2009年11月10日(火)

Eバッテリー液の補充 − 冬支度

11月になってそろそろ寒くなってくる頃なので、車も冬支度の必要がある。DDは京都の南部に住んでいるので、冬支度と言ってもスタッドレスタイヤを装着するわけではなく、バッテリー液を補充するだけだ。

冬は温度が低くなるので、バッテリーの化学反応が悪くなり、バッテリーが劣化しているとエンジンがかからないこともある。

バッテリー液の補充については、このサイトで何度もレポートしているので、取り立てて報告することはないのだが、皆さんの注意喚起のために敢えてレポートしよう。決してネタ切れではない(嘘)。

DD号(E34 95年式 525i)のバッテリーはリアシートの座面の下にある。まずは、写真1のように左右の座面の前側を頑張って上方向に持ち上げると、ロックが外れて座面を外すことができる。


写真1 リアシート座面の外し方

すると、右側の座面下に写真2のようなバッテリーが見える。


写真2 バッテリー

現在、DD号に付いているバッテリーはメンテナンスフリーのタイプではなく、バッテリー液を補充しなければならないタイプだ。このバッテリーは鉛蓄電池なので各セルの起電力は2Vであり、、セルは6個直列に接続されているので全起電力は12Vである(当たり前?)。

各セルには黄色の蓋が付いており、バッテリー液を補充するためには写真3のようにコインを使って蓋を開ける。


写真3 セルの蓋を開けているところ

今回補充するバッテリー液は、写真4のような蒸留水である。自動車用品店で100円もあれば買えるだろう。元気なバッテリーに「バッテリー強化液」を入れるのは、あまりお勧めしない。


写真4 バッテリー液

各セルの液面を確認しながら、写真5のように均等にバッテリー液を補充していく。


写真5 バッテリー液を補充しているところ

なお、各セルの中に入っている液体は希硫酸なので、万一、周囲に飛び散ったときはすみやかにきちんと拭き取ろう。時間が経つと水分だけが蒸発して硫酸の濃度が高くなって危険である。

最後に、セルの蓋を閉めてリアシートの座面を元に戻せば、バッテリー液の補充は完了である。作業は簡単なので、「そういえば、前にバッテリー液を入れたのはいつだっけ?」という人は冬が来る前に確認しておいたほうがいいだろう。



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