2022年5月21日(土)

DD2号 フロントガラス交換 − その4

さて、フロントガラスを外す用意ができたので、早速外していこう。と、その前に、車体の塗装面を傷つけないように、写真1のようにフロントガラス周りを養生テープで養生しておく。


写真1 フロントガラス周りを養生したところ

フロントガラスを外すには、フロントガラスを固定しているゴム状の接着剤を切っていくのだが、そのために写真2のような道具を用意した。


写真2 用意した道具

左側はウィンドシールドリムーバー、右側は0.7mmφのピアノ線である。まずは、写真3のようにフロントガラスの角からウィンドシールドリムーバーの刃を入れる。


写真3 ウィンドシールドリムーバーの葉を入れたところ

そして、写真4のようにウィンドシールドリムーバーを動かして接着剤を切っていく。


写真4 接着剤を切っているところ

今日は気温が高いので接着剤も柔らかくなっており、比較的簡単に切ることができた。一度で切れないときは何度も刃を入れていく。同様にして、写真5のようにガラス上側の接着剤も切っていく。


写真5 ガラス上側の接着剤を切っているところ

ガラス下側の接着剤も同様にして切ればいいのだが、ガラス端から接着剤までに間隔があるため、ウィンドシールドリムーバーでは完全に接着剤を切ることができない。下側の接着剤をできるだけウィンドシールドリムーバーで切った後は、ピアノ線を使って残りの接着剤を切っていく。ピアノ線を使う前に、室内側のダッシュボードにワイヤが当たって傷が付くのを防ぐために写真6のような形状のプラダンを用意した。


写真6 用意したプラダン

これを写真7のように室内側のフロントガラスとダッシュボードの間にピッタリと差し込む。


写真7 プラダンを差し込んだところ

そして、ウィンドシールドリムーバーで接着剤を切ったところからピアノ線を差し込み室内に引き込む。引き込んだピアノ線の端は、写真8のように適当な工具にぐるぐる巻きにして、手で持ちやすいようにしておこう。


写真8 ピアノ線の端

一方の端は別の工具に巻き付けて、写真9のようにピアノ線が接着剤を切れるように配置する。


写真9 接着剤でピアノ線を切っているところ

ピアノ線を慎重に引っ張れば、接着剤を切ることができる。フロントガラス4辺の接着剤を切れば、写真10のようにガラスを外すことができる。


写真10 外したフロントガラス

写真11にフロントガラスを外したDD2号を示す。普段はあまり見られない光景だ。


写真11 フロントガラスを外したDD2号

さて、外したフロントガラスの内側には点検ステッカーや車検標章が貼られているので、それを剥がして貼り換えておこう。まずは、写真12のようにドライヤーで車検標章を温める。


写真12 車検標章を温めているところ

そして、写真13のようにスクレイパーで丁寧に剥がしていく。


写真13 車検標章を剥がしているところ

剥がした車検標章は、取り付けるフロントガラスの内側を脱脂して貼っておく。次は、写真14の点検ステッカーだ。


写真14 点検ステッカー

これも同様にして剥がし、写真15のように取り付けるフロントガラスの内側に貼っておく。


写真15 移し替えた点検ステッカー

フロントガラスを外した車体にはまだ接着剤が残っているため、新しいガラスを取り付ける前に接着剤を取り除いておく。その前に、取り除いた接着剤が車内やエンジンルーム内に入らないように、写真16のようにマスカーで養生しておく。


写真16 マスカーで養生したところ

そして、写真17のようなスクレイパーを使って接着剤を取り除いていく。


写真17 スクレイパー

このスクレイパーを使って、写真18のように車体に残っている接着剤をできるだけ取り除く。


写真18 接着剤を取り除いているところ

このスクレイパーは金属部分に弾力があり、多少しなるようになっている。いろいろなスクレイパーを試してみたが、このようなスクレイパーが一番使いやすかったので、一本購入しておこう。ガラス面についた接着剤のように完全に取り除くことはできないが、写真19のようにできる限り取り除いておこう。


写真19 接着剤を取り除いたところ

接着剤を取り除いたら、写真20のように脱脂しておく。


写真20 脱脂しているところ

さて、これでガラスを接着する準備が整ったが、難しいのは接着剤の塗り方と、ガラス取り付け時の正確な位置決めだ。とりあえず、接着剤の塗り方を練習しておこう。練習のために、写真21のコーキングガンと使いさしのシリコンシーラントを用意した。


写真21 コーキングガンと使いさしのシリコンシーラント

これを使って、写真22に示す外したフロントガラスに接着剤(シリコンシーラント)を塗っていく練習をする。


写真22 練習台の外したガラス

写真23のような感じでシリコンシーラントを塗って練習した。


写真23 練習中

接着剤は、写真24のように、幅7mm、高さ11mmになるように塗っていく。これがなかなか難しい。


写真24 塗った接着剤

いろいろ力加減や塗るスピードを変えながら、写真25のようにガラス端にシリコンシーラントを塗って練習した。


写真25 練習のために塗ったシリコンシーラント

今回は接着剤を塗るために少し上等なコーキングガンを用意したが、その使い心地はDDが持っている安物とほとんど変わらなかった。もっといいヤツを買っておいた方がいいのかなぁ・・・。



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