2006年12月15日(金)

割れやすいプラスチック部品 − 予備を買っておこう

E34はその生産を中止してから既に10年以上経っている。そのため、特にプラスチック部品は長年の温度、湿度、紫外線等の影響により脆化が進んでいる。

今回は小さな部品だが、壊れやすいものやなくしやすいものを中心にレポートしよう。車をDIYでメンテする人は予備部品をいくつか買っておくといいだろう。以下で紹介する部品はすべてディーラーで手に入れることができる。


まずは、ドアの内張り関係から見ていこう。写真1はドアの内張、図1はその分解図である。


写真1 ドアの内張り


図1 ドア内張りの分解図

赤矢印部分の[13]の部品は、ドアの内張の中心をドアに固定する部品である。これは、ドアの内張りに取り付けると共に、写真2の1に押し込んで固定するものだ。


写真2 ドアの内張の中心を固定する部品の取り付け位置

その部品を写真3に示す。


写真3 ドアの内張りの中心を固定する部品

ドアの内張りを外すときには、ネジ類や周囲のクリップを外した後で、内張りを上に持ち上げるようにして外すのだが、間違って手前に引いて外そうとするとこの部品が割れてしまう。また、内張りを上に持ち上げて外しても、脆化していると欠けてしまうこともある。

部品番号 51 41 1 944 663  クリップ(ドア内張り固定用)  @105円

一方、ドアの内張りには、写真4に示す位置に白いクリップが付いている。図1の[2]の部品だ。


写真4 クリップの位置

これらは、ドアの内張りを取り付けるときに、きちんとクリップの先を穴に合わせてから押し込まないと簡単に割れてしまう。写真5にこのクリップを示す。


写真5 ドア内張を固定するクリップ

部品番号 51 41 8 161 527  クリップ  @21円


さて、次は前席の足下にあるキックパネル固定用のクリップだ。これは、図2の[20]の部品である。


図2 キックパネル固定用のクリップ

写真6に助手席側のキックパネル固定用のクリップの位置を示す。


写真6 キックパネル固定用クリップの位置

運転席も同じように付いているが、左ハンドル車の場合には運転席側のキックパネルにフットレストも付いているので多少大きくなっている。そのため、固定用のクリップも4つある。

写真7にこのクリップを示す。


写真7 キックパネル固定用クリップ

部品番号 51 43 8 124 224 プッシュボタン(キックパネル固定用)  @105円


先日、アルタァさんがセキュリティシステムを取り付けるというのでお手伝いしていた。そのとき、配線をリア側からフロント側に通すために、エントランスカバーレールを外したのだが、このレールを固定するクリップも割れやすい。クリップの位置を写真8に、その分解図を図3に示す。


写真8 エントランスカバーレールを固定するクリップの位置


図3 エントランスカバーレール部分の分解図

また、このクリップを写真9に示す。


写真9 エントランスカバーレールを固定するクリップ

部品番号 51 47 8 234 047 クリップ(エントランスカバーレール)  @42円


そう言えば、割れてしまうわけではないが、何故かすぐになくしてしまう部品もある。例えば、フロアマットを固定するロックピンなんかは、気が付くと何故か足りなくなっている(笑)。図4の[1]のピンである。


図4 フロアマットのロックピン

フロアマット固定用のピンは、様々な色がある。写真10に示すのは、灰色のものだ。


写真10 灰色のフロアマットのロックピン

部品番号 82 11 9 410 191 フロアマットロック(LOCK 25 ANTHRAZIT)  @168円


DD号は、ヘッドライトの後ろにあるカバーを固定するピンも何故かどこかに消えてしまうことが多い(苦笑)。固定ピンの位置を写真11に、その周辺の分解図を図5に示す。


写真11 ヘッドライトカバー固定ピンの位置


図5 ヘッドライト周辺の分解図

また、写真12にヘッドライトカバーの固定ピンを示す。


写真12 ヘッドライトカバーの固定ピン

部品番号 51 49 1 946 195 プッシュボタン(ヘッドライトカバー用)  @42円


ここではDDがすぐに思いついたものとしていくつかの壊れやすい(なくしやすい)部品を挙げた。もし、ディーラーで何かの部品を注文することがあれば、ついでにこれらの部品を購入しておくといいだろう。

この他にも、「こんな部品を買っておくといいよ」というものがあれば、お教え願いたい。



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