2011年5月26日(木)

E39 ユーザ車検 − コロすけさんより

今回は、E39メンテレポートの超常連、コロすけさんより、ユーザ車検のレポートをいただいたので紹介しよう。


DD様、皆様、大変大変お世話になってます。大きなことができないコロすけで御座います。

 

【はじめに】

2年に1度の大イベントと言えば…車検です。(≧▽≦)

昨年、北のリーサルウェポン BONBY様が車検をユーザーで取っている事実を知り、「私でもできます?」ってお聞きしましたところ、「サポートしますョ」と心強い御言葉を頂きましたので、今回は、ユーザー車検にチャレンジです。

 

【車検予約】

まずは、車検を受けるにあたっては車検の日時を予約する必要があります。心細いので、BONBY様の休日に合わせ予約を…(笑)。

https://www.yoyaku.navi.go.jp/pc/reservationTop.do

ここで、まず新規アカウント登録をしますとIDが発行されますので、発行されたIDでログインして予約を行います。この際に車検証が必要ですので、あらかじめご用意してください。予約は15日前からできる様です。

ログインして、「検査の予約」をクリック!(笑)

受検検査場の選択: コロすけの住所的に管轄は札幌運輸支局
検査種別の選択: 継続検査
検査車種の選択: 乗用車

予約日時選択(1から4ラウンドあります): コロすけは5月2日−2ラウンドを選択。

次に進むと…、個人情報・車両情報を入力し、予約完了です。

予約を行ったら、自動車検査法人様より「検査予約を受付ました」メールが返って来ます。その中には、予約内容が記載されています(予約番号・検査場名・検査日・ラウンド・受付時間・検査種別・車両番号・原動機型式・車体番号)。検査当日に窓口で予約番号を聞かれますので、そのメールを印刷しておきます。(BONBY様より伝授)

以上で、予約は完了です。

 

【車検準備】

(車体編)

車体番号の場所・エンジン型式の打刻位置の場所を確認し、覚えておきます。(エンジン型式の打刻は…分かりづらい。。。)

・灯火類の割れ・球切れの有無の確認・光軸(一応HiをHIDから純正H7に交換)

・ワイパー・ウォッシャー等の確認。

・タイヤの溝は1.6mm以上残っていればOK! 蝦夷では当然冬タイヤで受検です。(≧∀≦*)

・室内・シートベルトの確認。(メーター内に警告が出ていたら…×です。)

・非常信号用具(発煙筒)…期限が切れていますが。。。(爆)

・下回りの点検:ダストブーツの損傷の有無、破れていると×らしいです。

「オイル漏れ(滴はまずいらしいです)入ってるから漏れるんだよね」は、ここでは、謹んでおやめ下さい(爆)。オイルの滲みは…酷くない場合は大丈夫らしいですが。。。(一応洗浄を)

車検の時間を見計らって、下周りの洗浄を行いましょう。直前にコイン洗車で洗浄してベチャベチャだと車検最後の下周りの確認の時嫌われます。北の御大様立会いの元タペットカバーパッキン交換と共に下周りを清掃を実施しました。

(書類編)

@車検証(本紙)
A自動車税納税証明書
B自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責)
C点検整備記録: 事前に準備、又は車検が終わってからやります!でも可(受付の際に確認をされます)

車検証と自賠責は車の中に一緒に入っていると思われますので御確認を! 自動車税納税証明書は忘れる場合が有りますので、お忘れなく(忘れても再発行可能です)。

自賠責は当日〇〇協会って所で継続できますので、当日でも大丈夫です。コロすけは大人の事情(笑)で、先に自賠責の継続をしておきました。

 

【車検当日の準備】

生憎の大雨(笑)。下周りは…洗浄しないで突撃!

陸運事務所に行く前に、予備車検場にて光軸を測定、調整をしてもらいます(笑)。

予備車検場では、車検内容と同じ測定・調整を行ってくれます。車検内容一式測定調整でも5,000円程だと思われます(排ガス・光軸・ブレーキ・サイドブレーキ・スピードメーター・サイドスリップ・下周り)。

ホイールキャップ等を外しておきます(ナットの締まり具合のチェックを行います)。また、座席ベルト及び非常信号用具は、 容易に確認できるようにしておいて下さい。(非常用信号…期限が切れてますが。。。)

 

【車検手続き】

札幌運輸支局に向かいます。

BONBY様の到着を待って陸運支局へ乗り込もうとしましたら……ん?

