2002年11月6日(水) 2002年11月8日(金)一部修正・追加

ガングリップシフトノブ装着 − 追加情報

以前に、「ガングリップシフトノブ装着 − 金鋸で挑戦?」というタイトルで、ガングリップシフトノブへの交換方法を掲載した。

今回、2名の方(ミッチョさん、たにやんさん)がガングリップシフトノブに交換したので、その際のノウハウを追加情報をして掲載する。すなわち、これらの追加情報は、ミッチョさんたにやんさんから頂いたことを明記しておく(一部、DDの情報もあり)。


ガングリップシフトノブについて

ミッチョさんはE39用のモノを、DDとたにやんさんはE46用のものを装着した。すなわち、E34にはE39用もE46用も装着可能である(もちろん、加工は必要である)。


シャフトの切断量について

シャフトの切断については、DDが「私は、精密な目分量計測で『1センチちょっと』と判断した。」と記載していたが、ミッチョさんによるとシャフトの切断量は1.3cmだそうである。

なお、たにやんさんはミッチョさんの「シャフト切断量1.3cm」の情報を受けてその通りに切断したら、キッチリ装着できたそうである。すなわち、「シャフト切断量1.3cm」は、E39用、E46用のシフトノブ両方に適用可能な法則である(共用のシフトノブがあるから当然か・・・)。

ちなみに、シャフト切断量が既知であるなら、センターコンソールのパネル等は外さなくても、交換前に装着されているT型シフトノブのみを外すだけでガングリップシフトノブへ交換可能である。
ただし、シャフトの切断量によりシフトロックの効き具合が決まるので、パネルを外して切断量を目視で調整したほうが無難である。また、この際、パネルを外してパネル内部を掃除しておくのもいいだろう。
ガングリップシフトノブ装着 − 金鋸で挑戦?」では、「次に、センターコンソールのウッドの板を外す。これは、手前側にツメがあるので、奥側(車両前方側)から持ち上げるようにして外せばよい。」と書いたが、実際には奥側にも2カ所のツメがあるので外すときには注意が必要だ。(2002/11/8 追記)

なお、シャフトの切断は間違っても「金鋸」なんかでやってはいけない。翌日の筋肉痛は必至である(笑)。ホームセンターやYahoo オークション等で格安のディスクグラインダーを売っているときがあるので、それを購入した方がいい。うまくいけば2,000円までで手に入るはずである。


切断したシャフトの面取りについて

切断したシャフトには縦方向に切れ込みを入れなければならないのはもちろんのことだが、図1のようにシャフトの先端をかなり面取りして少し細くしておく必要がある。面取りすることでガングリップシフトノブをスムーズに入れることができる。ただし、削りすぎるとシフトノブが固定できないので注意する。


図1 シャフト先端の面取り(本来、縦方向の切り込みも入るはずだが、描くのが面倒だったので省略)


芯棒を削る

写真1の赤矢印で示した部分をやすりで削って十分細くしておく


写真1 やすりで削って細くする部分

十分細くなるように削らないと、シフトノブ装着時にスムーズに動作しないので注意が必要である。


ミッチョさんの場合

みっちょさんがガングリップシフトノブを取り付けたときの写真をいただいた。基本的な方法はDDの場合と同じなので説明は省略する。


写真2 シャフト切断前(1)


写真3 シャフト切断前(2)


写真4 シャフト切断後


写真5 シャフト切断後のアップ


写真6 シャフトに縦溝を入れたところ


写真7 シフトノブの先端を細く削ったところ


シフトノブ交換後の写真

ガングリップシフトノブへの交換後の写真を掲載する。


写真8 ミッチョさんの車(1)


写真9 ミッチョさんの車(2)

写真8、9はミッチョさんの車。ウッドと革のコンビのシフトノブが格好いい!


写真10 たにやんさんの車

写真10はたにやんさんの車。黒い内装に黒革のガングリップシフトノブが渋い!


写真11 DDの車

DD号は普通のウッドのものである。ミッチョさんのものの方が格好いいような気がするのは、ただの気のせいであろう(笑)。


購入情報

ガングリップシフトノブには以下のようないろんな種類がある。

パーツナンバー 品 名 ドイツ価格 ディーラー価格 備 考
25 16 1 422 379 セレクター レバー レザー/ウッド 108.58 ユーロ 23,000 円 E39 Vavona
25 16 1 422 380 セレクター レバー レザー/ウッド 108.58 ユーロ 23,000 円 E39 Nussbaum(Nut)
25 16 2 229 444 セレクター レバー グリップ、レザー/Alu 53.10 ユーロ 11,400 円 E39 sp.chrom-matt
25 16 1 422 378 セレクター レバー グリップ、レザー/Alu 53.10 ユーロ 11,200 円 E39 SPANGE:grau(Grey)
25 16 8 005 888 セレクター レバー ハンドル レザー 55.55 ユーロ 不明 E39/E46共用

(価格は2002年8月現在)

これらの他にも、「25 16 1 421 254」「25 16 1 423 259」「25 16 2 277 571」「25 16 2 423 086」「25 16 8 010 035」「25 16 8 010 099」「25 16 8 010 163」などがある。詳細は各自調べて欲しい。

ガングリップシフトノブは、ディーラーで購入してもいいし、個人輸入してもよい。また、Yahoo オークション等のネットオークションでE39用のガングリップシフトノブが安く出品されている場合もある。

なお、上記の情報や方法通りにガングリップシフトノブが装着できるとは限らない。取り付けはあくまで個人の責任で行ってほしい。


未確認情報

未確認ではあるが、前期型モデル(91年以前?)ではシャフトの部分が簡単に外れるらしい。これをE36用のものに交換すれば、簡単にE36用のガングリップシフトノブを取り付けることができるらしい。
91年2月以前(製造年月かは不明)のE34の、ガングリップシフトノブ装着のためのアッパーパーツについては、2000-2001純正オプションパーツカタログに記載があるため、それを手に入れれば交換は簡単だ。(2002/11/8 修正・追記)

一方、中期型・後期型の場合には、シャフトが簡単に外れる構造ではないらしい(ミッチョさん談)。


写真12 後期型(?)のシャフトの構造



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