2009年4月17日(金)

エアコンヒーターコア周辺からの水漏れ修理 その3 − medama1goさんより

いよいよ完結編だ。本当に完結するのか!?(笑)


前回、室内側のヒーターコンポーネント組み付けまで終わりましたので、今度はエンジンルーム側の配管です。

ヒーターバルブ周りは、面倒なので、ヒーターバルブごと外します。

そして裏返した途端、衝撃の事実が判明!

ヒーターポンプが真っ青です(笑)。

いや、笑っている場合ではないのですが、ここまで見事だと、もう笑うしかありません。

とりあえずばらしてみると、中のケースは今にも分断しそう。

フィンの軸部にはクラックも。

さらに衝撃なのはこちら。磁石がさびだらけ。しかも割れています。

どうやら、前オーナーの管理の甘かったクーラントで磁石が錆び、錆びたことから割れを誘発、割れて直径の広がったサビサビ磁石が回転しながらケースを削って穴が開いた。ということのようです。

クーラント管理も結構大切ですね。サボるとこんなところやヘッドガスケットなどにも影響が出るみたいですし。

そこで、仕方がないので、フィンと磁石はエポキシ接着剤で補修。

ケース側もエポキシ接着剤にガラス繊維を混ぜ込んでFRPもどきにして補修。12Vをつないでテストしてみると、回らない。orz どうも電気的にも完全にお亡くなりになってしまったようです。

ならば、使わないまでのこと。こんなものはとっととあきらめて、本題へと戻ることにします。

クーラントリザーバーの取り付けネジと配線カバー左側のナットを外し、リザーバーをずらします。

そうしてヒーターホースを元通りに配管。

元通りと違うのはここ。

ヒーターポンプがないので、ヒーターポンプに繋がるホースは、直接ヒーターバルブへつなげます。

そして、減った分の水を補給。

これは「medama1go特製補水専用補助瓶」で、ペットボトルのような容器を半分に切っただけに見えますが、「水」と書いてあるところがポイントです(爆)。なお、この補助瓶は他に「制動油専用」があり、こちらとの混用は出来ません。

水を補給しながら、エア抜き。これはヒーターホースのネジを緩めているところ。

クーラントが出てきているのが分かりますか? 当然、エンジン側のエア抜きネジからもエア抜きをします。

泡が出なくなったたところでエンジン始動。ヒーターを全開にして、水温計が適温を示すまでアイドリングします。

 

再びエア抜きネジを緩めてエア抜きをして、減った分の水を補給。車内の配管から水漏れ等ないことを確認します。

確認できたらエンジンを止め、内装の復旧。ヒーターカバーをつけ、元通りにクリップとネジで留めていきます。

この時、カバー下側の金具の向きと取り付け方が分からなくなるので、外す時に、きちんと記録しておいてください。

センターコンソールを戻す時は、オーディオ枠の上部に、エアコン吹き出し口下部のステーがはまるようになっていますので、きちんとあわせて組みつけてください。

コンソールを戻す前に、後部座席用のダクトをつけるのを忘れないでください。私は忘れたので、またコンソールを外す羽目になりました。

こういう形ですね。

コンソールの下にダクトが来ます。後はコンソール後部を戻して完成です。

今回ばらしたついでにマイクロフィルターを交換。

前回交換からおよそ1年ですが、さすがに汚いです。

こちらは後部座席用ダクトの根元、ヒーターカバーについているアクチュエーター。

これも曲者で、先端の部品がこの向きにないと、ヒーターカバーから脱着出来ません。

で、この時、ヒーターカバー内部のフラップは「閉」になっています。つまり、この状態で取り付けたら、エアコンの操作パネルの温度調節は暖房側いっぱいになっていることを確認しておいてください。

これが冷房側になった状態で組んでしまうと、冷房で冷気が止まり、暖房で冷気が噴出すという、摩訶不思議な現象が起こってしまいます。しかも、このアクチュエーターも組みなおしたりするには、コンソールをばらさないといけなかったりするので、非常に面倒です。

今回購入した部品は

Oリング
Gasket ring   64 11 1 374 238 x2
Gasket ring   64 11 8 379 131 x2
Gasket ring   64 11 8 377 824 x2

合計で1260円でした。なお、64 11 8 377 824は1個しか使いませんので、1個は余分でした。

私が補修したゴムのグロメットは

Covering left   64 11 1 384 463
Covering right   64 11 1 384 464

で、それぞれ3〜400円程度だと思います。

この作業をされる方は、ついでなのでシガーライターの電球も交換されると良いでしょう。電球だけの場合は、

Bulb   63 21 7 167 000

ソケット付属の電球の場合は

Bulb socket with bulb   63 31 1 382 547

になります。フロントとリヤで違ったのかな?

以上、なんだかんだで1週間ほどかかりましたが、水漏れはとりあえず直り、以前から問題だった吹き出し口の温度調節不具合も同時に解決できました。これでまたしばらくは安心して乗れそうです。

ただ、今回はヒーターポンプが故障したままなのが心残り。冬までには何とかしたいですね。


なんとかうまく直ったようだが、ヒーターポンプは・・・? なくてもいいんだろうか?(笑)

末尾ではあるが、いつも詳しくて有用なレポートをいただいくmedama1goさんに感謝する。



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