2004年8月28日(土)    2004年8月29日(日)追記

エアコン動作時のカタカタ音 − テンションプーリー交換

皆さんのE34は、エアコンが動作しているときにエンジンルームから「カタカタ」という音が聞こえてこないだろうか?

DDの車もかなり前からこのカタカタ音がしていたのだが、なるべく気にしないことにしていた(笑)。でも、なんか安物の車のようで、ちょっとは気になっていだのだ。

そんなことをtake-Mのtakeさんと話していたら、「見てみないとわかりませんが、それはたぶんテンションプーリーだと思いますよ」と教えてもらった。

テンションプーリーは、図1の5番の部品であり、以前に「エアコンコンプレッサーベルト交換 − BJさん&キャノンさんより」で紹介したことがある。


図1 エアコンコンプレッサーベルトまわり

テンションプーリーのベアリングにガタが出てくると、エアコンコンプレッサーベルトの回転にあわせて、ベアリングから「カタカタ」という音が出てくるのだ。

そこで、カタカタ音を消すべくこのテンションプーリーを交換することにした。

まずは、写真1のように車の前部をスロープで上げて、フロント下側に作業スペースを確保する。


写真1 スロープで車両前部を上げる

上から覗き込むと、テンションプーリーは写真2の赤矢印のところに見える。


写真2 テンションプーリー(上から)

これでは、よくわからないので写真3に下から見たところを示す。


写真3 テンションプーリー(下から)

写真3の赤矢印のボルト(13mm)を外すと、テンショナーとテンションプーリーまわりの部品を外すことができる。写真4に外した部品を示す。


写真4 外した部品

左側の丸いものがテンションプーリー、右側がテンショナーである。テンショナーも経年により劣化するが、DD号のものはオイル漏れの跡もなく、まだ使えるようだ。

テンションプーリーを外すために、まずは、写真5のように小さなマイナスドライバーで蓋を外す。


写真5 蓋を外しているところ

蓋を外すと、写真6のように8mmの六角のボルトが見える。このボルトを外すとテンションプーリーを外すことができる。このボルトが意外と固く締まっていて、外すのに苦労した。


写真6 蓋を外したところ

外したテンションプーリーと新しいテンションプーリーを写真7に示す。


写真7 外したテンションプーリー(左)と新しいテンションプーリー(右)

後は、新しいテンションプーリーに付け替えて、元に戻せば交換完了である。ただ、元に戻す際には、テンショナーを圧縮して組み付けなければいけないので、ちょっと難しい。

DDは、写真8のようにウォーターパイププライヤーで挟んでテンショナーを圧縮しながら組み付けた。


写真8 テンショナーを圧縮しているところ

もちろん、交換後は「カタカタ音」が完全に消えている。おおっ! これぞ高級車だ!(意味不明?)

なお、今回は新しいテンションプーリーを近所のディーラーで購入した。

品名   パーツナンバー   価格
テンションプーリー  

11 28 1 748 131

  4,150円(税込み)

2004年8月29日(日) 追記

またまた、take-Mのtakeさんから教えていただいたのだが、テンションプーリーの組み付け時には、図1に示す4番の「ニードルベアリング」の組み付け位置を調整しておくといいそうだ。

4番のニードルベアリングは3番のパーツに圧入されているが、この圧入位置を調整することで、テンションプーリーの中央にベルトが当たるように調整することができる。この調整をしておくと、テンションプーリーのベアリングが長持ちするそうである。

圧入位置の調整には、ソケットのコマなどを当てて、金槌でコンコンと軽く叩けばよい。作業前にあらかじめ、どの程度プーリーの中心とベルトの中心がずれているかを見ておけば、調整すべき量がわかる。

同様の作業をする際には、一緒にやっておくといいだろう。



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