2005年1月6日(木)

エンジンタペットカバー(ヘッドカバー)の塗装 − ミッチョさんより

またまた、ミッチョさんよりDIYレポートが届いた。今回は、エンジンタペットカバー(ヘッドカバー)の塗装である。早速、紹介しよう。


エンジンタペットカバーの塗装

プラグの点検をしてみると、少量だがプラグホールにオイルが溜まっていた。この時点でガスケット交換を決定。「M Power」とラインの部分のクリアも変色しているし、ボルト周りから剥げてきている塗装が気になっていたので、どうせカバーを外すならオリジナル塗装を剥がして塗りなおそうと考えた。

知り合いのE34乗りには、赤・青・黄色・白にMラインなど、プロの手によって美しく塗られた方々がいる。さて、自分は何色に塗ってやろうかと考えたが、耐熱塗料を使用する都合、色はおのずと限られてくる。比較的手に入れやすいのは、黒・赤・銀くらいだ。ボディカラーも赤(カリプソレッド)なので、赤にすることとした。

しかし、赤の方は既にいるしプロの塗装にかなうはずも無い・・・・と、塗装方法を検索していたところ、「結晶(縮み)塗装」というのを知った。いろいろなところで目にする、表面が少しざらざらして結晶のようにきらきらしているあれだ。オリジナルのカバーも黒の結晶塗装だ。これなら少々のムラも気にならないし、後の磨きも必要なさそうだ。

結晶塗装について調べると、本当は高温で焼き付けていく塗装方法のようだ。DIYでできないものかとインターネットで検索すると、アメリカ製のスプレー缶を見つけた。しかし、近所のホームセンターやカーショップ、バイクショップを回っても見つけることができない。そこで、ネットオークションでオーダーして手に入れた(写真1)。


写真1 結晶耐熱塗料

カバーの脱着とガスケット交換についてはDDさんとBJさんのレポートがあるので、塗装の部分のみレポートする。

1.タペットカバーの取り外し

早速、タペットカバーの取り外しだ。以前に乗っていたV8の530のガスケット交換に挑戦したときは、外す部品が多く、あまりの大変さに白旗を揚げてしまった。ストレートシックスのタペットカバー外しは簡単だ。走行45,000kmのカムは磨耗もなく、きれいな状態であった(写真2)。


写真2 カバーを外したところ

2.オリジナル塗装の剥離

ホームセンターで購入した剥離剤を塗ってみた。「5分から10分で塗装が柔らかくなり浮いてくる」とボトルに書いてあるのだが、一向に剥がれてくる気配が無い。スクレーパーで擦ってみても、時間だけが空しく過ぎていく。このペースでは1日できれいにできないぞ。こりゃダメだ。

そこで、カーショップでホルツの自動車塗装用剥離剤を購入してきた。「5秒から10秒で剥離してくる」と書いてある。先程の説明書きとはえらく違うが本当か? 

塗ってみると・・・・・説明書きは嘘ではなかった。見る見るうちに塗装が剥がれていく。初めからこれを使うべきであった。無駄に使った時間を返して欲しいくらいである。

1回では剥がしきれなかった部分もあったので、2・3回繰り返すと、ほぼきれいに剥離できた。剥離作業が終わったタペットカバーを写真3に示す。その後、水洗いをして、乾燥させる。ここで1日目が終わった。


写真3 塗装を剥離したカバー

3.マスキング

プラグホールとオイルフィラーキャップ穴、その他、塗装したくないところをマスキングする。マスキング後の写真4に示す。


写真4 マスキング後

4.塗装

スプレー塗料はアメリカ製なので、説明書は当然英語である。出品者が日本語の説明書を付けてくださった。それによると、アメリカ製のエアゾール製品は有害ガスを使わないので、日本のスプレーほど出がよくないらしい。冬は温めて使うように書いてあった。なるほどと思いながら、しばし温めてから1回目の塗装を行った。

塗装直後は普通のスプレー式塗料と変わらない感じである(写真5)。


写真5 塗装直後

乾くにしたがって、表面が縮み始め、結晶塗装風になってきた。その後、乾いてきたところで、2日間をかけて3回、合計4回の塗装を行った。

5.ロゴ部分の塗装を削る

塗装が乾くと、全体がきらきらと光るようないい感じになってきた。しかし、冬のせいか、室内乾燥させているのにもかかわらず乾燥に時間のかかるものだ。24時間以上過ぎているのに、まだ一部、完全に乾いていないところがあった。

このままでもいいのだが、「M Power」の文字とラインの塗装を剥がして、オリジナルと同様の仕上げにしたかった。初めはサンドペーパーで擦ってみるのだが、塗装が柔らかいせいか、ペーパーの目が詰まってうまく削れない。完全に硬化するのを待つか・・・・。待ちきれなくなった私は、試しにスクレーパーで削ってみると、簡単にそぎ取ることができた。思ったより楽チンである。
アルミの地肌がきれいに出たところで、ペーパがけを行って表面を整えた。

6.耐熱クリア塗装をする

アルミの地肌はそのままだと腐食してくるので、バイク用の耐熱クリア塗料を全体にスプレーして仕上げた。仕上げ後の様子を写真6に示す。


写真6 耐熱クリア塗装後

7.マスキングを剥がしてエンジンに装着する

塗料がガスケットのあわせ面にも付着していたので、シンナーでふき取り、オイルストーンで表面を整え、新品のガスケットとともにエンジンにセットした。写真7が塗装前で写真8が塗装後である。うーん満足!! 5馬力はアップした感じだ。


写真7 オリジナル状態


写真8 完成後

素人塗装であるので、すぐ剥がれてくる心配はあるが、剥がれたらまた塗りなおそう。今度はもっとうまく塗装できるような気がする。


ヘッドカバーを塗装すると随分印象が変わるのがわかるだろう。意外と手軽にできるようだし、ヘッドカバーガスケットの交換に合わせて実施してみるのもいいだろう。

末尾ではあるが、いつも有用な情報をいただくミッチョさんに感謝する。



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