2012年4月21日(土)

左リアからのギシギシ音 − その2

前回の点検では原因がわからなかったが、とりあえずリアステアリングアームを取り付けているボルトが錆びているので交換してみることにした。写真1にギシギシ音がするDD号の左リアを示す。


写真1 DD号の左リア

まずは、写真2のようにジャッキアップして左リアタイヤを外す。


写真2 左リアのジャッキアップ

錆びているボルトは、図1の[7]:のものだが、ついでに他のボルト、ナット、ワッシャ等も交換しておこう。


図1 リアステアリングアーム

交換するリアステアリングアームのボルトやナットは写真3の位置にある。


写真3 リアステアリングアームのボルト・ナット

ボルトやナットの頭は22mmなので、22mmのソケットレンチと22mmのメガネレンチを使って外す。写真4に外したボルトを示す。


写真4 外したボルト

写真4の左のボルトが図1の[7]、右のボルトが図1の[10]である。図1では[7]のボルトが上から下に向かって刺さっているが、DD号では下から上に刺さっている。DDの周りのE34乗りに聞いてもDD号と同じだった。どうして・・・?

それはさておき、新品のボルトやナットを調達しないといけないが、今回はステアリングアームと取り付けボルト・ナットがセットになっている、写真5のものを購入した。


写真5 ステアリングアームとボルト・ナットのセット

なんとこれは、BMW純正OEMのLemförderのものだ。いま使っているようなサードパーティーの安物とは一味違うのか!? ちなみに、部品番号は 33321126476である($45.86)。ボルトとナットだけを購入しても良かったのだが、ステアリングアームとセットなら多少安く買える。

箱の中身は写真6の通り。


写真6 箱の中身

恒例の新旧比較を写真7に示す。


写真7 新旧比較

左側が新しい部品、右側が古い部品だ。写真には古いワッシャが1つしか写っていないが、ちゃんと2つある。なお、写真7のうち、ステアリングアームそのものは傷んでいないので新しいものには交換しない。

取り付ける際には、写真8のように車軸を少しジャッキで持ち上げてやるのがコツだ。


写真8 車軸をジャッキアップしているところ

先にステアリングアーム奥側のボルトとナットを仮留めし、ジャッキで車軸を上げてから手前側のステアリングアームの穴の方向を調整してボルトを入れてやれば、写真9のようにすんなり入るはずだ。


写真9 手前側のボルトを入れたところ

ボルトを取り付けて127N・mのトルクで締め付けてやれば交換完了だ。ちなみに、ジャッキにより車軸を上げている状態とジャッキを降ろした状態では、写真10のようにステアリングアームがよじれるように動くのがわかる。



写真10 ステアリングアームの動き(上:車軸上、下:車軸下)

なお、交換後、少し走行してみたのだがギシギシ音は聞こえなかった。ただし、交換以前でも、久しぶりに運転したときの最初の数百メートルしかギシギシ音は聞こえないので、これが原因であったかどうかはわからない。とりあえず経過を観察してみよう。



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