見てみると、写真9のように端にいくつかの穴が空いている。


写真9 カバー裏の穴

この穴にドライバーを突っ込みツメを外せば、写真10のようにアンテナブースターのカバーを外すことができる。


写真10 アンテナブースターのカバーを外したところ

写真10の赤矢印で示した端子が出力端子である。この端子に写真11のように配線をハンダ付けして、その線をトランクまで延長すればいい。


写真11 アンテナ配線をハンダ付けしたところ

まずは、この配線をアンテナブースターのカバーから出すため、写真12のようにカバーの一部を削る。


写真12 カバーの一部を削ったところ

この削ったところから接続した配線を出して写真13のようにアンテナブースターのカバーを付ける。


写真13 アンテナブースターのカバーから配線を出したところ

そして、このアンテナブースターを写真14のように元の位置に戻す。


写真14 アンテナブースターを元に戻したところ

アンテナブースターから分岐させた配線は、写真15の赤線の通りにリアシート背もたれ下のウレタンの下を通してトランクに繋がっている穴からトランクへ通し、カーナビのハイダウェイユニットに接続する。


写真15 配線を通すルート

最後に、Cピラーの内装、リアトレイ、リアシート等を元に戻せば作業完了である。難しくはないが、意外と面倒な作業だった(苦笑)。

さて、車両のFMアンテナに接続されたカーナビだが、写真16の赤矢印に示すようにFM-VICSを受信できるようになった。うまく配線できたようだ。


写真16 FM-VICSを受信しているカーナビ

これでFM-VICSが受信できるようになり、広域の交通情報もわかるようになった。



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