2004年10月27日(水)

自分でエンジンオイル交換 − BJさんより

皆さんはエンジンオイルを自分で交換しているだろうか? DDも若かりし頃は自分で交換していたのだが、最近は車屋さんに任せっきりである。すくなくとも、E34は自分でエンジンオイルを交換したことがない(苦笑)。

今回、BJさんよりオイル交換のレポートをいただいたので紹介しよう。


さてさて前回に続きましてまたまたくだらないメンテネタを・・・・題して

「今更ながらに・・第2弾」

オイル交換はまさにDIY派とディーラー及びショップ派、そしてGSにてとさまざまな方法で換えられていることと思います。そして交換周期も・・・・

私があえて昔からDIYでしているかと言いますと、とても苦い経験からの結果で今日に至っています。

BMW暦はかれこれ18年程ですが、E24−M6、E34−535ベース、E36−2.5Mパケ、E39−2.8TR、そして何故かまた懲りもせずE34(苦笑)と乗っていますが、その中でもM6は完全に今の青ウルトラマンのように趣味の域にいた車でした。

そしてある時GSの若い子が「うわ〜M6ですかぁ。。エンジン見せて貰ってもいいですかぁ?」の言葉からとても嬉しそうに弄くり倒されたエンジンルーム内をのぞいて・・「オイル交換させてください!安くしますのでお願いします!」と。。(ね、値段に負けた訳では・・・・)

きっと車の好きそうな子だった事ととても非常に好感のもてる少年だった事もあり、何気にその場でオイル交換をすることとなったのです。(シ○ルHELIX)だったと記憶します。

そして、、これは私が信じ過ぎたと言うか、何と言うか。。。。

ご存知の通りBMWは古くからオイルパンはアルミで出来ていて、もちろんドレンコックの締め込みなどにはとても神経を使いギリギリまで手締めが鉄則であるにもかかわらず「そんな事きっと知っているであろう!」の高くくりがまさに裏目に出てしまったのが原因です。

その子は手馴れた手つきでオイルを抜くと2〜3山ドレンボルトを手で入れ込み、そのまま工具を使いクルクルと締め始めたのです。結果、山は見事に曲げられてドレンボルトは締められ、翌日には駐車場には大きなオイルの染みが。。(びぇ〜ん!)

このようなことをM6、E34−535ベース(こちらは行きつけではないディーラー)で、、と二度経験してからは自分ですることが日課になってしまいました。

それに日々の乗り方や走行距離などから出てくる廃棄オイルを見ることでエンジンの調子なども分かりますし一石二鳥でしたし。。

さて、、前置きが長くなりましたが、そんなとってもDIY派の方達にはきっと当たり前な事になってしまうとは思いますが、前回のアーシング同様、今更ながらの基本メンテとしてお役に立てばと思います。

この辺(きっとDD殿の方にも当たり前のようにあるでしょう!)には廃油処理パックがオート○ックスやイ○ローハット、そしてホームセンターなどで売られていますので廃油処理もとても便利になりました。

最初にジャッキアップをして17ミリのメガネかラチェットでドレンを緩め、下に広げた廃油受け袋にオイルを一気に抜き落とすだけです。

次にフィラーキャップを外しジャッキを下ろしておきます。

オイルフィルター回りに要らなくなったウエスを巻いて(ハチマキではないです)オイルこぼれの対策をしておきます。それから13ミリのフィルターキャップのボルトを緩めますが、その時にオイルが出てきますので注意しながらそっと外します。綺麗で毛羽の無いウエスで中をある程度拭きあげてあげると良いと思います。

下はフィルター交換する際に一緒に交換をする各パッキンです。丁寧に外してあげます。

ついでにキャップも綺麗に汚れたオイルを拭き取ってあげます。

今回のフィルターはいつも仕入れているところから1つあたり700円程度になるマーレー社(純正ピストンなどもここのメーカーです)のOEM品ですが、最近はディーラーでも使用しているところを見かけます。もちろん各パッキン類も含まれています。

そしてここで大切な事は、新しいゴム類のパッキンは綺麗な「オイルを塗布してあげてから組み込む」と言うことです。これで密着性がきちんと出ますしあたり面が傷む事もなくなります。

そうこうしている内にオイルが抜け終わりましたなら、再度ジャッキアップをし(馬掛けは当然ですね)、新しいドレンワッシャーをドレンボルトに入れて丁寧に「手締めで」できる限り締め込みます。

最後はラチェットかメガネで増し締めをするのですがこのとき相手がアルミだと言うことを忘れず規定値(ベントレーには載っています)25Nm前後だったかと。。

私はプラグのソレと同じく締めていってきつくなってから一ひねり(なんてアバウトな・・わはははは)で締めています。

ドレンボルトを締めたならフィルターも新しいのをセットしてキャップを閉じます。

オイルは使用目的や好みがありますのでいつも使われているもので良いと思います。ただし、できれば100%化学合成油を使ってあげて下さい(理由は色々ありますがそれは後日にと言うことで逃げさせて頂きます。(笑))。

最初から規定量を入れようとせず、たとえば5.6リッターが規定数値であればまず5リッターを・・・、そして少し時間をあけてレベルゲージで確認して残量を足すようにしてください。

注意:入れすぎは厳禁です。

少しアイドリングしオイルのレベルゲージを最終チェックして、フィルターキャップ周り、ドレンボルトからオイルが漏れていなければ、最後に残った廃油を”燃えるゴミの日”に捨てればすべて終了です。

いや、空き缶は”燃えないゴミの日”でした(ペコリ)。


いかがだろうか。エンジンオイルの交換は、まさに基本メンテである。皆さんも一度は自分でやってみてはどうだろう。

いつもながら、いろいろなメンテネタを提供していただいているBJさんに感謝する。



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