2007年1月8日(月)

エンジンマウント・ミッションマウントの交換(エンジンオイルも) − take-Mさんにて

先日、O2センサを個人輸入した際に、エンジンマウントが安かったので、つい購入してしまっていた。その後、「エンジンマウントを交換しないとな〜。でも、ついでにミッションマウントも交換しないとな〜。どうしようかな〜」とか思っているうちに寒い冬が来てしまった。

ALEXさんの交換レポートを読むと交換作業は簡単そうに書いているが、実際には車をウマにかけてからエンジンやATを持ち上げて交換しなければならず、さらに「いろんな13mmのレンチが必要」とか書いてあるので、いつものように伝家の宝刀「takeさ〜ん、お願いしま〜す」攻撃だ(←「自分でやれよ!」っていうツッコミはなしの方向で・・・、笑)。

そんなわけで、take-Mさんにミッションマウントも用意してもらい、エンジンマウントとミッションマウントの交換をお願いした。写真1にtake-Mさんに入庫したDD号を示す。


写真1 take-Mさんに入庫したDD号

ちなみに、写真1に写っている方は、最近take-Mさんに入ってきたメカニックの方だ。ホンダのディーラーに長くいらっしゃったようで、車のことにかなり詳しい。

それはさておき・・・。まずは、左右2つのエンジンマウントの交換だ。エンジンマウントは図1のように取り付けられているので、ジャッキアップする前にエンジンルームから上部のナットを外しておく。


図1 エンジンマウント

写真2にエンジンルームから見た右側のエンジンマウントを示す。


写真2 右側のエンジンマウント

左側のエンジンマウントはエアクリーナボックスが邪魔をして作業しにくいので、事前にエアクリーナボックスを外しておく。写真3にエアクリーナボックスを外して左側のエンジンマウントを見たところを示す。


写真3 左側のエンジンマウント

両方のエンジンマウントの上部のナットを外した後は、写真4のファンシュラウドを外しておく。これは、エンジンを下から持ち上げたときにファンがファンシュラウドに当たって破損するのを防ぐためだ。もちろん、M50エンジンの場合、ファンシュラウドを外すときにはファンも外さないといけない。


写真4 ファンシュラウド

次に、2柱リフトで車を持ち上げて、下からエンジンマウントの下のナットを外す。このナットはロックナットになっている。

写真5に下から見た右側のエンジンマウントを、写真6に左側のエンジンマウントを示す。


写真5 下から見た右側のエンジンマウント


写真6 下から見た左側のエンジンマウント

エンジンマウントを交換するときには、写真7のようにして少しだけエンジンを持ち上げるようにする。


写真7 エンジンを持ち上げているところ

写真7に目線付きで写っているのがtakeさんである。これでtakeさんも犯罪者集団の仲間入り!(笑)

さて、DDが個人輸入で購入したエンジンマウントは、写真8のようなものである。もちろん(?)、BMW純正のものではない。


写真8 個人輸入で購入したエンジンマウント(2個必要)

また、新しいエンジンマウントと古いエンジンマウントの比較を写真9に示す。


写真9 新しいエンジンマウント(左)と古いエンジンマウント(右)

古いエンジンマウントは1cm近く縮んでいる。これって、どれぐらい縮んだら交換すべきなのだろうか?

さて、エンジンマウントの交換が終わると、次はミッションマウントの交換だ。ミッションマウントは、図2のように固定されている。


図2 ミッションマウント

図2の左側(車両では前側)のマウントは2つ必要だ。

交換前の後側のミッションマウントを写真10に示す。


写真10 後側のミッションマウント

まずは、後側のミッションマウントを交換する。写真11にミッションマウントを外しているところを示す。


写真11 ミッションマウントを外しているところ

写真11に目線付きで写っているのが新しいメカニックの方である。この方も犯罪者集団の仲間入り!(笑)

写真12に新しいミッションマウントと古いミッションマウントの比較を示す。


写真12 新しいミッションマウント(左)と古いミッションマウント(右)

写真ではわかりにくいが、やはり古いミッションマウントはつぶれている。

後側のミッションマウントを交換したら、次は前側の2つのミッションマウントの交換だ。写真13、14に交換前の前側のミッションマウントを示す。


写真13 交換前の前側のミッションマウント(1)


写真14 交換前の前側のミッションマウント(2)

前側のミッションマウントは図2のように下側がブラケットで固定されているので、ブラケットごと外す。写真15に前側のミッションマウントを外したところを示す。


写真15 前側のミッションマウントを外したところ

もちろん、ミッションマウントを外す前には、ジャッキで少しミッションを支えておく必要がある。

写真16に、外した古いミッションマウントと新しいミッションマウントの比較を示す。


写真16 古いミッションマウント(左)と新しいミッションマウント(右)

これはあまり変わらないような気がするなぁ・・・?

前側のミッションマウントを取り付けるときは、まずミッションマウントを上下のナットで固定した後、上下位置を調整しブラケットの左右のナットで固定するらしい。

このようにして、見ている間にエンジンマウントとミッションマウントが交換されていった。さすがはプロだ!! 写真17に古いマウント類を示す。長い間、重いものを支えていてお疲れさまでした・・・。


写真17 交換したマウント類

なお、今回の交換にかかった費用は以下の通りである。

摘要  単価   数量   小計 
エンジンマウント(1181 1138 879) $15.25 2 $30.5*
エンジンマウント交換工賃 5,600 1 5,600
後側ミッションマウント(2470 1139 601)  3,528 1 3,528
前側ミッションマウント(2470 1138 435) 1,344 2 2,688
ミッションマウント交換工賃 4,000 1 4,000
合 計 (* $1=120円で計算)

19,476

さて、交換後のインプレッションだが、実際のところDDには運転してても効果がよくわからなかった。今回は、マウント類の交換と同時にエンジンオイルも交換したため、エンジンが静かにスムーズに回るようになったのは確かだが、それがマウント交換の効果なのか、エンジンオイル交換の効果なのかがわからなかった(苦笑)。

エンジンオイルを交換していなかったら、その効果は体感できたのかもしれない。でも、いずれ交換しないといけないものだから・・・・。

末尾ではあるが、部品持ち込みでもいつも嫌な顔一つせずに快く確実に作業していただけるtake-Mさんに感謝する。おまけにDDが写真を撮るので、作業の邪魔ばっかりしているし・・・。でも、車の下を見ながら「ATオイル漏れてるような・・・」というような独り言はやめてほしい(笑)。

現在の走行距離: 118,304km



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