何処かで見た事の有るE34が…(笑)

やま様登場! 偶然同じ時間に車検の様です。(地獄に仏!)O(≧▽≦)O  やま様は、自賠責の更新のために、そそくさと北海道陸運協会へ行きました。

コロすけとBONBY様は札幌運輸支局へ

陸運支局内で準備する書類

@自動車検査票:無料(窓口で貰えるようです)
A自動車重量税納付書:無料(窓口で貰えるようです)
B継続検査申請書(専用3号様式):30円

綺麗な受付嬢がいる窓口に向かい、「これからユーザー車検を受けるので必要書類全て下さい」と言うと、@〜B迄の書類を売ってくれます。また、その際に検査登録印紙(400円)、 審査証紙(普通車1,400円)・、重量税印紙(40,000円)もあわせて貼り付けてくれます。

それらの書類に必要内容等を記入します、記載要領はユーザー車検用のコーナーがあります。

medama1go様も仰っていましたが、鉛筆書き・ボールペン書き混在の書類がありますので御注意下さい(継続検査申請書)。記入には総走行距離も書きますのでメモを取っておくと宜しいです。

記入が終わったら受付を行います。4番の窓口へ(ユーザー車検・相談)

この際、必要書類をクリップ等で纏めておくと良いと思います。纏める書類は、

・自動車検査票
・継続検査申請書
・自動車重量税納付書
・車検証
・自賠責
・納税証明書
・点検整備記録
・予約確認メール

受付が終ると「〇番に並んで下さい」と言われますので、番号の場所に並びます。コロすけは1番と言われましたので1番に、やま様も1番ですので続いていきます。雨がかなり降っていますので、BONBY様同乗で最後尾に並びます。

車内では「前のやま様を手本にすればOKです」とレクチャーを頂きました。

雨が降っていなければ、並んでいる最中に外観の検査を行う筈ですが…、雨なので建屋内に進入してからです。

建屋直前でBONBY様が降りられ、見学通路での撮影に周ります(笑)。建屋内には、検査レーン脇に見学通路がありますので、そこで車検の状況をみる事ができます。

 

【外観等の検査】

検査官様が来たら書類一式を渡し、「初めてのユーザー車検です」と伝えます。

まず、車から降りてボンネットを開け、車台番号と原動機型式等の確認を行います。

確認が終わりましたら、外観の検査に移ります。ライト等の検査を行うので、運転席に座り検査官様の指示に従って操作します。検査時に検査官様の指示がありますので、聞き漏らさない様に窓を開けておきましょう。

検査官様が前に立ちライト、ハイビーム、ウインカー右・左、ハザード、フォグ、後ろに回り、ライト、ウインカー右・左、ハザード、フォグ、バック、室内を確認し、メーター周りを確認ライト、ハイビーム、ウインカー右・左、ハザード、と確認します。

終了しましたら「ハザード付けて進んで下さい」と言われましたので、ハザード点灯のまま検査レーンに進んで行きます。

ここからが車検も本番です(笑)。

 

【排ガス測定】

検査官様の「前に行って下さい」に反応し過ぎて(行き過ぎ)、いきなりバックを命じられました。あひゃひゃひゃひゃ(≧∀≦*)

車から降り、プローブ(排気ガス採集管)を排気管に差し込む(約50pって…そんなに入りませんけど…)

入らないのでモチャモチャしていると見学通路で撮影をされているBONBY様が「記録! 記録!」って、あら? いつの間にか終ってるし(笑)。

プローブを外してスタンドに戻し、自動車検査票を記録器に挿入し「ガチャコン」って記録します。

検査官様が「前に行ってあのラインに止まって下さい」と親切に教えてくれますので、ゆっくり進み止まります。

 

【ブレーキ検査(前ブレーキ、後ブレーキ、駐車ブレーキ)】

測定の位置は検査官様が丁寧に教えて下さいますので所定の位置へ。

電光表示器をよ〜く見て、その指示に従えば良いのですが、検査官様が付添ってくれて言われる通りに検査を(笑)。

「ブレーキ踏んで…OK」「ブレーキ離して…OK」「サイドブレーキ引いて…OK」「戻していいョ」

ブレーキ検査の場合には、思いっきり良く行った方が宜しいかと思われます。

 

【スピード検査】

所定の位置へ車を進め(勿論検査官様の誘導の元に)、アクセルをゆっくり踏んで徐々にスピードを上げ、車のスピードメーターが40Kmで安定したら2〜3回パッシングする。

