2005年4月21日(木)

MTシフトレバーの交換 − siegrさんより

またまた、ALPINA B10にお乗りのsiegrさんより「シフト」ネタをいただいたので紹介しよう。今回は、シフトレバーの交換だ。


皆さん、こんにちは。siegrです。DDさんのサイトでは何度かお世話になっています、今回はMTシフトレバーの交換をリポートさせていただきます。

はじめに

私のE34のMTはゲトラグ260ですが、このシフトストロークが長いのです。まるでトラックのようなストロークでギアを変えるのは、他の操作系が良いだけにやや残念なところです。いろんな情報やETKでの部品番号をチェックをすると、E36M3Bのシフトレバーが使えそうな感じですが、確信はありませんでした。「ええ〜い ままよ」の見切り発車です(^_^;)

画像の左端の部品がブツです。プラスチックのブッシュ(レバーの隣の白いリング状の部品)もセットで7千円ほどで購入しました。

まずはシフトレバーの周辺を剥いていきます。樹脂が脆くなっている部分もありますので そ〜っと・・・優しく(^^)

このラバーブーツを脱がせるとシフトレバーは裸になります。白いブッシュが見えます。ここまでできたらジャッキアップしてウマをかけてフロア下にもぐります。

シフトレバーの玉の部分とその下のリンク部分が見えます。シフトロッドは一方から突っ込んで先端をクリップで止めてありますので、クリップの開いている部分を広げながら押し出してやれば簡単に外れます。(画像ではわかりにくいかも知れませんが実物を見てください^^)

クリップを外したら、ドライバーなどでこじってシフトロッドを外します。このとき樹脂のワッシャーが入っていますので無くさないように気を付けてください。

シフトロッドが外れたらレバーはブラブラのフリーになります。ついでに点検したフレックスジョイントには・・・ヒビが入ってますね〜(^_^;)  今日は見なかったことにしてください。

車内に戻ってプラスチックブッシュを外します。ブッシュの切れ目にドライバーの先を当てて右回りに90度くらい回します。ドライバーのグリップを手のひらで叩いてグリっと回すとハマっている溝から爪が外れます。爪は左右2箇所ありますが、一気には外れないかも知れません。弾性があるのでひとつずつゆっくり外せば良いかと思います。

爪が外れたら、そのままレバーを引き抜けばブッシュも付いて外れてきます。

ブッシュの裏には4箇所の切り込みがあって、そこにレバーのエンド部の四隅を通すとブッシュがレバーから外れます。

新しいブッシュは少し形状が違いますが、やはり新品だけあってピッタリとフィットします。グリスを薄く塗ってE36用のレバーに組み付けます。

新旧のレバーの比較です。玉の先の寸法も違いますが、全体的にもE36用のレバーのほうが短いのがわかります。

ブッシュを新しいレバーにセットしたらクルマに戻します。溝と爪を確認してドライバーの先を当てて手のひらで トン!と叩くと ビチッ!っと音がしてハマります。

下にもぐってシフトロッドを元通りに組み付けます。樹脂のワッシャーはたぶん滑性とギャップ詰めのためのものですから元通りに入るはずですが、クリップを入れにくいかも知れません。プライヤーなどを使ってきっちりハメてください。曲げたりしないように注意が必要です。

ラバーブーツを戻します。シリコーンスプレーなどを吹いておくと簡単に元通りにハマります。

あとは外したものを復旧すれば完成です。

 

まとめ

意外に簡単な作業でしたが、ウマだけは絶対に必要な道具です。命にかかわる道具ですから、ジャッキやブロックなどで代用しないでください。

シフトストロークは40%ほど短くなりました。ブッシュが新品になったことでカッチリとした感覚が嬉しくなります。

レバー比が変わったので操作の力は必要になりますが、メリットに比して微々たるものです。さすがに純正部品はよく開発されています。

例によって作業は自己責任でお願いします。では(^-^)ノ~~


いかがだろうか? DD号はATなのでシフトレバーを交換するわけにはいかないが、MTに乗っている方には有用な情報だろう。

末尾ではあるが、今回も貴重なレポートをお送りいただいたsiegrさんに感謝する。



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