2008年10月18日(土)

フロントアームブッシュのピロボール化 − あるぴな小僧さんより

今回は、あるぴなさんより面白いレポートをいただいたので紹介しよう。興味ある人も多いのではないだろうか。


【はじめに】

以前にリアブレーキの強化をレポートしたときフロントのアーム類のガタが目立つようになったとお伝えした。特にアッパーアーム(スラストロッド)のブッシュはブレーキ時にカックン現象が出ていた。

ノーマルのブッシュでは不安があったので競技用の強化品を入れていた。BMP製のウレタンブッシュである。競技用なのでかなり丈夫だと思ったが期待はずれであった。

ブッシュの交換のみを考えたがいっそのことアームごと交換することにした。ロアアームに関しては一度も変えてなかった。

アームの交換に合わせて更にブッシュの強化を図ることにし、色々検索した結果、パワーステーションにピロブッシュなるものが出ていた。

問い合わせをして内容を確認、少し高額ではあるが今後を考えて購入することにした。うたい文句はブレーキを強化した車には最適らしい。

 

【購入したアームにピロブッシュをセット】

購入したピロブッシュである。青色で綺麗である。

ロアアームとアッパーアームは、どちらもMEYLE製でドイツ本国メーカーOEM(純正品質)である。

まず、ロアアームのノーマルのブッシュをプレスで抜き取る(ちなみにプレスは会社の50tプレスなので楽勝である)。

外れたブッシュ。

続けてピロブッシュを挿入する。

ノーマルとピロブッシュ。

左右両方を作業して完了。

次にアッパーアームのノーマルのブッシュをプレスで抜き取る。


プラスチックの部品を取り外す。

外れたブッシュ。

続けてピロブッシュを挿入する。

ノーマルとピロブッシュ。

左右両方を作業して完了。

これでロアアームとアッパーアームの準備が出来た。

 

【旧アームの取り外し】

現在のアッパーアーム(強化ブッシュ入り)である。


赤いのが強化ブッシュである。

ボールジョイントのナットを外す。

ブッシュ側のボルトを緩める。

ボールジョイントをタイロッドエンドセパレーターで外す。

次にロアアームを外す。

ロアアームのボールジョイントナットはストラットハウジングとステアリングアームの間にあるのでステアリングアームを外す。この取付ボルトはかなりのトルクで締まっているのでインパクトレンチを使った。

ボールジョイントナットを外す。

タイロッドエンドセパレーターで外す。

ブッシュ側のボルトを外す。

外したアームたち。

ロアアームのボールジョイントは指で軽く動くくらいの状態だった。

 

【新アームを車体にセット】

ロアアームの取り付け。

アッパーアームの取り付け。

ステアリングアームの取り付け。

ピロブッシュ側ボルトの締め付け。

取り付け終了。

外したアッパーアームの強化ブッシュである。中央の穴が長く歪んでいるのが確認できる。

今まで使ったブッシュである。


緑のプラスチックがあるものが純正同等品、白いプラスチックのが安物。

純正同等に比べて安物はゴム部がスカスカでいかにも弱そうである。ここは純正同等品を使いましょう。

ピロブッシュに変えて、すばらしい全くガタが無くハンドリングがダイレクトになった。ブレーキをかけてもびくともしない。

この2箇所をピロブッシュに変えてもクロスメンバーにブッシュがあるのでそこで振動やショックは吸収される。でも、多少路面の凹凸がハンドルに伝わってくる。

ブッシュが無くなったことでボールジョイントの負担が増えると思われるがしばらく乗って見ないとわからない。

足回りを新調したので、アライメントを測定することにした。それは後日。

ちなみに今まで、ホイールのインチアップやスペーサー取り付けなど色々したが一度も測定していない(笑)。


ピロブッシュは興味あるところだが、耐久性はどうだろう。今後のレポートにも期待したいところだ。

末尾ではあるが、いつも面白いレポートをいただいく あるぴな小僧さんに感謝する。



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