唸るスタッドレス!!! なかなか速度が上がらず躊躇する。グイっとアクセルを踏むと速度が上がりました。

 

【ライト検査】

光軸は、先に予備車検場にて調整済みなので気にはしていなかったんですが、BONBY様の「Loをテープで隠しましょう」って…、雨で隠してませんけど…。

検査官様に「隠しますか?」と聞こうと思った瞬間に検査官様は自らの身体でLoを遮り、測定へ。

「右…〇、左…〇」

何から何まで御優しい。。。

「ゆっくり前進し、検査官室横で止まって下さい」「あ!一寸貸して下さい」と自動車検査票を。検査官室横に行くと、「ハイ」と記録した自動車検査票を手渡してくれて、次の下周り検査の位置、終了後の手順をお教え下さいました。

 

【下回り検査】

先程、教えて頂いた通りに所定の位置へ(誘導までしてくれます)。雨で忙しいのか、しばし待機(笑)。ここで見学通路に待機されているBONBY様に…質問を(笑)

「サイドスリップの測定っていつ?」って聞くと「良いんです」と…。良いって、いつやったんでしょうかね(爆)。

何でもサイドスリップ測定後「×」、「あぁ〜BMW…OK!OK!」だったらしいです。

自動車のかじ取り車輪の横すべり量の例外的取扱い車両一覧表なる物がある様です。
http://www.tossnet.or.jp/staticContents/public_html/mtou_saikin/img/20nendo/080604yoko.pdf

検査官様が下周りにいらっしゃいまして検査開始!

下から揺すられ、テストハンマーで叩かれ、ボルトナットの緩みやオイル漏れなどを検査します。検査官様より「ハンドルを左右に切る」「ハンドルを左右に振る」などの指示されるので、その指示に従います。検査が終わると前進し、自動車検査票を記録器に挿入し「ガチャコン」って記録します。

記録が終わると、先程言われた通りに検査官室へ書類を持って行き、確認して頂きます。その後、「事務所の5番窓口に出して下さい」と言われ、検査終了です。事務所の5番窓口に書類を出すと新しい車検証とシールを貰い、完全終了!

 

【おわりに】

これで、また2年乗れる権利を貰えました。O(≧▽≦)O

車検自体、検査が始まってから終了まで15分程ですが、予備車検・下周り洗浄・受付・検査となるとほぼ半日程かかります。

車検は本当に検査のみの車検で、一切予防整備等は含まれていません(あれ?もう終り?です)。ユーザー車検を受けようと思う方がいらっしゃいましたら、各陸運支局に見学コースがあると思われますので、事前に見学しておく事をお勧め致します。

検査内容にて不合格が出た場合でも、すぐに調整・交換のできる場合は当日再検査が受けられます。

また、当日調整・交換のできない場合は「限定車検」と言う物がありまして、2週間以内に調整・交換等を行えば宜しいようです。もちろん、不合格になった部分だけの検査です。

今回の費用

項目 費用
自動車損害賠償責任保険(24ヶ月)   24,950円
光軸調整(予備車検場) 1,680円
自動車審査証紙 1,400円
重量税印紙 40,000円
検査登録印紙 400円
用紙 30円

合計

68,460円

また、当然今回は、予備整備は行っていません。ディーラー等では予備整備も行いますので、車検料金を見て驚きのプライスが出てきます。

なので、これを見て車検を御自分でチャレンジして合格しても、翌日にエンジンが止まったりしても一切責任はもてません(笑)。

今回のユーザー車検におきまして、北のリーサルウェポンのBONBY様の手厚いご指導の元、合格できました事に対し、BONBY様に厚く御礼申し上げます。((ノ(_ _ ノ)

また、御同行して頂いた?やま様にも御礼申し上げます。m(_ _)m で、やま様はと言いますと…、光軸が「×」で予備車検場に行き、再検査の後、合格したのは内緒にしておきます(爆)。だから、コロすけが終了した時に姿が無かったんですね(笑)。

札幌運輸支局は、検査の段階でもユーザー車検の受験者は事前に申し出ていれば、検査場で十分なアシストが受けられますので、レーンに入ったけど手順がわからずに進めない、なんていうことは無いと思って頂いて良いでしょう。

私が一通りのことを受けた感想としては、ユーザー車検の受験者にとても優しい運輸支局だと言えると思います。


非常に詳しいユーザ車検のレポートだ。これから初めてユーザ車検を受けようとする人にとっては、バイブルのようなレポートだろう。

末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただいくコロすけさんに感謝する。



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