2007年3月3日(土)

パーツナンバー、価格の調べ方 − インターネットは便利!

生産終了から10年以上経つE34を維持するためにはメンテナンスが不可欠であることは言うまでもないだろう。さらに、古い車のメンテナンスには何かとお金がかかってしまうことも否めない。

しかし、DDの周りにいる関西E34乗りの皆さまを見ると、お金持ちの方も少しいらっしゃるが、大部分はDDと同じような庶民であり、E34のメンテナンスばかりにお金をかけるわけにはいかないのが現状であろう。

また、最近の新しい車はブラックボックス化したコンピュータ制御の部分が増えてきているため、なかなかDIYで車をメンテナンスするのが難しいが、E34ぐらい古い車になると何とかDIYでメンテナンスできる部分も多し、それを楽しみにする人も多いと思う。

DIYで車をメンテナンスしようとすると、どうしても車の部品を手に入れたくなる。BMWの部品はディーラーに行って注文すれば2〜3日程度で届くので非常に便利だが、部品によっては少し高額になる場合もある。

ディーラーの他に部品を手に入れる方法として、個人輸入による方法もある。部品を安く手に入れられる反面、個人輸入のリスクも伴う。

他にも、自動車部品商やYahooオークション等で部品を入手する方法もあるが、うまく希望の部品があるかどうかが問題だ。

このように、BMWの部品を手に入れる方法には何種類かあり、それぞれ長所と短所がある。しかし、どの方法を選択するにしても、基本となるのはその部品のパーツナンバーであろう。また、入手方法を選択する際には、日本のディーラー価格が基準となる。

そこで、インターネットを使ってパーツナンバーを調べたり、ディーラー価格を調べる方法を紹介しよう。(2007/3/3 現在)

 

【パーツナンバーの調べ方】

BMWのパーツナンバーは、RealOEM.com のサイトで調べることができる。ここでは、E34のスラストアーム(アッパーアーム、プッシュロッドともいう)を例に挙げて、その調べ方を紹介しよう。

RealOEM.com にアクセスすると図1のようなページが表示される。


図1

ここで、何も入力せずに「Click here」の部分をクリックすると、図2のようなページが表示される。


図2

ここで、「Serial Number:」の入力欄に、自車のVINコードの下位7桁(アルファベット2文字+数字5桁)を入力し、「Search」ボタンを押す。すると、図3のようなページが表示される。


図3

VINコードが間違っていなければ、図3のように車の情報が表示されるだろう。

ここで「Browse Parts」ボタンを押すと、図4のようなページが表示される。


図4

このページは、部品の大分類を示している。スラストアームを探すために、リスト中の「31 FRONT AXLE」を選択すると、図5のページが表示される。


図5

さらに、右側に表示される小分類の「31 05 FRONT AXLE SUPPORT」を選択すると、図6のページが表示される。


図6

図6の一番下の図にスラストアームがあるので、この図をクリックすると図7のページが表示される。


図7

図7は便宜上、ウィンドウを少し縦に伸ばしている。

スラストアームは図7の[7]の部品なので、下の部品リストの

[07  ROD WITHOUT RUBBER MOUNTING LEFT]  (左用)
[07  ROD WITHOUT RUBBER MOUNTING RIGHT](右用)

が該当する。左用のパーツナンバーは、リスト右側に記載されている「31121141097」である。その横には金額が記載されているが、このサイトではまだ販売を開始していないので、あまり意味がない。

このようにして、パーツナンバーを調べることができる。

 

【ディーラー価格の調べ方】

ディーラー価格を調べるにはディーラーに聞くのが一番確実なのだが、インターネットでもある程度の目安を調べることができる。

まずは、BMWおたっきーず! のページにアクセスし、左側のフレームから「○部品検索」をクリックする。そして、右側のフレームの「純正部品番号」入力欄にパーツナンバーを入力して、「純正部品優先で検索」ボタンを押すと、図8のように価格が表示される。


図8

ただし、ここで表示される価格は2003年1月のものであり、これ以降、現在までに少なくとも1回の価格改定があったため、正確な価格ではないことに注意されたい。それに、消費税も加算されていない。まぁ、おおよその価格はわかるだろう。

ちなみに、図7は左側のスラストアームの価格を調べたものだが、25,000円+消費税=26,250円であることがわかる。

 

【個人輸入価格の調べ方】

最後に、個人輸入する場合の価格の調べ方を紹介しよう。

個人輸入の場合には、どのお店から購入するのかによって価格が異なるが、一つの例としてアメリカのペリカンパーツの価格を調べてみよう。

ペリカンパーツにアクセスすると、図9のような画面が表示される。


図9

ここで、BMWをクリックすると、図10のような画面が表示される。


図10

図10の赤矢印の入力欄にパーツナンバーを入力して、右の「go」のボタンを押せば部品を検索できる。図11に検索した結果を示す。


図11

少し横長の画面で見にくいが、図11のように2つのスラストアームが見つかった。赤矢印のように価格は少し異なるようだ。価格の右横にある「more info」のボタンを押すと、図12のような画面が表示される。


図12 

どうやら、2つの部品の違いは製造メーカーの違いのようだ。上の方は「Lemfoerder」、下の方は「Meyle」である。どちらもBMW純正部品ではない。ここで、赤矢印の[Photo]をクリックすると図13のような写真を見ることができる。


図13

もし、下側の「Meyle」のものだと、$72.50で購入できるようだ。1$=120円とすると、8,700円で手にはいることになる。ディーラー価格の約3分の1の価格である。

このように個人輸入は非常に安く購入できる可能性があるのだが、

という欠点もあるので、よく考えて利用するようにしたい。

DDの場合には、おおよそディーラー価格の合計金額で3〜4万円を超えるようなら個人輸入を使うようにしている。

 

上記の情報は2007年3月3日現在のものである。



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